世界、大人の社会科見学!

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youtube動画 グルジア ジョージア

2018ジョージア15 週末に開かれるDRY BRIDGEの蚤の市を見てから、チュリでビールとチャチャを飲んだ件

2022/10/03

トビリシの中心部を流れるクラ川にかかるDRY BRIDGE、その南にある公園では週末に蚤の市が開催される。

話によると夏の間は曜日に関係なく結構売り子が出ているらしいのだけれど、それでもやっぱり週末が賑やかとのこと。温泉に入ってビールを飲みたくなった私はチュリに行こうと駅前方面に向かったのだが、トビリシの交通カードは乗り換えしても1回の料金しかかからないことを思い出し、ドライブリッジを経由するルートにしてみた。

節約できると言っても僅か0.5ラリ(≒18円)なのだけれど、私の芯まで身についた貧乏根性はこの種の節約を大変に喜ぶ。こうなるともう「お金の問題だけれどお金の問題じゃない」レベルだ。

トビリシの蚤の市は英語だと ”Flea Market Dry Bridge” となるらしい。ちなみに私がFleaが「蚤」の意味であることを30過ぎまで知らず「フリーマーケット」を ”Free Market” だと思いこんでいたことは、知人には結構内緒にしている。 公園の大通り沿いに広がるトビリシの蚤の市は、予想より規模が大きかった。

旧ソ連の蚤の市はなかなか面白い。これは旧ソ連関係の品で勲章とメダル、そして左下のものは党員証なのだそうだ。なかなか面白いじゃないか。買わないけど。

これもなかなか興味深いマッチのコレクションで、全てソ連時代のものだと言う。いや、左下にあるのは誰が見てもハーケンクロイツの紋様で、今日日こんなものを持っていては人格を疑われる。

ドイツでは使い方に乗っては犯罪にもなるこのシンボルのマッチ、考えてみればナチスドイツは一時期旧ソ連の北コーカサスや黒海沿岸にまで侵攻していたので、ここにあるのも不思議ではなくなかなか興味深い。買わないけど。

フィルム式のカメラとレンズ。最近フリーマーケット行くとこの種のアンティークカメラをよく見かけるのだけれど、蚤の市とは言え誰が買うんだろう。マニアやコレクターが欲しがるものもあるのだろうけれど、そんなレアな客のために毎週末店を開くのは効率が悪すぎじゃないか、と思う。もちろん買わない。

あああ、これはあれだ!クタイシの超有名宿「メディコ&スリコ」でワインを飲むときに使った「飲み干さないと置くことができない」牛の角のグラスだ。これでワインを飲まされたことはジョージアの良い思い出だけれど、買って帰ろうとまでは思わないなぁ。もちろん買わない。

LPレコード。アメリカレコード協会によると、音楽メディアの中でCDがレコードの普及率を超えたのが1987年なのだそうで、今から約30年前、ということになる。必死にためた小遣いやバイト代で今とそんなに変わらない値段のLPレコードをやっと買い、アナログのターンテーブルに載せてわくわくしながら針を落としたおじさんとしては、なんとも切ない気持ちだ。買わないけど。

食器類を売っている人もいる。が、特に時代やカチを感じるようなものはない。どれも日本なら100円均一で買えそうなものばかりで、ジョージアでだって一帯一路政策を取る中国の安い製品も買えそうな物だと思うのだが、それでも売っている。それが蚤の市、なのかもしれないな。もちろん買わない。

なんとなく専門「店」ばかり取り上げたけれど、真っ当な「がらくた何でもブース」だって結構ある。


うーん、欲しいものが何もない。

もちろんそれが蚤の市と言えばそれまでなのだけれど、店を見ている人に外国人旅行者が多く地元の人が店を眺める姿をあまり見ないことからも、この市が観光的なものであることを感じる。試しに聞いたみたお値段も、予想よりは高かった。まぁ土産物屋みたいなものだしな。

しかしまぁ眺める分にはそれなりに楽しいし、アクセサリや雑貨が好きな人には私なんかより何倍も楽しい場所なんだろう。

蚤の市を眺めてからバスを乗り換え、ジョージアに来たら行かない訳にはいかないレストラン、チュリに向かう。



チュリの名物であり日本人大絶賛のサワークリームとニンニクで煮込んだローストチキン「シュクメルリ」を食べきることはかなり難しいことは前回学んだので、トマト味のシチュー「オーストリ」を注文してみる。もちろん1ラリ(≒37円)のビールも忘れない。

おいしい。これで合計8ラリ(≒297円)だなんてジョージアありがたい。1年前に行ったウズベキスタンもモノやサービスの質や内容からして物価は安かったけれど、ジョージアも負けてはいない。仮にも注文を受けてから調理してくれるレストランでこのお値段は破格と言って良い。作り置きの店とは格段に味が違う、いや、チュリなら作りおきしておいたっておいしんだろうな、とも思う。

ひとりでビールとワインを飲み食事をしていたら、隣席の方に「日本人か?」と声をかけられた。最近東洋人はまず中国人かと聞かれることが多い気もするのだが、この店には日本人のファンも多いからなのだろうか、一発で見抜かれてしまった。一人で飲んでいる私を見かねたのか、自分たちのテーブルに招いてくれる。

「写真撮ろうよ。ブログ?かまわないかまわない!」

そうは言うもののこのご時世、多少の加工はするけれど、多分この人達がみたら「小さなことを」と笑うんだろうな。スマホの翻訳機能を使って雑談をしながら、例の蒸留酒「チャチャ」を勧められる。ジョージアの人は酒の勧め方が上手だ。私達は小一時間ジョージアと日本の話で盛り上がった。

チュリはお酒も料理も安くておいしく地元の人で賑わう。ジョージアに行ってチュリに行かないなんて考えられない。

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