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韓国

2019釜山/対馬/ソウル③ 韓国で一番成功した観光タルトンネ「甘川文化村」は、若干少女趣味は漂うけれどそれでも一度見ておいて良い、と考えた件

2019/12/08

釜山の観光地と言えば、釜山タワーと国際市場、そして国連墓地だった時代がある。

釜山は韓国へのゲートウェイ都市の一つで、韓国第2の都市だから街歩きはそれなりに楽しい。しかしあまり魅力的な観光スポットがなく、どうでも良い観光タワーやどこにでもある市場が観光スポットとして挙げられてた、という印象だ。正直どれにもそんなに魅力を感じないし、街をふらつく時のベース、くらいにしか思えなかった。

そんな釜山で甘川文化村が観光スポットとして紹介されるようになったのは、ここ10年くらいのことだと思う。

甘川文化村はタルトンネ(タルドンネ/달동네)「月の町」と呼ばれる、韓国の各地にある集落だ。「月に届くほど」高い場所にあるために「月の町」と呼ばれた。

どうしてそんな高い場所に家を作ったのかと言えば、これは平地に家を作るお金がなかったからで、有り体に言ってしまえばここは貧民街だった。朝鮮戦争で住居を失った人たち、経済的な理由で都市部に流入した人たちなどが、交通の便の悪い山の上の土地を不法占拠し住み着いたのが始まりと言われる。まぁ、人様に胸を張ってお見せするような場所ではなかったのだ。

ところが社会が少し豊かになってくると、タルトンネはノスタルジーの対象となり、更には治安対策の観点から芸術文化村的に開発するようになり、釜山のこのタルトンネは行政主導の「夢を見る釜山のマチュピチュ」(2009) 、「美路迷路路地プロジェクト」(2010) を経て、甘川文化村という観光スポットと化した。映画やテレビの力も大きかったようで、2012年のハンギョレ新聞には「タルトンネも名所にしてしまう‘映画の力’」という記事もある。

正直、個人的な嗜好で言わせてもらえば、社会科見学的には芸術村化されていないタルトンネの方が興味深い。しかしせっかくの釜山観光、なぜかご縁がなく未だ甘川文化村に行ったことのなかった私は、今回この甘川文化村に行ってみることにした。甘川文化村へは、地下鉄1号線のチャガルチ駅か土城駅から、1-1、2、2-2のどれかに乗れば良い。私はチャガルチ駅から2番バスに乗った。車体が小さく狭い地域を走る「村(マウル)バス」ってやつだな。


途中土城駅から結構たくさんの乗客が乗り込んできた。ほぼ全員が日本人観光客だと思われたのだけれど、チャガルチ駅に他にいなかった日本人がなぜみんな土城駅から乗ってくるのか、謎だ。もしかして日本語ガイドブックか何かの「甘川文化村への行き方」あたりに「土城駅から」的記述があるのだろうか。土城駅からの乗客は座席に座れない。たかだか10分位の距離だけれど、マウルバスは席に着かないと外の様子が見えにくい、というデメリットもある。

降りるバス停は、13駅先の甘川(カムチョン)文化(ムンファ)村(マウル)、「カムチョン ムンファ マウル」 、正確には「감정초등학교(甘川小学校)/감천문화마을(甘川文化村)」だとgoogle mapは言う。まぁ運転手さんに「カムチョンマウル?」と聞いておけば間違いはないし、乗客のほとんどもここで降りるので間違えようはない気がする。

バスを降りてすぐの場所にある展望台からの光景は、悪くはない。山肌にへばりつくように密集する家々は、タルトンネ以外ではなかなか見られないかもしれない。この景色を眺めるだけでも、チャガルチ界隈から15分バスに乗るのはありだとも思う。

