2018ポーランド17 ポーランド軍事博物館で古い鎧や軍服・戦車や航空機を見てから、ワルシャワ中央駅構内の寿司など食べ放題店に行ってみた件
2022/10/03
ポーランドにだってもちろん軍はある。
かつてはポーランド王国の軍であり、第1共和国(ポーランド・リトアニア共和国)、第2共和国の軍であり、ナチスドイツに抵抗するための国内軍であり、親ソ連の 人民軍/第1軍であり、今ではNATOに加盟する第3共和国の国軍だ。
そんなポーランド軍の博物館がワルシャワにある。ポーランド軍事博物館だ。
野外で戦車や航空機を見るだけなら無料で済むのだけれど、せっかくやってきて内部の資料展示を見ないのはもったいない。
2017年7月まで土曜日だった無料開放は、今では木曜に変わったのだな。
まずは室内展示を見学。中世からの鎧兜の類がやたらと充実しているのが印象的だ。これは武器というよりもはや美術品だよなぁ。
ここでは鎧兜のみならず軍服も重要な展示テーマのようだ。
防具である鎧兜類はもちろん、中世からの刀剣や銃砲の展示もなかなかのものだ。刀剣には将校が持つような多くの装飾が施された物も少なくない。やっぱりこれも戦闘用の刀剣というよりは美術品っぽいよなぁ。
第1次世界大戦での最前線の様子が復元展示されている。作戦を練る将校、そして塹壕から機関銃を撃つ兵士。
2階では第1次大戦後、第2共和国やドイツ侵攻時代の展示が始まる。ドイツ侵攻下でも亡命政府下には自由ポーランド軍が存在していて、英米軍と戦っていた。
野外には航空機や戦車が展示されている。
あ、これが「東のファントム」ミグ戦闘機ですな。MIG-21と言うことは、ベトナムや中東で使われた60年代東側の代表的な超音速戦闘機だ。
こちらは実質的な後継機のMIG-29。型番的には後継機であるはずのMIG-23や25(実質的にはMIG23説あり)は、性能的には今ひとつだったらしい。
戦車や自走砲の類は私にはよく分からん。
ワルシャワ蜂起博物館が、戦争の歴史と背景、その悲惨な現実を物語っているのに対し、ここポーランド軍事博物館は、淡々と軍装品や戦車/航空機などを展示する。中世からの軍装品等を展示しているのだから、そうなって当然なのかもしれない。
しかし美術品に近い中世の鎧兜/甲冑を見たい人、本物のミグ戦闘機を見たい人には、ここは中々興味深い場所だ。木曜日なら無料だし!
帰路はワルシャワ中央駅方面まで2km程歩く。
目的地はここだ。”WOK SUSHI”。
ヨーロッパ、それも中欧の多分日本人は経営にも調理にも関わっていない寿司バイキングレストラン。寿司のクオリティなど期待すべくもないが、私はアジア飯を食べたかった。
メニューには 暖かい料理とサラダ、フルーツ、ケーキが食べられる ”SMALL BUFFE” と これに寿司とバーベキューが加わる "BIG BUFFE" の2種類で、平日は5:00まではそれぞれ 23.99(≒690円)/39.99(≒1150円)Zt、15:00過ぎは29.99(≒864円)/49.99ズウォティと(≒1440円)なる。
ちなみに週末は一日中夜料金だ。私はなんとしても平日の15:00までに店に入り690円で済ませたかった。ミルクバーでスープとカツレツを食べて18.5ズウォティだったことを考えれば、23.99の食べ放題はなかなか説得力のある値段だと思う。
暖かい料理のコーナー。
サラダ。
更にビールを頼んだりしてみるとこうなった。中華料理の定食、みたいだな。軽い気持ちで頼んだビールが予想より高め(10ズウォティくらいだったかな?)なのが若干痛かったけれど、米やアジア料理への飢えが満たされて1000円以下なのだから、これはよしとしよう。
ちなみにあと16-20ズウォティ追加すると、寿司やBBQも食べ放題なのだが、日本人としてはここでそうまでして寿司やBBQを食べる必要はない。注文する人も少ないのか、寿司のコーナーはほぼ空っぽだ。
”ZOK SUSHI” はワルシャワ中央駅ビルの3階にある。ロケーションは最高と言って良い。私は寿司を食べていないのでその味は分からないが、見た感じは「すたみな太郎の握りを二回り大きくしてシャリの密度を高めたもの」のようだった。多分食べてみてもそんなに間違いはないだろう、と思う。日本人が経営にも調理にも参加していない店の「寿司」はおおよそそんなもんだ。
しかしこの店では米とおかずへの欲求が満たされる。まぁ安い中華料理店があれはそれでも良いのだけれど、中央駅構内で食べ放題23.99ズウォティは、なかなか貴重な存在ではないか、とも思う。ましてやポーランドで、だ。
もちろんもっと真っ当な和食や寿司を食べたければ、首都ワルシャワ、真っ当な和食店や台湾の方がオーナーのなかなか評判の良い寿司屋もある。そこは気分と予算で選べば良いかな?