世界、大人の社会科見学!

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グルジア コーカサス ジョージア

2018ジョージア11 OKTASE渓谷に行った車で、交通の便の悪い世界遺産のゲラティ修道院とモツァメタ修道院にも連れて行ったもらった件

クタイシでチャーターした車は、OKATSE渓谷を出ると2ヶ所の修道院を巡る。ゲラティ修道院とモツァメタ修道院だ。

ジョージアには世界遺産に指定された地域が3ヶ所ある。ひとつは言わずと知れたウシュグリ村などのある上スヴァネティ、2つ目はトビリシから25kmと「トビリシ郊外」と言って良いイベリア王国の首都であったムツヘタの歴史的建造物群、そして3つめがこのゲラティ修道院だ。

かつてはゲラティ修道院と共にクタイシ市内にあるバグラティ大聖堂と共に「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」として1994年世界遺産に登録されたのだけれど、2010年に「世界遺産としての真正性と完全性を損ねかねない再建計画の存在」から「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録され、2017年に世界遺産から外された。

いろいろ経緯はあるのだけれど、要は「やっちゃいけない改装をやっちゃった」というらしい。1年前の話じゃないか!である。

そんなわけで「クタイシ唯一の貴重な世界遺産」となったゲラティ修道院なのだが、あまり交通の便は良くない。メディコ&スリコからそう遠くない噴水広場の劇場裏から1日3-4本の直行マルシュルートはあるらしいのだけれど、往復を考えるとかなり時間がかかる。せっかくのチャーター車、ゲラティ修道院に行くのは大変ごもっともな話なのだ。


ゲラティ修道院は1104年「建設王」とも呼ばれたクタイシ出身のダヴィド4世によって建てられた。修道院でありながらジョージアを代表する哲学者は科学者を擁するアカデミーがあり、12世紀からの書籍や壁画が多く残されている。これが世界遺産に指定された理由の一つなのだろう。まぁ中に入ってみようじゃないか。

聖堂の内部は予想よりしっかりと古い壁画が残された大変立派なものだった。見応えがある。

バグラディ大聖堂もこうやってちゃんと歴史と伝統技術を保存しておけば世界遺産のままでいられたのだろうけれど、あっちはイタリア人建築家が結構いろいろやってしまった。街中の大聖堂、ジョージアの人にしてみれば「世界遺産とかどうでもいいから、立派なモノに作り直したい」という思いもあったのかもしれないし、その辺の事情は、基本現地の方の判断、だよなぁ。

ここにはこの修道院を建立したダヴィド4世自身も葬られている。多分これなんだろうと思うのだけれど、周囲の人に伺っても今ひとつはっきりした返事はなく、確率は50%位かもしれない。間違ってたらごめん。

一つ一つの壁画などに解説があるわけではないので、ただただ眺める。蝋燭の炎と12-17世紀の壁画は大変に相性がよろしい。



 

ゲラティ修道院を南に6km程行くと、モツァメタ修道院がある。こちらはゲラティ修道院よりアクセスが悪く直行のマルシュがない。

修道院までは線路脇にある駐車場から5分程歩くのだけれど、この線路に旅客が乗ることができる列車が通るのか、というと、可能性は高くない気がする。実際昨日メディコ&スリコであった観光客は、「ゲラティ修道院に行くマルシュを”Gelati Police Station”で降りて小一時間歩いた」と言っていた。ここはゲラティ修道院以上に車が活躍する場所だが、その気になればゲラティ修道院からも歩けるらしい。私には無理だけど。



モツァメタ修道院は渓谷の崖に近い場所にある。修道院にはイスラム教への改宗を拒否して命を奪われ、この川に投げ捨てられた殉教者を祀るためやはり11世紀に建てられた。


どうして霊廟や聖堂や教会じゃなく「修道院」なのかと、二つの「修道院」を回ってきた身には若干不思議でもあるのだが、実はここクタイシ郊外北東の山間部は結構な修道院銀座で、ゲラティやモツァメタ以外にもそこそこの数の修道院がある。文化、なんだろうなぁ。


修道院にはダヴィドとコウスタンチンが殺され投げ込まれた川を見下ろす庭がある。殉教者の修道院、だもんな。

正直言うと、私はモツァメタ修道院にも、そして世界遺産のゲラティ修道院にも、「大変に興味・関心があった」訳じゃなかった。もう少しはっきり書くと、「何も知らなかった」と言って良い。

最近は中欧、東欧、旧ソ連などを旅行することが増え、旅先の見所には必ずと言って良い程「大聖堂」やら「教会」があるのだけれど、ものすごく熱心に見たいと思う場所は多くはないのが本音だ。確かに宗教建築は歴史と伝統があり地元の人に大切に守られてきたのだろうけれど、「旅先で出会うもの全てを見なくてもいいかな」位の気持ちでもある。

実は今回、クタイシに来たというのに、私はバグラティ聖堂にすら行っていなかった。今回も、車をチャーターすることがなかったら、モツァメタ修道院にもゲラティ修道院にも来てなかっただろう。なんと言っても私には、これらの歴史遺産の価値を理解できるだけの知識がない。「みんなが行くっていうから行く」でレベルだ。

でもさ、でもさ、観光なんてそんなもんじゃん!世界中の歴史遺産についてその価値や背景まで知ってる人なんて、そういないじゃん!?

でも、次に誰かと一緒にここに来たら、私は殉教者ダヴィドとコンスタンティンについて、そしてゲラティのアカデミー出身のIoane Petritsiについて、さも大昔から知っていたかのように偉そうに語ってみせる覚悟はできている。

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