2019秋香港/シャムスイポ① 到着直後空港で大変にお高い雲呑麺を食べ、E21バスでメイホーYHに向かった件
2022/10/03
2019年11月、デモがシャレにならないレベルの香港で3連休を過ごしてきた。
「デモを見物に」ではない。デモが激化する2019年6月以前にHKエクスプレスのバーゲンチケット(キャンセル不可)が取れてしまい、更には宿もキャンセル不可の予約で、①旅行を諦めるか / ②リスクを避けながら行ってしまうか、の2択状態となり、返金ゼロは耐えがたかった私は②を選んだ、という話だ。まぁ、あまり賢明ではない選択だったと言って良い。
予約した宿が深水埗(シャムスイポ)メイホーユースホステル(の個室)であることも、この選択を後押しした部分がある。空港や元朗でもデモがあったことは知っていたけれど、私には、大きなデモの多くは中環や銅鑼湾、尖沙咀や油麻地、旺角界隈で行われるという思い込みがあり、「だったら2泊くらいシャムスイポ界隈で過ごせばいいや」と考えたせいもある。
もちろんこれが大変な思い違いであったのだが。
今回は素直に3連休初日の土曜日にHKエクスプレスUO849便に乗り込む。成田を15:20に出発する、HKエクスプレス成田/香港便の中では最も出発の早い便だ。
UO849便の香港到着は夜の8:00。普通なら到着後すぐにバスに乗り、宿に近いシャムスイポの鴨寮街をうろつくところなのだけれど、市内のデモがなかなか危険な状態であることを hkmap.live で知った私は、かつてない行動に出た。空港で何洪記の雲呑麺を食べたのだ。
銅鑼湾の名店、何洪記の雲呑麺は確かにおいしい。ミシュランの星も獲得している店だし、味に間違いはない。
この店の雲呑麺はどちらかというとミシュラン好みの無化調薄味であり、日本のB級グルメ的インパクトには欠けないでもない。ちなみに雲呑は麺の下にある。
さすが1947年開業の老舗、とてもおいしい。しかし,高い。何洪記空港店のそれは更になんと小で60HK$、更に頼んでもいない茗茶代と10%のサービス料を加えると、小さな雲呑麺1杯が70HK$を越える。この麺1杯が1000円なのは、空港価格以外の何モノでもない。
ちなみに街中にある雲呑麺の有名店では何洪記を含め1杯30香港ドル台、2017年での話だけれど、北角・清華道の権記雲吞麺では1杯17香港ドル。「もしかしたら雲呑麺が食べられないかも」との思いからついうっかり食べてしまった1杯1000円を超える雲呑麺は、生涯一度きりの体験になること間違いない。
「おいしかった、高かった」とつぶやきながらバス乗り場へ。メイホー推奨のE21バスで欽州街(Yen Chow Street)まで約70分。ちなみにもう一つの推奨バスであるお高いA20バスに乗れば20分は早く着く。
hkmap.live やyoutubeの中継によると、デモは九龍側では油麻地から佐敦で行われており、シャムスイポは平穏なようで、少し手前でバスを降りてタクシーに乗り換える必要はなさそうだ。素直に欽州街(Yen Chow Street)で降りる。このあたりはいつもより多少賑わいが少ない気はするけれど、それでもまだ平穏だ。
ついでにお粥を1杯。14香港ドル。どの店でもテレビはデモの中継、だ。
メイホーからシャムスイポ駅に向かうには、このアンダーパスを使うことは極めて重要だ。地図上では一番近く感じる駅北の桂林街を行ってしまうと、幹線である大埔道を渡るときに複数の信号を待つ遠回りをすることになる。
今回メイホーを選んでおいた香港に出かける気になったのは、去年香港最強のシグナル10台風「マンゴスチン」に遭遇し、ここの部屋で1日を過ごした経験があったこともある。
メイホーは香港なのに価格から考えると部屋は破格に広い。今回は部屋の写真を撮らなかったので昨年台風で閉じ込められた時の画像になってしまうが、香港のその辺の安ホテルとは比較にならない広さなのはこの写真でも分かってもらえると思う。予約サイトによると部屋の広さは25平米、部屋は清潔だしネットも高速だし、万一デモで部屋から出られなくても、重慶マンションはもちろん、その辺の極狭ホテルとはストレスの度合いは違う。なにしとこちとら既に幽閉歴があるのだ。
パブリックスペースも普通のホテルより充実している。ドミもあるユース、パブリックスペース以外に居場所もない人もいるわけで、当然と言えば当然、だな。
宿にはコインランドリーもあるし、
収容人数に比べてやや規模は小さいけれど、キッチンもある。香港まで来て自炊をする短期旅行者はそう多くはないかもしれないけれど、買ってきた弁当を温める時などは便利だ。ただ、部屋に冷蔵庫はなく、買っておいた飲み物などは、この共用キッチンの冷蔵庫を使うことになる。キッチンは1階なので、ちょっと面倒、ではあるな。
そして今回の秘密兵器、タップ一体型PD/ USB付き3口ンセント、2180円。
海外だろうと国内だろうと旅行にUSB充電器は必須だけれど、特に国外で延長ケーブルは必須だ。コンセントの形状の問題もあるけれど、延長ケーブルのプラグ1ヶ所分の変換プラグがあればなんとかなる。とりあえずこの3個口タップがあれば、18WまでだけれどPD、そして3個のUSBデバイスを充電出来る上、日本型のコンセントも三つまで使える。
長さは25cm程度だけれど、本体にぴったりとはめ込めるケーブルもついていて、ケーブルなしの物に比べとても使い勝手が良い。
ちなみに右側は、ankerの神USB充電器兼モバイルバッテリー、Powercore Fusion 5000。国内だろうと国外だろうと、私はこれなしでは旅行はでいない。
メイホーでは変換プラグを無料で貸してくれる。香港ではタイプBFが主流で、変換プラグはそこそこのホテルなら貸し出してくれるけれど、重慶マンションクラスの安宿では「そんなもんないよ」で終わることも多い。しかもこのタイプBF、コストが高めのせいか100円均一では見かけることがない。
日本で用意しておきたい人は、5個で420円送料無料のものを買うのが多分最安だけれど、これが中国発送なので注文から到着まで3週間かかってしまうので、どうしてもという人は早めに手に入れておいた方が良い。まぁ送料無料なので,しかたがないか、だ。