2018おおるり⑥ おおるり草津の宿「ホテルニュー紅葉」に到着し、無料送迎バスで湯畑界隈を徘徊した件
2022/10/03
湯けむり号は午後に草津のホテルニュー紅葉に到着した。
浴衣は好きなサイズのものを自分で持っていくスタイルだ。人手を省くためなのだろうけれど、一応何種類かの色を備えていて他の旅館のように「自分好みの浴衣を選ぶ」というイベントにもなっている。特大サイズを着る私は他所でもフロントで受け取ることがあるから、こういうのは嫌いじゃない。
ちなみにwifiは部屋では使えず、このロビーだけがネットの使える場所だ。多少不便なのだけれど、長年のおおるりユーザである私からしてみれば「おおるりも一応wifiを使えるようにしたんだなぁ」と、甘めの感想だ。
同じ宿泊料でベッドの部屋もあるのだけれど、今回は和室。到着時には既に布団が敷いてあるのもやっぱり人手を省くためなのだろう。スペースを作るために布団を部屋の隅に押しやる。これならベッドの部屋でも良かったかもしれない。「洋室」ではなく畳の上にベッドを置いてあるだけなんだけれど。
トイレはウォシュレットつき。激安宿とは言え一応最低限の水準は満たしている。週末5000円台という価格を考えれば、頑張っていると思うのだ。
眼下に広がるのは西の河原なのだけれど、木がいっぱいでどちらかというと森に見える。また西の河原エリアとニュー紅葉の間には柵と溝があって自由に行き来することはできない。行こうとすると結構大回りをしなければいけないため、真裏にあるニュー紅葉より少し離れた草津おおるりの方がアクセスが良い。
ロケーションがイマイチなことはホテルも認識していて、草津の3ホテルの中、唯一ニュー紅葉は湯畑までマイクロバスを走らせている。850mと歩けない距離ではないのだけれどせっかくのバス、素直に利用してみる。送迎バスは午後は1:45、2:45、3:45に宿を出て、2:50、3:50、4:50に湯畑から戻る。午前中にも2本あるのは連泊者用だろう。
湯畑。熱すぎるお湯を冷ましついでに湯の花を採集するための施設だけれど、最初に考えた人は天才だな。本来の目的以上に観光施設として有名になり「草津と言えば湯畑」と思わせるようにまでしたのだから、観光客の集客に絶大な貢献をしている。私もここで硫黄の匂いを嗅ぐのが大好きだ。草津に来た、という気分が高まる。
久しぶりの草津に浮かれ、つい熱の湯で「湯もみショー」なるものをのぞいてしまう。30分弱の歌と踊りが600円、割引券を使って550円。うーん、微妙だ。
「550円かぁ…あれで550円かぁ…」とつぶやきながら、温泉街を散歩する。
草津のバスターミナル上には平成27年11月にできたばかりの温泉図書館という真っ当な図書館があり、そこには草津温泉に関する展示もあるというので立ち寄ってみる。展示の規模は小さいけれど、それなりに興味深いしなにより無料なのがよろしい。暖簾も町立の割りには良い味を出している。書架には草津や温泉に関する資料も多少あるので、草津を詳しく知りたい人にもお勧めだ。
ついでにバス乗り場で一般バスの運賃を確認してみる。バス/列車の運賃だけ、あるいは東京駅直行の高速バスゆめぐり号は早割で3000円/一般運賃で3750円。往復だと7000円を超えるところ、私達は往復で1633円、片道換算だと816円。勝った!
湯けむり号の安さを再確認してにやにやしつつ更に歩く。草津には19カ所の無料公共浴場があるけれど観光客が利用できるのが3カ所のみ、そのうち御座の湯は有料500円なので、無料で利用できるのは2カ所だけになる。この関の湯は観光客は入浴できない施設なのだけれど、どんな感じなのかと中をのぞかせてもらう。
この風呂の定員は3名、これじゃ観光客に入られたら地元の人は困るかもしれない。はいはい、私達はおおるりのお湯に入るよ。
湯畑を見下ろす光泉寺、湯善堂をお参りし、
頼朝が入ったという白旗温泉を眺め、
白旗の湯前からニュー紅葉の無料送迎バスに乗り込む。
さぁ、帰ってひとっ風呂浴びたら、恒例おおるりバイキングの夕食だ!