世界、大人の社会科見学!

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2019務安/木浦/珍島⑧ 木浦新港で綿の実を手に取り、平和公園で「踊る海の噴水」を見て、木浦朝5:00発のバスに乗り務安8:00発の便で帰国した件

2022/10/03

実は、セウォル号が保管されている木浦新港の近くには、綿花畑がある。

地図上に목화공원 및 체험장(綿公園・体験場)とあるこの場所は、セウォル号の位置をいろいろ調べているうちに発見した。実は私は綿花を見たことがなかったのだ。綿の花が咲くのは7-8月で収穫期はちょうど今の時期らしい。私は綿の花が見たい。

地図では木浦新港から5-600m東に行った海沿いにあるとされていた綿公園だけれど、実際には大通りの1本裏はもうその敷地だった。きちんと管理された花畑というより、「一応管理もしている花畑」という感じなのがよろしい。そういえば春に虎尾串に言ったときにも、国道横にこういう菜の花畑があったっけなぁ。

季節柄か見学者の人気の差なのか、綿よりコスモスの方がたくさんあって、コスモス畑目当ての地元の車がたくさん停まっている。


日本にも綿を栽培している人はいるようだし、和綿や和綿の製品も多少はあるようなのだけれど、現実として自給率は低い。栽培技術が今より劣っていた日本統治時代は尚更で、高温多湿の日本で綿を栽培することは難しかった。

そんな中半島での綿花栽培を進めたのが、第3代日本国木浦領事館領事である若松兎三郎だったと言われる。「BOOK」データベースによると、彼は「日韓共生の架け橋として“陸地綿”と“天日塩”の導入に尽力した」、「クリスチャンとして良心と慈愛に満ちた他利に徹した」とあるのだけれど、木浦近代史歴史館では「本国で綿の栽培ができない悪い日本人によって、綿花栽培が強制された」的な解説となる。できないって訳でもなかったみたいなんだけれどね。

そんな木浦の近代歴史館にあったのが、これ、「朝鮮陸地綿発祥之地碑」。もちろん、許さざるべき日本統治時代の遺物としての展示だ。

で、木浦の際の綿花はと言うと、こちら。


手に取って触ってみる。本当に綿だ。「綿ってこんなにかわいい植物なんだ」とこの年にして初めて知る。


このあたりは埋めて地のようだし「朝鮮陸綿発祥之地」とは全く無関係なのだろうけれど、一応発祥の地とされる木浦で生まれて初めて実物の綿花に触れることができて、私はとても満足だ。セウォル号からバス停まで500m程遠回りをしたけれど、ここに綿花畑があることを、セウォル号を訪問する人は知っておいても良いと思う。

 

さて、木浦の鉄道駅前は昔ながらの旧市街で再開発がされそうな気配もない。

しかしこれが木浦の全てかというとさすがにそういうことはなく、鉄道駅からバスで30分程、私の安宿があるバスターミナルからだと南に1km程歩いた,バーガーキングやロッテマート、そして海岸の公園界隈が新市街になっているようだ。

それはそうだ。いくら開発から取り残されがちとは言え、一応KTXも走る人口20万を超える都会、あの駅前商店街だけが商業エリアであるはずがない。私は宿から新市街、そして海岸を目指して歩いてみた。


木浦ロッテマート。多分このエリアでは一番大きな商業施設だろう。駅からもバスターミナルからも微妙なアクセスだけれど、自家用車のお客さんが多いのかな?

ロッテマートを横目に更に海に向かって歩く。海沿いの平和公園では、なにやらイベントをやっていた。ここには観光案内所もあるし、周辺にはホテルも多いし、新市街の中心地の一つなのだろうな。


そして平和公園に置かれた光のオブジェ。”Mokpo Love Gate” と言うのだそうだ。


このゲートは反対側から見た方がダメージ迫力がある。まぁそれなりに目立つし経済効果もあるのだろうけれど、「これ税金で作られたのかぁ」と余計なことまで気になってしまう。救いだったのはこの中をうれしそうに歩くのは子どもや中高年の女性グループがほとんどで、カップルを見かけなかったことだ。

そしてここ木浦平和公園最大、いや最大かどうかは分からないけれど、有名なイベントが ”Mokpo Dancing Sea Fountain” 「木浦踊る海の噴水」だ。

