世界、大人の社会科見学!

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グルジア コーカサス ジョージア

2018ジョージア9 伝説のワイン宿”メディコ&スリコゲストハウス”でおいしい食事にワインをいただき、スリコさんのワイン芸を見せていただいた件

ジョージア・クタイシにある一部の旅行者には良く知られた伝説のワイン宿、メディコ&スリコは今ではネットでも予約ができる。実は私はネットでは予約をせず前日に電話を入れただけだったのだけれど、「一人なのね、じゃあ明日待ってますよ」的にたまたま空室のあった個室のダブル泊まることが出来た。

個室のダブル1泊は1人だと20ラリ(≒800円)とドミの15ラリ(≒600円)とそんなに変わらない値段だけれど、この部屋にはリビングやドミにはあるエアコンがなく扇風機を使うことになる。真夏の夕方は多少蒸し暑いけれど、5ラリで個室のプライベート感を味わえるのは悪くないとも思う。

ちなみにドミはこんな感じ。ベッドによってずいぶん印象が変わってきそうだ。私なら絶対ピアノ奥の窓に近いベッドがいい。


ここがリビングで、宿泊客の食事兼飲み会会場になる。ちなみに有名な食事は夕食が10ラリで朝食は5ラリらしいのだけれど、予約の時食事をするかしないかは聞かれない。全員が一緒に食事をするのがこの宿のスタイルなのだ。ワイン飲み放題1泊2食のドミが30ラリだと思っておけば間違いないし、メディコさんもスリコさんもそう理解していると思う。

シャワーとトイレはリビングの奥にあり、十分に清潔だけれどホテルの様に熱いお湯が豊富に出る、という感じではない。トイレを流す水も汲み置きで「ジョージアの一般的な民家のバスルーム」と言う感じだ。

「夕飯は7時からなので、それまでには帰ってきてね」夕飯の用意をするメディコさん。私は午後の結構早い時間に部屋に入ったのだけれど、メディコさんは既になかなか忙しそうだった。気合い入っているなぁ、だ。

くつろぎ過ぎて写真を撮り忘れてしまったのだけれど、メディコ&スリコには屋上にテーブルとブランコがあり、ここでのんびりする人もいた。私も少しだけ周辺を歩いてからはずっと宿にいた。wifiがなかなか高速だったので久々にネットで作業をしたり、屋上でお茶を飲んだりしながら、「ごはんまだー」と7時を待つ。

7時! 夕飯はサラダ、リゾット、ラタトゥイユ、トマトのスープ、そしてまたもや写真を撮り忘れてしまったのだけれど、多分メインになるカツレツ。とてもおいしい。


そして自家製のワイン。これは飲み放題…、というより「たくさん飲むことを強く奨励される」と言った方が正確かもしれない。

そして宿泊客が集まり始めた頃、主役が登場する。ご主人のスリコさんだ。飲酒を奨励するのはこの方だ。

まずはワインを勧めるのだけれど、そこはご主人、まずは自分がお手本を示す。しかも、コップを逆さまに掌に載せて飲むとか、

よく分からないけれど、腕をひねった無理な体勢で飲むとか、

ホストとしてとにかく場を盛り上げようとする。ワイン発祥の地であるジョージアでは飲食と宴会はとても大切なことなのだそうで、このような宴会を盛り上げる文化ができあがっていったんだろうな。

基本的には「グラスは飲み切れ」がルールのようで、牛の角のグラス、つまり置くことができないために飲む干すしかないグラスも使われたりする。こういう文化はどこにでもあるんだなぁ、だ。私は酒量は少ないし自分のペースで飲みたいタイプなのだけれど、スリコさんのお誘いでは断り切れず「少しだけ」いただいた。

飲め飲めと言う割りにはスリコさんは飲むことを強要しない。この辺の判断は結構難しいと思うのだけれど、そこは宴会とおもてなしのジョージア、しかも旅行者が毎晩やってくる宿のご主人、うまいもんだ。

ただ、奥さまのメディコさんはスリコさんが率先して飲むことをあまり喜んではいない。もうそこそこのお年であるメディコ&スリコご夫妻、70を過ぎたスリコさんはお酒で体調を崩したこともあり、あまり飲んではいけないのだそうだ。

メディコさんもいつもお元気ではないらしい。「私も最近は体力が落ちて、昨日もそうだったんだけれど食事を作れない日もある」とのこと。たった1泊でメディコさんの手料理をいただけた私は幸運だったのかもしれない。

ワインがやがて「世界で最も古い蒸留酒」と言われるチャチャに変わる。ワインを作った時に出るポマース(絞りかす)から作られる度数の強いこの蒸留酒は、かつてはワイン農家だけが飲むものだったらしい。強い酒が飲めない私にはスプーン1杯で十分だ。

ドミのピアノの上にはメディコさんとスリコさんの若い時の写真が飾ってある。いかにも旧ソ連の美男美女という感じだ。この宿をいつからやっているのかはよく分からないのだけれど、結婚なさったときには自宅に毎晩のように日本人を各国の旅行者がやってきてワインとチャチャを飲むなんて、想像もしていなかっただろうな。

飲酒活動も一服したあと、スリコさんに地下にあるワイン倉を見せていただく。ふむ、この樽で葡萄を搾るのだな。さすがワイン発祥の地、とても良い感じだ。

実はワインは日本でも簡単にできる。私は学生時代に「葡萄果汁にワインイーストを入れてちゃんと温度管理をすれば誰にでも作ることができる」と聞きすぐに実験してあっさり成功した。味はもう忘れたけれど「ちゃんとしたワイン」だったことに驚いた記憶がある。濃縮でもなんでも糖分がちゃんとある果汁と一袋300円程度のワインイーストさえあれば誰にでも作ることができるので、遊びとしても楽しいかもしれないな。

しかしメディコ&スリコでは消費するワインの量が一般家庭とは桁違いに違うはずだ。いつ頃、どれくらいの期間、どれだけ作っているのだろうと感じてしまう。やっぱり稼働率は高いのだろうか?

ワイン倉にはジャムや果物、調味料などもたくさん保存されていた。どれも自家製なのがなんとも良い。


翌朝の朝食は、ポテトにサラダ、パンにお茶、そして間違いなく自家製のヨーグルトとジャム。

このヨーグルトの「今日できました」感がとても良い。豊かな朝食だ。

1泊30ラリ(≒1200円)で、自家製のワインが山ほどいただけて、おいしい家庭料理がいただけ、そしてジョージアの飲み会文化を体感できるメディコ&スリコ、確かにジョージアに来たからには是非体験してみたいと思うのはよく理解できる。他国で家庭料理をいただける機会は、必ずしも多くはない。

心配なのはお年になってきたメディコさんとスリコさんの体調だ。スリコさんもあまりお酒は飲まないで、メディコさんも疲れた時には無理をしないで、いつまでもこの宿を続けてくれれば、と思う。普通にジョージアの自家製ワインと手作りの家庭料理がいただける宿でも、ここは十分魅力的な宿だと思うのだ。

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