2019セルビア2 ベオグラードではロケーション抜群のゲストハウス"Home Sweet Home"に滞在した件
2022/10/03
ベオグラード/ニコラ・テスラ国際空港から市内へは、72の路線バスとA1の空港シャトルがある。
路線バスの運賃がKIOSKでの事前払い89/車内払い150ディナール(=152円)、空港シャトルが300ディナール(≒305円)と、どちらもそんなにお高くはない。っと、その前にATMでセルビアディナールを手にいれなきゃな、なんだけど。
到着ロビーを出ると、すぐ左側に”BUS”のサインがあった。”AEROBUS”とあるので、72番の路線バスではなく空港シャトルのようだ。時間は夜の10時過ぎ、路線バスは深夜12:00まであるけれど夜10時過ぎはほぼ40分に1本、A1の空港シャトルは深夜2時が終バスで深夜は1時間に1本。これは目についたバスに乗ってしまうのが正解、だ。
目についたバス、というか大型バン。運転手に話を聞くと「あと20分位まっててね」なのだそうで、今回は素直にこれに乗り込む。路線バス72番の行き先が共和国広場に近いゼレニ・ヴェナツ、A1空港シャトルの行き先は旧鉄道駅とスラビア広場。どちらに乗っても今夜の宿は徒歩圏内なので、長距離フライトで多少眠たい私としてはとっとと宿に入りたい。
A1空港シャトルのチケットは車内で運転手から買う。路線バスと違ってキオスクで買おうと車内で買おうと値段は同じなので「あ、キオスクでチケット買ってきます」と空港内部までダッシュをする必要がないのも潔い。これが10分後に発車の路線バスなら、私は絶対に息を切らせて空港ダッシュをしてしまう。
チケット300ディナール(≒305円)。深夜に約20kmを走る空港シャトルとしては比較的安価な方だと感じる。
予約をしている宿へは旧鉄道駅前から直線距離で300m程度なのだけれど、うとうとしてたら乗り過ごし、終点のスラビア広場まで来てしまう。やってしまった。宿まで約1.2km歩かなければならないじゃないか!まぁ、おかげでここスラビア広場始発A1バスの時刻表を見ることができたけれど。ヒルトンの近くなんだな。
やっちまった、やっちまった、といいつつ夜のベオグラードを宿まで歩く。人の少ない初めての街を荷物を転がしながら夜歩くという、どう考えてもよろしくない状況なのだけれど、噂通りベオグラードの治安はそれほど悪くはないようで、少なくともスラビア広場から鉄道駅近くまでの間で、明らかに怪しい空気を感じることはなかったし、一人歩きの女性も複数見た。
15分程歩き、ベオグラードの3日間を過ごす宿、ホームスイートホームに到着。
予約サイトで9.4の超高評価を得ているこのゲストハウスは、1泊1500円程のドミと1泊5000円程の個室があり、今回はこの観光シーズンに周辺では最安水準価格であったバスつきのダブルに泊まってみた。
「人気の高いゲストハウスの個室」は、個人的に部屋選択の定番でもある。それに長距離フライト明けの1泊目くらいは、個室でゆっくり寝坊したいじゃないか。
ちなみにこの宿、「部屋は狭めだけれど専用バスのある部屋」と「部屋は広くテラスもあるけれど共用バスの部屋」が似たような値段で用意されており、予約しようとする客は地味に迷うことになる。私は専用バスルームを取ったけどね。
専用のバスルームは、湯量も十分で使いやすい。バスタブには栓がなくお湯は溜められなかったけれど、電気式の温水器なのでそんなに多くのお湯はでないかもしれないな。
そして評判の高いゲストハウスの基本として、この宿も共用スペースの居心地が良い。個室をとった私はあまり使うことはなかったけれど、ドミの宿泊客にとって共用スペースの居心地は重要な問題となる。狭い寝室以外で過ごせる場所はここしかないものな。
キッチンは大きくはないけれど、コンロや湯沸かし、トースターの他電子レンジもある。例によって私は、スーパーで買ってきた食材とビールでベオグラードの夕食としていた。洗濯機は有料で、1ラウンド500ディナール程度だったかな?専用バスがある私は、お風呂で手洗いをしたけれど。
この宿ホームスイートホームは鉄道駅やバスターミナルに近く、更には市内の見どころにも歩いて行ける街の中心部にあり、ロケーション的にはかなり便が良い。ちらりとのぞいてみたドミもそんなに窮屈な印象はなかった。ドミ派も個室派も、ここはベオグラード滞在時には選択肢の1つと考えておいて損はない気がする。
ただこの宿、入口が大変分かりにくい。私は日本で70か国対応で15日間有効/データ容量4GのSIMを買っておいたので、google mapを頼りにたどり着くことができたけれど、暗い時間にこの小さな案内版を見つけるのは、結構難しい気がしないでもない。専用のビルを持たないホステルには良くあること、だけれど。
ちなみにこの宿、ホームスイートホーム、昼間だとその入口はこう見える。HOSTELの看板を見逃したら素通りすること間違いない。
ドアを開けると階段があるので、エレベータに乗る。更に階段を登りドアを開けるとホームスイートホームなのだけれど、これは結構分かりにくい。
しかしだ、ちゃんとたどり着けば、そこには極めて清潔で面倒見の良いスタッフがいる宿がある。この宿の清潔さは特筆すべきことの1つで、比較的潔癖な日本人でも素直に「清潔だ」と言えるレベルだ。
さて、先ほどSIMの話を書いたけれど、最近では70か国対応で15日間有効/データ容量4GのSIM、あー面倒だ、AISのSIM2FLYでなくとも、3の42カ国対応1GSIMでも十分だと感じるようになってきた。
私は旅先の出先では、地図を見るか、SNSを使うか、ちょっとした調べごとをするか、程度しかスマホを使わないので、いつも容量を残す。2週間旅行をしてもデータを1G使わないことも普通だ。そしてかつてもう少し割高だった3のInternet with legsの1G版が、今では国内で1000円を割る。
SIM2FLYはエリアがやたら広く、対応すると明記されていないベラルーシあたりでも使えたりかなり使い勝手は良いのだけれど、お値段は3000円台、3は40カ国対応で容量も1Gと激減するけれど1000円以下。ヨーロッパで使うSIMはどちらが良いのか、ここは迷いどころだ。
アジアなら複数回の旅行に使えるCLUB SIMを使うことが多くなってきたけれど、ヨーロッパの周遊はどうしたもんだろうねぇ…。やっぱり1Gでいいのかな。でも、余った容量を日本で使うのも捨てたモノじゃないし、ああ、どうしよう。