youtube動画 プライオリティパス・ラウンジ ロシア/ウクライナ/モルドバ/ルーマニア/トルコ
2018ロシア7 モスクワの夜と昼、そして毎度おなじみモスクワギャラリーラウンジとSU260便モスクワ→成田間の機内食
2022/10/03
雀が丘でロシアのバイク乗りを見物してから、赤の広場に向かう。雀が丘には7番のバスが走っているようだからこれに乗ればどこかで乗り換えができるのだろうけれど、まだ日が暮れきっていないので、川沿いの公園を歩いて20分ほど散歩して地下鉄1号線のヴォロビヨーヴイ・ゴールィ駅を目指す。
しかしこの公園の地下鉄駅に向かう道はわかりにくい上に歩きにくい。地下鉄駅が橋の下のあることさえ知っていれば迷うことはないのだけれど。この時には工事で通行できない場所もあり、私は道路ではないちょっとした斜面を歩くことになった。
赤の広場にほど近いマネージュ広場。モスクワの街も日が落ち夜を迎えようとしている。モスクワの中心部は、夕暮れから夜が特に美しい。
赤の広場入口であるヴァスクレセンスキー門。青いドームのイヴィロン小聖堂には、1648年ギリシャ正教会の総本山にある「イヴィロンの生神女」のレプリカが運び込まれちょっとした騒ぎになったのだそうだが、300年飾られていたこのイコンは旧ソ連時代に「どこかにいってしまった」のだそうだ。さすが旧ソ連、である。
ちなみにヴァスクレセンスキー門自体も「パレードの邪魔だから」と1931年に取り壊され、1993年に再建されている。大粛清前夜の旧ソ連は、建物にも容赦がなかったようだ。
赤の広場をクレムリンまで歩く。「きれいな景色」に鈍感な私でも、これは素直に美しいと思う。
モスクワの8月の日没時間は夜7時台で、8時をかなり過ぎないと空は暗くならない。ヨーロッパでは夏のコンサートが夜の9時から行われたりするけれど、あれはそういう明るい時間の長さがあってこその話であってだよな、とも思う。実際冬のイベントはもっと早い時間に始まることが多いし。
今回もアエロフロートを使っての旅行だったけれど、往路1泊で空港近くのスカイポイントホテル泊、復路2泊でモスクワ泊というのは、なかなか悪くない選択だった。
どうせトランジットビザを取るならシングルでもダブルでも無料だし、代理店を通しても値段は変わらない。日本人にはまだビザの面倒なロシアだからこそ、モスクワくらいはトランジットビザを活用して良いと思う。その気になれば往復で4泊6日、結構ゆったりとモスクワと周辺を観光できるわけだし。
夜のモスクワ都心を堪能し、地下鉄で2駅の宿まで帰還。もちろん夕飯は駅前のBILLAで買い込む。
さて、翌朝。私は再び赤の広場にいた。飛行機がモスクワを出るのは夜7時。空港には5時に到着するとしても、午後3時頃まではまだまだモスクワを堪能できる。
まずは6年ぶりにレーニン様にご挨拶。もちろん内部の撮影は厳禁、どころかゆっくり立ち止まって眺めることもできない。こんなことだから、また来たいと思ってしまうのかな。
聖ワシリイ大聖堂こと「堀の生神女庇護大聖堂」。1551年に雷帝イヴァン4世が建立したロシア正教の大聖堂で、これぞモスクワの象徴も言える寺院だ。大聖堂の類にはあまり興味関心がわかない私ですら、モスクワにきたらワシリイ大聖堂を見たいと思う。
ワシリイ大聖堂は一つ一つ別の色と紋様が描かれた9つのドームが印象的だが、これは建立当初にはなく、彩色は100-200年後になされたのだという。大聖堂としては派手すぎる彩色ではあるけれど、それがまたワシリイ大聖堂らしさを醸し出す。ここまで派手に彩色した人、すごい。
夏の赤の広場では、頻繁にイベントが行われる。
この日は軍艦系のイベントが行われていて、無料のコンサートや銃の取り扱いを体験するブースなどがあった。これ、日本じゃできないだろうなぁ。
夜と昼の赤の広場を堪能し、ホテルに預けた荷物を受け取り、空港に向かう。乗り合わせた地下鉄の車両がギャラリー仕様でちょっと感動。こういうのもいいね。日本の激混み車両じゃ絵を眺めることなんかできないだろうけれど。
往路同様851番のバスに乗ってシェレメーチボ空港へ。公共交通機関の3日間チケット、今回はとても役に立ったぞ。
出発までは当然ラウンジということになる。プライオリティパスのサイトだとモスクワラウンジにもシャワーがあるようなことを書いているけれど、私は発見できていないし多分ないんじゃないかと思う。それにここはすぐ混雑してプライオリティパスユーザを入れないこともある。
ターミナルDだけでも5つのラウンジが使えることになっているけれど、ここは安心安全のギャラリーラウンジへ。
まずは半日外を歩き回った体の汗を流し、新しいシャツと下着に着替える。シャワーってありがたい。
「シャワーがある」と言ってもラウンジによっては本当にただぽつんとシャワーブースがあるだけのところもあるけれど、ギャラリーラウンジでは一応タオルのセットもいただけるし、床の乾いた着替えのスペースもゆったりしていてよろしい。
そして食事とビール。「ラウンジは飛行機が出発するまでまったりとするところ」などと言う方もいらっしゃるようだが、私にとってラウンジはビールと食事、そしてシャワーだ。ターミナルDでは食事の内容としてはモスクワラウンジが一番充実しているけれど、ギャラリーラウンジだって捨てたもんじゃない。
ちゃんとビールは冷たいし、料理も温かいし、スープだってある。アエロフロートの機内じゃ冷たいビールは期待できないし、なによりビールと食事を一緒にいただくことが不可能だ。ここでしっかり食べておけば、機内で眠ることができた場合機内食をパスすることだってできる。
モスクワ発成田行、SU260便。
嘘です、私は嘘を書きました。機内食をパスしたことなんて、いまだかつて一度もありません。
1回目のミールはビーフにいんげん、そして米。付け合せの米を食べたさに選択した。
2回めの食事はお粥。米食べたさに選択したのだけれど、このお粥は甘いソースがかかった謎の仕様で、日本人には『エキゾチックな異国の料理」だった。
ちなみにアエロフロートでは「蕎麦」と書いてあったので試したらそばの実を茹でたものが出てきたという過去もある。
本当に食文化っていろいろ、だ。