平和公園に近い海の中に設置された照明と噴水によるこのショーは、季節や曜日によって、1日2回か3回行われる。正確なスケジュールは公式サイトで確認した方が良い。公式サイトのドメインは go.kr 政府機関のものであり、もしかしたらさっきのアレも、市だか郡だかがやっている可能性もあるな、ふむ。

ショー自体は、音楽に合わせて多少動きのある噴水が水を拭きだしサイトアップするという、想像通りのものだ。


まぁわざわざ見に行くと言うほどのものではないけれど、新市街や平和公園散歩のついでに見るのも悪くないとは思う。

 

さて帰国の日。3泊するからと1泊30000ウォンにまけてもらい、そのせいか2日目以降は言わないとタオルもコーヒーもなしだったWa-Motelに別れを早朝告げ、

24時間営業の軽食店で2000ウォンののり巻きを食べ、


バスターミナルで昨日のうちの買っておいたチケットで、朝5:00発空港行きバスに乗り込む。

そう、朝8:00務安発成田行きのチェジュ航空に乗るのは、木浦バスターミナル5:00発のこのバスに乗るしかないのだ。次のバスは7:00発、空港着7:40では、さすがに8:00発のフライトには間に合わない。

バスの向こうにWa-Motelが見える。このバスに乗るために、私はこの宿に泊まったのだ。


ちなみにこのバスも往路同様務安バスターミナルに立ち寄った。いくら務安が空港に近いからと言って、木浦へのバスと兼用じゃ、わざわざ務安に泊まる意味はあまりないな。


バスは5:40には務安国際空港に到着する。一応チェックインはできるのだけれど、出国審査などは7:10までオープンしない。



店がほとんど空いていない務安国際空港で90分。国際線に乗るにはどうしても待ち時間は発生するけれど、務安はすることがなさすぎる。しかたがないので1階の到着ロビーに降り、コンビニでお買い物。カップ麺730ウォン(≒68円)お湯付き、は国際空港としては良心的だと思う。

いつのまにかオープンが7:20になっていた保安・出国審査を済ませ、出国エリアへ。

出国エリアには免税店と決してお安くはないカフェが1軒、営業をしていた。カフェのサンドイッチやバーガーは決してお安くないのだけれど買っている人もいたのは、街で食べるものを買ってこなかったみなさん、なんだろうな。


出国エリアには一応自動販売機もあり、機内の飲み物を買うことができるけれど、


ペットボトルの給水器もある。これは大邱にも釜山にもあったし、韓国の全ての国際空港にあるのかもしれない。ちゃんと空のペットボトルを持っていた自分も、貧乏くさくてとても偉いと思う。

飲み物も食べ物も手に入れてゲート前へ。

が、ゲート前に来たからと言って特に何があるわけではないのは変わりはない。プライオリティパスの使えるラウンジなどあるわけもなく、ただだらだらとネットで過ごす。ちなみに今回つかったSIMはこれ、CLUB SIM 7日

このSIMの偉いところは、7日間連続で使う必要がない、つまり有効期間内なら、香港・中国・日本・韓国・台湾・オーストラリア・ニュージーランド・タイ・シンガポール・マレーシア・インドネジア・ベトナム・フィリピン・カンボジア・インドの15か国で、「インドで2日、ニュージーランドで1日、韓国で2日、ベトナムで2日」的な使い方ができることだ。

この後短い旅行を数回予定している私は初めて使ってみたのだが、今のところ2か国で問題なく使えている。テザリングはできなかったので、そういう使い方をする人は注意、だな。

チェジュ航空’C1114便、定刻の8:00に出発。日本人旅行者にはもったいない時間だけれど、それはチケットが安い理由でもあるんだろう。

木浦を5:00に出るバスに乗らなければならないもの #務安チャレンジ と、書きそうになったけれど、韓国系LCCだとソウル発も大邱発も釜山発も8時発なんて普通だ。大邱や釜山は交通の便が良いけれど、仁川や務安はちょっと距離があったりバスが少なかったりするだけで、これはいつものことだな。・


機内には空港のコンビニで買っておいたのり巻きを持ち込む。ポーション的にもこの2300ウォン(≒214円)はお買い得だし食べやすく便利だ。私は韓国からのLCC帰国便では、いつものり巻きを食べている気がする。


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