2017-8ポーランド3 ネット予約しておいた最優等列車EIPでワルシャワからクラクフに移動した件
2022/10/03
ポーランド国鉄の列車は30日前からネットで予約ができる
公式サイトから出発地と目的地、そして希望の日程、必要に応じて「乗換なしの直行のみ」「自転車も乗せられる」等の条件にチェックを入れると、列車の一覧が表示されるので、"DETAILS FOR ALL" で詳細を見たり ”BUY TICKETS” から購入すれば良いだけだ。
ただ、一覧表には出発時刻や所要時間の記載はあるが、肝心の運賃は分からず、希望の時間の列車どれかの”BUY TICKETS”をクリックしないといけない。
価格を表示するには、更にそれぞれの列車をクリックする必要がある。ここはあまり親切な設計じゃない。
基本的には優等列車である ”EIP (Express Intercity Premium)”、”EIC (Express Intercity)”、”IC (Intercity)”、”TLK (Twoje Linie Kolejowe)” と値段は安くなっていくけれど、等級や予約時期はもちろん、出発時刻などその他の条件でも微妙なブレもあり、ここはじっくり比較検討したいところだ。
シートも「テーブル付き」「コンパートメント」「非コンパートメント」「窓側」等の指定も出来るし、直接シートを選択するここともできる。せっかくの列車の旅、座席選びでわくわくするのも大変によろしい。
ちなみにこのサイトは予約のみならずクレジットカードの決済も可能、というより、クレジットカードで決済しないといけない。未入金のまま現地の駅でチケットを買うというシステムではないのだ。
ちなみに利用出来るカードはビザかマスターのみだったけれど、日本発行のカードでも購入できただけでもありがたい。http://rozklad-pkp.pl/en
そんなこんなで購入しておいた、ワルシャワ発クラクフ行きEIP5314列車。ポーランド一番の優等列車であるEIPにしたのは、所要時間が約2時間とたの列車に比べ1-3時間短かったことと、運賃が105ズウォティ(≒3160円)と、たの列車と比べてもそんなに高くはなかったためだった。でも今1ヶ月後の値段を確認したら49ズウォティのEIPもあって、地味に悔しい。
ホテルのあるワルシャワ・オホタ駅からEIPの出発するワルシャワ・セントラル駅までは約1.2km、一般にはトラムに乗るか歩くか迷うところだが、個人的には歩き1択で迷いはない。
EIPの出発するホームは地下にある。この地下ホーム、実は今回の旅行で一番寒い場所だった。朝の11時過ぎ、外より地下が寒いってどういうことなんだろう?
11:45発 クラクフ(Krakow Glowny) 行き列車。この時期のヨーロッパは日が短いし、午後2時に到着というのが良い。というより、この時期初めての街に午後4時過ぎに到着することは避けたい。
さすが優等列車、非コンパートメントの車内は大変に快適だ。こんなシートなら2時間なんてあっという間だな。
非コンパートメントといっても、実はこの車両にはガラスドアの4人掛けコンパートメントが3つある。個室が必要な乗客への配慮なのだろう。
コンパートメントに近いせいか、トイレも車椅子のままアクセスできる大きなもので、室内も清潔だ。
この時間のEIPは1等だと食事も提供されるようなのだけれど、2等は水だけ。コーヒーか紅茶もあるって話も聞いていたのだけれど、この時だけだったのかな?
ポーランド鉄道切符のオプションには、”Dog Travel Tickets” というものもある。盲導犬(Guide Dog)とは別チケットだから、これは普通に自分の犬と乗ることなのだろうな、と表っていたらそうだった。行儀の良い犬だったけれど、動物が苦手な人だとちょっと辛いかもしれない。
そして約2時間後、列車はクラクフに到着した。
ワルシャワからクラクフまではFlixBusで約5時間、当時の最安運賃だと8ユーロ(≒1000円)くらいだったと思う。
当初私はこれに乗ってクラクフまで移動するつもりだったのだが、EIPは正解だった。運賃は3倍になるけれど「バスで5時間」に比べ「列車で2時間」はあまりにも楽だ。しかも快適なこの車内。
鉄道だってICあたりだと普通に4時間以上かかるし、「奇跡の例外」である11:15ワルシャワセントラル発14:49クラクフ着、所要3時間44分のTLK53104列車だって、運賃は45ズウォティ(≒1357円)と極端に安い訳じゃない。
ケチで節約ばかりしている自分だけれど、ワルシャワからクラクフまでは素直にEIPに乗って良かったと満足している。