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韓国

2019大邸/浦項5 浦項から市バスで世界遺産の良洞村に行き、日本語を話すガイドさんに村を案内してもらった件

2019/08/29

河回村と並んで世界遺産である両班の村良洞村は、住所こそ慶州市になるけれど市の中心部からは北へ約25km、実は浦項の方が距離も近いしアクセスも良い。2日目の浦項は良洞村見学だ。

まずは朝食。浦項アップルツリーホテルの朝食は「コンチネンタル」と謙虚なことを言ってはいるけれど、温かいスープも卵もあるなかなか充実した内容だ。宿によってはアンパンとコーヒーだけというところもあるなか、これは評価されて良いと思う。アップルツリーは九龍浦のガイドさんも勧めており、結構知る人ぞ知る、宿のようだった。

ホテルをチェックアウトし荷物を夕方まで預かっていただき、バスターミナル前から良洞村へ。600番か700番に乗れば良洞村、正確には良洞村まで約1kmの場所まで行くことができる。

マップには1時間以上の数字が出ることもあるけれど、実際には極端な渋滞さえなければ3-40分で到着する。ただし、繰り返しになるけれど、到着するのは良洞村ではなく、良洞村の入口、だ。

例によってバスに乗る時「良洞村?、ヤンドンマウル?」とちょっとしつこいくらいに運転手さんに言い、乗車中も熱い視線を送る。車窓風景的には「左手に川が見え始めたら、大きな橋の手前」だと思っておけば間違いはない。



バス停の名前は「양동민속마을입구(良洞民俗村入口)」、発音は「ヤントンミンソグマイルグ」が近いかな?

バスを降り、大通りを右に曲がる形で離れ、田舎道を1km程歩く。

途中右側に鉄道の駅が見えた。朽ちた様子はなくどうやら現役の鉄道駅のようで、駅名は「良子洞」。鉄道でもここに来ることがでいるようだけれど、きっと列車の本数はかなり少ないはずだ。

15分も歩けば良洞村の駐車場入口に到着する。ここにもバス停があるけれど、これは新慶州駅(2019年路線変更)慶州バスターミナルからの203番バスが到着するバス停だ。慶州からやってくる人には便利なんだろうと思うが、浦項の600/700番バスに比べ本数は多くはなさそうだ。

良洞村に入るとまず目に入るのは博物館。

そんなに大きな博物館ではないけれど、それでも良洞村の概要や歴史、そして重要な家屋・建築物の構造などについて知ることができるなかなか良い展示をしている。良洞村を見学するなら、ここを先に見てある程度の知識を仕入れておいたほうがより楽しくなるのは間違いない。




入村料はなぜか博物館の更に奥で支払う。つまりは博物館は無料ということなのだが、ここまでやってきて博物館だけ見て帰る人はそういないだろうし別に問題はないのかもしれないな。

大人4000ウォン、中高生と兵士は2000ウォン、小学生は1500ウォン。

そしてこれがとても重要なのだが、ここ良洞村にはボランティアガイドさんたちがいて、無料で村内を案内してくださる。

更にうれしいことには、ボランティアガイドの中には日本語を話す方もいる。そんなに何人もいるわけではないだろうけれど、私はなんとしてもガイドさんの話を聞きたくて詰め所に出向き、無事お話を聞けることとなった。

良洞村は李朝時代の両班、月城孫氏と驪江李氏の約150戸の同族集落であり、600年の歴史を持つ。戦争の多かった韓国でありながら戦災に会わなかった貴重な集落であり、現在も人々が生活している生活の場でもある。

そんな良洞村に入ると、まず目に入ってくるのが小学校。良洞村が世界遺産に指定された2010年頃に建て直されたのだそうだ。

やたら像があるのは、両班の村、だからなのだろうか。正直あまり良い趣味であるという気はしない。


そしてその小学校の北側の丘には、伝統家屋が並んで見える。ああ、たしかにこれは良い。安東の河回村は平地部分が多かったが、良洞村は山の中にあるので、こういう風景を見ることができる。

村全体が世界遺産であり、韓国の重要文化財である良洞村には、国宝がひとつ、宝物が4つ、そして17の重要文化財があり、宝物指定を受けた家屋は無忝堂、香檀、観稼亭の3軒。

この3軒を中心に村を見て歩けば間違いはないが、私がガイドさんの案内についてまわる。贅沢なことに、客は私一人だ。いやぁ、のどかな眺めだねぇ。

これは確かどこぞの宗家。博物館に模型があったくらいだから重要な家屋「ソベクタン」。ただ、漢字で書くとどうなるのか、今となっては全く思い出せない。



これは看板の写真が残っているからよく分かる。宝物の観稼亭だな。李朝中期の名臣、孫仲暾の親戚で、良洞村でも最も格式の高い家の一つ、なのだそうだ。


これも宝物の観稼亭。丘の外れにあり、その名の通り良洞村に続く道を見下ろす事ができる。


「ここまで歩いてきてなにか気がついたことはありませんか?」とガイドさんが訊く。「光景を守るため、良洞村には電信柱がないんです」

確かにそうだ。せっかくの韓国の古い村、電柱がないのは景観的に大変よろしい。

無電柱化の試みは日本でも行われている。鎌倉の小町通り、愛知の犬山城内、深川の古い街並み、由布院の温泉街などなかなか良い試みだと思う。なぜか那覇の国際通りは2006年とかなり早い時期に無電柱化されたけれど、あそこは別にあっても良いと覆うのだけれどなぁ。国際通りの人、ごめん。

でも、電柱はなくてもフリーのWIFIはある。

良洞村は2軒の両班の同族村であろ、両班はエリートというより「支配階級」「特権階級」だ。

日本を始め世界の各地に身分制度はあったけれど、両班は「世界一傲慢な貴族階級」とすら言われたことがある。士農工商的身分制度も好きじゃないけれど、両班制度も私はあまり好きじゃない。だから「**の宗家」などと立派な屋敷を構えられても、その経緯にはあまり感銘は受けない。

でも、村の雰囲気は、確かに悪くはない。600年前の韓国はこんな感じだったのかな、と歴史散歩をしている気分になる。こうなると電信柱を撤去したのは大正解、だな。


そして何より素晴らしいのは、日本語を話すボランティアガイドさんの存在だ。

九龍浦近代歴史館もそうだったけれど、こういう史跡は、素晴らしい日本語を話すボランティアさんの話を聞きながら見学することで、何倍も興味深く、そして楽しくなる。無給のボランティアガイドさんには感謝してもしきれない。

良洞村に来たら日本語のガイドをお願いしない手はないと思う。

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