世界、大人の社会科見学!

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2018ジョージア7 今回の旅行のハイライトの1つと考えていたアッパースヴァネティのウシュグリ村/チャジャシ村まで、メスティアから日帰りした件② ウシュグリ村

2022/10/03

チャジャシ村とタマル女王の塔をじっくりと眺めてから、ウシュグリ村の中心部に向かって歩いて行く。

ウシュグリ村の標高は一番高いところで2410m。ヨーロッパの世界で一番標高の高い村。

雪を抱く標高5000mを越えるロシア国境/コーカサス山脈のシュハラ山を背景に、緑の谷と小川と石造りの古い塔。なんなんだろうね、この出来すぎな光景は。山岳光景愛好者ハイジ系のみなさんなんかが見たら、もうイチコロな気がする。

標高2000mを越える村は同じヨーロッパでもイタリアやスイス、フランスにもあるけれど、2200mを越える場所はなく、確かにウシュグリは一番標高が高いようだ。標高2400mと言えば高山病が出始める高さでもあるし、一般の人は普通の生活をするにはこのあたりが限界なのかもしれない。

ウシュグリ村にはレストランやカフェ、更にはウシュグリ博物館なんてものもあるけれど、このエリアで最も重要な文化財であるチャジャシ村とタマル女王の塔を見た後は、村の空気を浴びながらのんびり散歩をするのが楽しい気がする。とりあえず村の北端の丘にあるラマリア教会までイングリ川に近い方の道を歩いてみる。この道の方が住居も多いしウシュグリのメインストリート、という気がするし。

メスティアのように広い街でもない、チャジシ村のような監視塔の密集地域でもない、中世の建物が残る生活感に溢れる景色の美しい村。私みたいな観光客は大喜びですよ、もう。日本ならあっという間に清里化していそうな場所だ。



ウシュグリの北側丘陵には2つの教会がある。まずは12世紀に建てられた 聖ジョージ教会(Church Jgrag)。こちらは内部には入れず外観だけの見学となる。


そしてこちらは牧師さんが住む ラマリア(Lamaria)教会。10世紀に建てられた岩壁に囲まれる教会は、内部を見学することも可能だ。

肌を露出させた観光客のためにショールなどが用意されている。

教会の内部は、もしかしたら10世紀からほとんど改装されていないのではないか、と思うほどシンプルで古典的な内装だ。もしかして10世紀の教会はこんな感じだったのかな、とすら思える。聖堂の壁はフレスコ画で装飾されているけれど、これも結構昔のままのように見える。

そして下の写真左下にある絵の枠は彫金で装飾されている。この金と彫金技術が辺境の村であるウシュグリさえ侵略の対象とされた理由の一つであり、なんとイングリ川下流では、今でも金の採集を行っている人がいるのだという。

ラマリア教会からは、コーカサスの山々が美しく見える。もう山と丘との間に村はない。

もっと近くで山を見たい人は、イングリ川を遡上することでシュカラ氷河 (shkhara glacier) まで歩けるらしい。

どんな細い道にでも誘導してしまうグーグルマップですら遠回りの尾根道しか表示しないという状況で、実際に歩いていない私にはどんな道をどれだけ歩くのかよく分からないけれど、どうやら数メートルの急流を渡るなどかなり本格的なトレイルのようだ。こうなるとウシュグリ村に泊まらないわけにはいかないし、そもそも本格的なトレイルは私には無理だ。ガイドも必要かもしれないし、ツアーを利用する手もありそうだ。

ラマリア教会は岩壁に囲まれている。そして塔もある。さすがに教会にあれば「復讐の塔」と呼ぶ人もそういないだろう。塀の内外に置かれているのは養蜂用の箱で、ウシュグリのあちこちで見かける。ほぼ自給自足で暮らしていた山奥の村にとって、蜂蜜は貴重な糖分だったのだろう。

ラマリア教会から再び村に降りる。


ウシュグリ村には「どうしてもここを見ておかなければ」場所はない気がする。ウシュグリでの生活道具などを展示したウシュグリ民俗学博物館(Ushguli Ethnographic Museum)なるものもあるけれど、メスティア郊外のミハイル・ヘルジアニ博物館で家畜と人が一緒に暮らした昔の部屋や塔の屋根の上を見たことで、この種の展示はお腹いっぱいだった。この村はだらだら歩きがよく似合う。




ウシュグリ村にはゲストハウスも数件ある。この村で日没や日の出を見たい人、氷河へのトレッキングをしたい人はウシュグリのゲストハウスを利用することになるのだろう。

しかし私は朝11時から夕方4時までの5時間の滞在だけでも、ウシュグリ村とチャジャシ村は十分に楽しめた。ウシュグリ村にだって食事の出来る場所は複数あるし思いつきで泊まることもできないわけじゃないけれど、4時のマルシュでスーパーとキッチンのあるメスティアに戻る。




上スヴァネティのウシュグリ村は、天候に恵まれたこともあり予想通り素晴らしい場所だった。後にトビリシであった旅行者は、天候に恵まれず数日間スヴァネティ行きのタイミングを失っていたのだという。確かにコーカサスの見えない雨のウシュグリを歩くのはかなり残念だし、時間の限られた旅行者にとってメスティアも天候待ちで数日を過ごす程の街でもない。

メスティア、ウシュグリ訪問時には、天気予報のマメなチェックは大切なようだ。

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