観光案内所があったので「地図を下さい」と言ってみたところ、有料との返事。えー、っと思ったのだけれど、この地図はスタンプラリーの台紙を兼ねていて、スタンプを集めると絵はがきだかカードだかがもらえるらしい。うーん、わざわざ2000ウォン支払ってまで地図はいらないかな?美術にあまり興味のない私にとって、街角もモダンアートは正直好奇心の対象外だ。

観光客がうろつくエリアはそんなには広くないようだ。雨も降っているし傘を持って坂を上り下りするのも疲れそうだし、人の多い場所だけを歩いてみる。なるほど、街は確かにカラフルで、ちょっとした美術作品があちこちに描かれ、あるいは据えられている。

人の顔をした鳥…、いや、ここは「人面鳥」と言ってしまおう。まぁこの鳥と同じ匂いのする「アート」を街のあちこちで見ることが出来る、それがここ甘川文化村、だ。こんなことで街のイメージが良くなり、治安が良くなり、ついでに地元にお金が落ちるのなら、そんなに悪いアイディアではないかもしれないな。


そしてここ甘川文化村で一番人気のスポットは、この行列の先にある「星の王子さま」像だ。行列に並んでいる人たちは、甘川文化村を背景に、この「星の王子さま」像と自分の映り込んだ写真を撮りたいのだ。ネタとしてならともかく私には真似は厳しい。行列の男女比は3:7か、あるいは2:8くらいだろうか。私の目には男性は女性に強制連行されているようにも見えないでもない。

星の王子さまの像と記念撮影をする人たちは、サン=テグジュペリの読者というだけではないんだろうと思う。星の王子さまがウケる背景には、絶対に「サン=テグジュペリの描いた挿絵の王子がかわいい」もあるはずで、もしあの挿絵の王子様が福助人形の顔だったら、こんな行列はできていないはずだ。ま、少女趣味、ってやつですか。

そう、ここは観光タルトンネの。この種のインスタ映えする撮影ポイントやアートが甘川文化村のウリなのだな。脳内に「場違いな場所に来てしまったのかもしれな」という思いが一瞬よぎる。

しかし村内にはこの場所の歴史について解説をする小さな博物館もあった。館内にはかつての甘川の写真や「純正タルトンネバラック」の姿を再現した一角もあり、ちょっとほっとする。もともとこういう場所なんだよな、ここは。



貧民街とされた場所が観光地となり、旅行者が訪問するすることに異論はない。アートについてうだうだ書いてしまったけれど、これだって個人の嗜好であって、好きな人には楽しめるのだと思う。実際何もないより街歩きは楽しくなる。星の王子像さまだって、「かわいい」だけが価値基準の「少女趣味」と一蹴するのは失礼というものだった。ごめん。

タルトンネは未だに韓国の各都市で見ることができる。比較的訪問者に寛容なのは、タルトンネが日本の長屋のようなノスタルジーの対象となり好意的に受け止められるようになったせいもあるかもしれないし、比較的おおらかな韓国の人の国民性もあるのかもしれない。

韓国をマップの衛星写真で見て都市部の山肌に小さな家が密集していれば、それはかなりの確率でタルトンネだ。河回村に行くときに立ち寄った安東程度の都市にすら小規模ながらタルトンネはあったし、甘川同様「絵画村」として観光地化しようという行政だかなんだかの意図も感じた。

今日日博物館に再現されたようなバラックに住む人はまず見かけないけれど、狭い路地と決して「お屋敷」ではない家々は、かつてここに逃れてきた人たちの暮らしが見え隠れする。


観光地化されたタルトンネは少なくない。いくつか紹介されている「ソウル最後のタルトンネ」の一つには観光バスが行くほどの人気ぶりだし、映画の舞台となった清州のタルトンネはカフェやレストランが相次ぎ開店し「ホットスポット」となったのだそうだ。しかしここ釜山の甘川文化村程成功した観光タルトンネはない。

ここは甘川文化村の成功を評価し、山肌に密集した家々とアートなるものを素直な気持ちで楽しむべきなんだろう。

 

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