2018ドイツ3 2重の壁と監視塔の残るベルリンウォールメモリアルで街が東西分断されていた現実を再確認し、更には14.8€(≒1900円)のラーメンを食べた件
2022/10/03
ベルリンの壁の総延長は155kmに達していた。
その多くは破壊され撤去されたけれど、市内各所に残された壁はある。そんな壁のうち、2重の壁と人の移動を防ぐために東側に作られた約100mの無人エリア、そして監視塔が残されているのが、ゲーデンスケッテ・ベルリナー・マウアー("Gedenkstätte Berliner Mauer")、英語→カタカナだと「ベルリンウォールメモリアル」だ。
日本語だと訳し方によって「ベルリンの壁記念碑」などと呼ばれることもあるようだが、ここは「記念碑」なんてものじゃない。長さ約100mに及ぶ壁と未だ建物のない無人エリア、監視塔、そして立派な資料館まである、ベルリンの壁を体感するのにはこれ以上ない場所だ。
ベルリンを東西に分断する壁は、東側による「整備」が進むにつれ乗り越えることが難しくなっていった。東側には約100mに渡る無人地帯が作られ、そこは軍によるパトロールが行われていた。監視塔も置かれており、ここベルリンウォールメモリアルではそれが残されており、資料館の展望台からはの様子がよく見える。
監視塔にもう少し近づいてみる。
これだけの空間と監視塔があり、パトロールが行われていれば、そうそう東側から西側に抜けることはできない。
現在緩衝地帯、というより監視地帯の多くの部分は公園として整備されており、モニュメントが設置されている。
お、この円形の建物はなんだ?
教会だった。”Kapelle der Versöhnung”、福音教会、でいいのかな?司祭が住んでいるような様子はなく、これもモニュメント的に見えないでもない。
公園に面するビルのいくつかには、かつての壁の様子が描かれている。「昔はこんな場所だったのだ」と語り継いでいるのかな?
そして資料館、と展望台。ここでは壁の歴史についての展示があり、うれしいこと入場無料だ。
繰り返しになってしまうけれど、資料館展望台から眺める、無人地帯を挟む2重の壁と監視塔。かつてベルリンを囲んでいたこの光景が見られるのは、今では多分ここだけだ。この光景を見るためだけでも、ベルリンウォールメモリアルに来る価値はある。
ちなみにこのベルリンウォールメモリアルはミッテと呼ばれる地区にあり、南西端から10分も歩くと、あの日本人が経営する正統派ラーメンのNINE匠もある。
この店については以前旅のリアルタイムメモでも報告した。
味噌ラーメンが14.8€(≒1842円)と「ユーロ圏では普通だけれど日本人的にはかなりお高めなお値段」なのだが、これがなかなかおいしい。2.49€のケバブばかり食べたいた私は正統派ラーメンの誘惑に耐えきれず思わず飛び込んだが、後悔することのない味だった。
完全に個人的嗜好だけれど、ベルリンウォールメモリアルに行く時には、NINE匠と組み合わせる手もあると思う。
ちなみにベルリンには「ココロ」と「誠」「hako」などのラーメン店もあり、こちらならラーメン1杯のお値段は10€を割るらしく、味もなかなかなのだそうだ。次回はこちらも試してみたい。