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中国 香港・深セン

2018香港スワトウ11 元朗から軽鉄坑尾村駅まで行き、屏山文物徑を天水囲駅まで歩いた件

2019/03/13

昔ながらの香港の面影を残す元朗でお腹と心を満たし満足をするが、HKExpress650便は14:00発、HKExpressはwebチェックインを済ませておけば40分前にゲートに着けば良いので、空港に向かうのはまだ早い。

このまま元朗の街歩きをするのも楽しいけれど、今回は3km程離れた場所にある屏山文物徑に行ってみることにした。一般に屏山文物徑に向かうには、MTR天水囲駅か軽鉄の屏山駅から歩くと言われるけれど、今回は軽鉄の坑尾村駅まで乗ってみる。その方が近いし登り坂も少なそうと考えたし、天水囲駅は帰路空港バスの乗り場となるので、ゴール地点としたかったのだ。天水囲駅を通るE43Aバスは、空港までの運賃がHK$13.9と破格と言って良い程安く、これを使いたかったせいもある。

少し前までは香港で軽鉄に乗ると「はるばる新界の西に来た」と感じたものだが、福田口岸までのB1/75バスを利用するようになって以来、「(お値段的に)最も深センに近い香港の街」と妙に身近になってきた。とは言え、軽鉄に乗る機会は多くないので、ここはその乗り心地を堪能したい。

ちなみに軽鉄の運賃は一律ではないので、乗る前に「入站」と書かれたオレンジ色のカバーの機械にオクトパスをタッチし、降りるときには「出站」と書かれた緑色カバーの機械にタッチする。車内には運賃箱や切符の自販機はないので、オクトパスを持たない人は、事前に自販機で切符を買う必要がある。って、考えてみれば普通のことか。

元朗から坑尾村駅までは約10分ごとにやってくる761Pの軽鉄に乗る。路面と専用軌道の両方を行く香港の軽鉄は楽しい。路面はともかく専用軌道では「なかなかやるじゃないか」的走りを店、香港島のトラムとはまるで違う。まぁ、あっちは「エアコンもない車内で時間を浪費する贅沢」が味わえるから嫌いじゃないんだけど。




坑尾村駅。いかにも路面電車駅だった元朗とは違い、ここはまるで郊外の小さな私鉄駅のようだ。昔の広九鉄道の新界エリアの駅もこんな感じだったけれど、ホームの短さが軽鉄であることを示す。これも「なんだかいいなぁ」なのだけれど、普通の人にとってはどうでもいいことなのも私は知っている。


今回は地図左(西)側の坑尾村駅から歩く。

"Ping Shan Heritage Trail" こと屏山文物徑は、600年の歴史を持つ、香港の最も古い集落の一つだ。その住民の多くは「鄧家(屏山鄧族)」の皆さんで、12世紀頃に元朗東側の錦田から移住してきたと言われている。

トレイルで手に入る地図には、文物館を含め11の古い建築物が見学ポイントとして紹介されている。(2カ所は天水囲駅東で下の画像には写り込んでいない、申し訳ない。フルサイズはこちらをどうぞ)。これをオリエンテーリングのように一つ一つ巡って行くのは、なかなか楽しい。

ビジターセンターは朝10時オープンということなので今回はスルーし、まずは清暑軒。ここは主にに訪問者が宿泊するための施設で、中庭に続く丸い通路がなんとも面白く、「インスタ映えポイント」として人気なのだそうだ。私はインスタグラムは面倒でやらないけれど、19世紀後半に建てられた建物にも風情があって良い。


隣接する覲廷書室は清暑軒と同時期の19世紀後半、地域の学習施設として作られた。清暑軒と組み合わせればお勉強合宿ができてしまうな。

覲廷書室を更に北に歩く。いい感じの裏町だ。

お、ラーメン屋もある。「小町」というらしい。こんな場所で地元の人相手に日本のラーメンを売っても限界があるだろうし、やっぱり観光客目当て、なんだろうな。ここ10年程香港での日本のラーメン人気はかなりのもので、細かいことさえ気にしなければラーメンに飢えることはない。


