世界、大人の社会科見学!

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アゼルバイジャン

2018アゼルバイジャン4 バクーの旧市街”イチェリ・シェヘル”を散策した件

世界遺産にも指定された城壁に囲まれたバクーの旧市街は、イチェリ・シェヘル(Ichrisheher)と呼ばれる。アゼルバイジャン語で「内城」という意味で、シルヴァン王朝時代の街だったという。

もちろん私の脳内にはシルヴァン王朝などという言葉はないので調べてみると「861年にハイサムによって建てられたカフカス東部に位置するスンナ派イスラム王朝」「アッバース朝混乱期に乗じて設立され」などとただ知らない単語との遭遇が増えただけだった。なんだよ、アッバース朝混乱期とか、俺が知ってると思うなよ!

このシルヴァン王朝の街であるイチェリ・シェヘルを帝政ロシア時代の街が取り囲み、更にその街をソ連時代の街が取り囲む形で、バクーの中心部はできあがっている。かつてシルヴァン王朝の首都はシャハマだったのだけれど、12世紀の地震でシャハマが崩壊したことによりバクーが首都となった。

Old Yardホテルのオーバーブッキングで送りこまれたBaku Palace Hotelからイチェリ・シェヘルの城壁までは500m、とりあえず散歩に出てみる。ホテル周辺はあちこちで改修工事が行われていて、建物を見ただけではこれが帝政ロシア時代のものなのか旧ソ連時代のものなのか、判別がつきにくい。

良い感じの公園を抜けると、そこはもうイチェリ・シェヘルの北側城壁になる。

半分駐車場となっているこの門の前は、F1レースでは "Baku City Circit" だった場所だ。アゼルバイジャンにとって2016年から開催しているアゼルバイジャンクランプリは観光的にかなり重要なイベントのようで、カスピ海には #F1Baku のハッシュタグ看板が置かれている。宿代も高そうなレース開催期間だったら、私はバクーに来なかっただろう。

城壁内のイチェリ・シェヘルは、いかにも観光客が喜びそうな風情のカフェ/土産物街道となっていた。私もここに家を持っていたら同じことをする。


イチェリ・シェヘル内部の重要な遺跡では、オーディオガイドもあるらしい。「らしい」と書いたのは、この看板をどこの誰が出していて音源がどこにあるのかが分からなかったからだ。まぁ音源はなくとも案内看板を見れば、ここがハマムだったことは分かる。連なる円形の屋根がいかにもコーカサスのハマムだ。

中には営業中のものもある。オーディオガイドがあるくらいだからそれなりの歴史を持つハマムなのだろう。興味を持たないでもなかったけれど、ハマムの費用について経営者と私の意見にかなり大きな隔たりがあり、ここで利用することはなかった。ちなみにお隣ジョージアのトビリシでは130円程度でハマムに入ることができる。


イチェリ・シェヘル最大の見所は、なんと言ってもこのQız Qalası、乙女の塔だろう。

高さ約30mのこの塔は、拝火教寺院として紀元前5世紀には建てられ、現在の塔は12世紀に要塞として建て直された。「乙女の塔」という名前には「思っていない相手に言い寄られた娘がここから身を投げた」というよくある話があるけれど、どうも作り話らしい。誰にも侵略されないから乙女の塔なのであって、最も厚い壁は5mの厚みを持つ。


正確には内城の海側南端、城壁都市の外側になるのだけれど、遺跡の光景としては、イチェリ・シェヘルの中ではこの乙女の塔周辺が一番おもしろい。

ちなみに乙女の塔の隣にあるちょっと立派な建物は、ハジンスキー邸(Hacınskinin Evi)と呼ばれる。オイルブームに沸く帝政ロシア時代の1912年に建てられた邸宅で、第2次大戦中の1944年、スターリンに会いに行く仏レジスタンスのリーダーだったド・ゴールが滞在したと言われる。ドイツ軍を避けるとは言え、ずいぶんな遠回りだ。

乙女の塔の反対側になる、城壁西側を歩くと、

小さな広場の向こうにバクー名物フレームタワーが見えた。


石油が出るせいか、地面から火を噴く場所もあるせいか、アゼルバイジャンは火の国と呼ばれることがあり、炎を用いたデザインも多いのだけれど、その典型がこのフレームタワーだろう。2012年に完成したこの高層ビルは炎をモチーフにしており、1泊400ドルクラスのお高いホテルなども入っていて、夜になると炎のイルミネーションなども光りだす。

これを見て「まぁ美しい」と感動するか「なるほどやってますなぁ」と若干の違和感を感じるかは人それぞれだろう。私はどちらかというと後者に近く、わざわざ近くで夜景を見に行こうとは思わなかった。旅先であまり夜には出歩かない習性を持つ私だけれど、バクーの夜には特に魅力を感じない。

ちなみにバクーパレスホテルに近いやや寂しい裏通りTabriz Khalil Rza Oghluには、1.5AZNのケバブ屋がある。

ここで安ケバブを買い、ホテルでお茶を入れ、お安い夕食をいただき、明日に備える。旅先の夜はこんなもので良い。

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