世界、大人の社会科見学!

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2019セルビア3 ベオグラードで「NATO空爆ビル」こと旧国防省ビルをしげしげと眺めた後、新旧2つの聖堂でセルビア正教会の現在を感じた件

2022/10/03

この前FIREタブレットのことを書いたと思ったら、7インチのFIRE7がタイムセールで送料込み3480円になっていた。ちなみに8インチも3300円引きの5680円。決して高性能なタブレットではないけれど、旅先や機内で動画やコミック、本などのコンテンツを見たいという人にとってその安さはただ事ではないレベルなので、興味のある人は今買うのも手だ。ちなみにタイムセールは現時点であと77時間、多分3連休最終日の9月23日(土)深夜23:59までだと思う。

送料込みで3480円とか笑ってしまう価格だけれど、コミックや本を読んだりあるいは動画を見る分には何の問題もないし、AMAZONプライムとの親和性もただ事ではなく高い。更には旅先で盗まれてダメージが少ないのもよい。7インチを持っている私は試しに8インチを注文してみた。ちなみにFIRE STICKも送料込み3980円になっている。

 

さて、ベオグラード到着初日、まずはここに直行した。世間で言うところの「NATO空爆ビル」だ。私の泊まっていたベオグラードの高評価ホステルホームスイートホームからの距離もわずか600m、歩いて8分という近さだ。

「NATO空爆ビル」として知られているこの建物は、かつては旧ユーゴスラビア防衛省だった。

ここがなぜ空爆されたのかというと、NATOがアルバニア人とセルビア人の民族紛争において、アルバニア系住民によるコソボの自治奪還を目指すとともに、「セルビア勢力の民族浄化などの不法行為がある」と1999年にユーゴ全域を攻撃対象としたためだ。攻撃目標は限定されてはいたが、この紛争時の空爆を「アライド・フォース作戦」、あるいはコソボ空爆、ユーゴ空爆と呼ぶらしい。

1999年4月30日の深夜、このユーゴスラビア防衛省ビルは15分間隔で2回空爆された。

セルビアにしてみれば「敵についた」NATOの行為が愉快だった訳がなく、過去を忘れないために撤去も修復もされなかった側面もあったのかもしれないが、2015年には構造物崩壊防止のために65万€の予算で修復工事が始められている。特に破損の激しい”Aビルディング”と呼ばれる建物は、2017年にその大部分が解体されることが決まった。

だったら今見ておかなきゃじゃん、Aビルディング!


地上に落下物を想定した屋根が設置されているけれど、確かにこれは危ない。解体でも修復でも何でもいいから、もう少しちゃんと対応した方が良い気はする。


1999年と言えば軍用のGPSが稼働どころか、米軍によって故意に誤差データが提供されていた時代だ。ピンポイントで目標を爆撃することなどNATOにしてみれば容易だったのだろう。

しかし容易だったわりには、ベオグラードの中国大使館が「誤爆」されるなどなどのきな臭い話もあり、更にはそこに西側ステルス機の機体があっただの、空爆の責任者が後日暗殺されただの、きな臭いを通り越して「本気で怖い」話もある。心の片隅には誤爆された中国大使館を見学したい気持ちもあったのだけれど、旧国防省くらいは遠慮なく写真を撮りまくれた私でも、さすがにそれは止めておいた。この辺の感覚は、旅行者には結構大切なことなんじゃないか、と思わないでもない。


「NATO空爆ビル」こと旧ユーゴスラビア防衛省を見れば訪問の目的は半分果たしたようなものなのだけれど、そこは「ヨーロッパ最古の街」の1つベオグラード、今日は1日つきあってあげたい。ちなみにブルガリアには「世界最古の町」プロヴディフなんてのもある。

「世界で最大級の正教会大聖堂」である、サワ大聖堂。ちなみに私はこの4ヶ月前、ジョージアのトビリシで「世界で最大級の正教会大聖堂」と言われる至聖三者大聖堂を見学している。

1935年に建造が開始されたサワ大聖堂だが、その内部は未だに完成していない。ご近所が空爆されるような戦争状態にあったのだからしかたがない側面はあるけれど、単純に作業の進行ペースが遅いのでは?と感じる部分もないではない。


大聖堂はまだまだ工事中だけれど、地下のホールは結構完成していた。現代的で美しいけれど、趣があるとか歴史を感じるとか、そういう造りではないな。そういえばトビリシの至聖三者大聖堂も、どちらかというとこんな感じだった。まぁ、「新しくて大きな現代の信者が集う大聖堂」は、これでいいのかもしれない。



ほんの少しだけ古くて趣のある教会としては、聖マルコ聖堂、なんてのもある。


1931年-40年に再建されたこのセルビア正教会の聖堂は、サワ大聖堂よりは古めかしく見え趣がある。


聖堂の内部には、14世紀のセルビア帝国(ネマニッチ朝)の君主、ステファン・ウロシュ4世ドゥシャンの柩もある。1308年に生まれたこの王は少数でブルガリア軍を倒し、更にはブルガリアと和睦を結んだ父王を廃して王位に就くなどなかなか激しい人物だったようだが、特に大セリビア主義者に人気が高い。この王の柩があることからも、聖マルコ聖堂の格式が分かるな。


まぁね、正直ヨーロッパで教会やら聖堂を見て回るのはそれほど「大好き」でもないのだけれど、セルビアのどれは入場料を取ることもないし、散歩がてらに見て回るくらいの気持ちなら悪くはない。

そうそう、繰り返しになるけれどタイムセールで送料込み3480円7インチのFIRE7、今回のバーゲンは9月23日(月)の深夜まで。機内や旅先でコンテンツを楽しみたい人はこのチャンスを利用するのは悪くないと思う。3480円なら、1年持てば元は取れる。

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