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チェコ

2017チェコ7 クトナーホラの骸骨寺 ”セドレツ納骨堂” で1万人分の人骨で「装飾」された礼拝堂をしみじみと見た件

クトナーホラセドレツ駅から北に歩いて500mの場所に、セドレツ納骨堂はある。

聖母マリア大聖堂前の案内板には ”Kostnice" "Ossuary” という謎の文字列がある。一番下の看板から考えると、上はチェコ語、下は英語のようだ。しかしOssuary の意味が分からない。

後で調べたところ、 ”Ossuary”は「納骨堂」だった。こんな単語は知らなかったのだけれど、右端のイラストを見ればこちら方向がセドレツ納骨堂であることは誰にでも分かる。イラストってありがたい。

案内板に従って歩くと、セドレツ納骨堂が見えてくる。このエリアで唯一行列のある場所だ。みんな見たいんじゃん、骸骨寺。

ますは納骨堂の外側を見学。まぁ、普通の墓地ですな。

「ただのお墓ではないか」と言いつつ入口でチケットを購入。入場料90チェココルナ(≒450円)。他に聖バルボラ教会やマリア大聖堂との2カ所、あるいは3カ所の共通チケットもないではない。

しかし、120コルナ、あるいは220コルナとそれなりのお値段になるので、プラハ城の聖ヴィート大聖堂ですら「教会なんて外から見ればいいや」とチケット代を惜しんだ私が買うわけもない。素直にセドレツ大聖堂のチケットだけを買うことにする。

階段の上にはクロスの様な紋様があるが、これは明らかに人骨だ。もう骸骨寺の展示はスタートしている。

礼拝堂内部へ。

礼拝堂の中には、ものすごい数の人骨が「これでもか!」という程飾られている。これ、だめな人はだめだろうなぁ…

キリスト教文化圏等にはいろいろな場所にカタコンベがある。カタコンベは遺体を葬るための集団墓地的な地下の洞窟なのだが。その骨をカタコンベの装飾的に使う場合も少なくない。

遺体や遺骨への考えが日本と違うためなのだが、ここセドレツ納骨堂のそれは、「装飾的」を超えて「装飾」そのもの、あるいは日本人の目には「ちょっとやり過ぎ」感もないではない。もしかしたらキリスト教圏の人から見てもそうであって、だから人が集まるのかもしれないな。

ちなみにこれは「骸骨のシャンデリア」。正直に言って、悪趣味なことこの上ない、と思う。

もともとこの場所は、修道院の墓地だった。

しかし13世紀、エルサレムに派遣されたセドレツ修道院の院長が、ゴルゴダの丘の土を墓地に撒いたことから、クトナーホラや周辺だけではなく、近隣の国からも遺体が集まるようになった。「神聖なゴルゴタの丘の土が撒かれた修道院の墓地に埋葬したい、埋葬されたい」ということらしい。

埋葬希望者が触れたセドレツ納骨堂だが、14世紀のペストの流行ではなんと約3万人が埋葬された。それは骨も増える。

膨大な遺骨があったとは言え、普通の納骨堂だったセドレツ納骨堂をこういうスタイルにしたのは1870年。教会の後見(後の所有者)だったシュヴァルツェンベルク家が、人骨を使った装飾を木彫作家のフランティシェク・リントに依頼したことによる。

木彫作家に頼むなよなぁ…。

ちなみにこの木彫作家は、自分の名前を階段横にちゃんと人骨で残している。

礼拝堂の中には、シャンデリアの他にも聖杯や小尖塔、シュヴァルツェンベルク家の紋章など、様々な「装飾」を見ることができる。

こういうスタイルの「骸骨寺」はイタリアが本場、くらいな思いもあったのだけれど、ここセドレツ納骨堂も負けてはいない。

特にシャンデリアとこのシュヴァルツェンベルク家の紋章は、インパクト的には本場に負けない気がする。

ポルトガルやペルーの骸骨寺にも、いつかは行くことになるのだろうか…

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