小ぎれいな公衆トイレは屏山文物徑の整備の際作られたらしい。この辺りに借りられるトイレはなさそうなので貴重な存在になる。地元の人にしてみればその辺でされた日にはたまったもんじゃないものな。ちなみに近隣の駐車場には「ここはプライベートの駐車場」「村民専用」などのサインが目立つ。



この双子のような建物は鄧氏宗祠、屏山鄧族のご先祖様を祀る廟で、初めの物は16世紀(1550年)に建てられたと伝えられている。今も祭祀に使われている現役の廟だ。

地図や案内表示に頻繁に出てくる「古井」、古井戸。なかなか立派な造りで、かつてのこの地域の人たちには貴重な水源だっただろう。今では井戸は金網で封印がなされ、中には鯉が泳いでいる。


今も屏山鄧族の皆さんが住む上璋圍。ここも200年以上の歴史を持つ建物で中には部屋以外に廟などもあるらしいのだが、個人所有の現役生活エリアなので中に入ることはできない。入口には広東語と英語で「中に入っちゃダメだよ!」の警告がある。


仕方がないので門から中を覗く。一番奥に見えるのが廟だろうか?いい感じだ。でもこんな狭い路地に観光客がどんどん入ってきたのでは、中で生活している人はたまったもんじゃないだろう。


道ばたのこの石碑には地の神が祀られている。社壇と呼ばれる場所で、裏にある二つの石が神様をあらわしている。「已經有幾百年歷史」、つまりいつからあるのか分からないくらい古い物のようだ。


天水囲駅前を右に回り少し歩くと、外観的には屏山文物徑で最も特徴的な塔が見えてくる。六角形のこの塔は「聚星樓」あるいは魁星塔(文塔)と呼ばれ、屏山鄧族の科挙合格などを願って建てられた、香港に現存する最も古い塔なのだそうだ。高さは13メートル、1階に入ることはできるけれど上に登ることはできない。

そしてこのルートのゴール、天水囲からだと最初の見学ポイントになるのがこの達徳公所。1857年に清朝による「屏山市」の管理処として作られ、その後新界の反英活動の基地となったり、犠牲者を記念する場所となったり、孤児院となったり学校となったりと、数奇な歴史を持つ。


実は屏山には軽鉄屏山駅の近くに達徳学校という紛らわしい名前の施設、というか廃墟があり、ここは香港でも心霊スポットとして知られている。

夜な夜な血まみれの女性の幽霊が出るという噂があり、まぁ実際にここではいろいろあったようで、ロバート・ジョーという「探検家」が選んだ恐怖スポット”'I Wouldn't Go in There” (私はそこには行かない)の一つでもある。日本語だと「アジアの最恐心霊スポット10選」と書かれることが多いようだけれど、誰が最初にそう訳したんだろうと思う。

達徳学校屏山ビジターセンターすぐ南側、屏山南北路沿いにあり、入口まではアクセスは結構簡単だ。私が達徳学校のほうに行かなかったのは、ビジターセンターオープン前で移動効率が悪かったからであって「アジア最強の心霊スポット」が怖かったからではない。その証拠に私は「怖かったからではない」と言っている。血まみれの女性の幽霊なんて全然平気の大得意だけれど、まぁ、そのなんだ、今はさほど会いたいと思わない。

そうなんだってば。

むしろ今私が怖いのが、香港航空の資金繰りの噂だ。今香港行きの航空券を検索すると機内食の出ないLCC以外でどこよりも安いのが香港航空で、噂もあって「本気で資金集め?」などとも勘ぐってしまう。ここは一応機内食も出るHKExpressから見れば夢のような憧れフライトなのだけれど、選択肢が減ったら嫌だなぁ、だ。

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