世界、大人の社会科見学!

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セルビア プライオリティパス・ラウンジ ボスニア・ヘルツェゴビナ 旧ユーゴスラビア

2019セルビア6/ボスニア・ヘルツェゴビナ① プライオリティパスの使えるベオグラード空港でランチをいただき、サラエボまでエアセルビアで飛び、空港から13分歩いて5分おきに走るお安い108番の市バスで旧市街に出た件

2020/03/10

セルビア/ベオグラードからボスニア・ヘルツェゴビナ/サラエボまでの距離は約300㎞、バスで移動すると出入国や休憩を含めて7時間弱の移動になる。

ボスニア側は山間部を走るので、それなりに道も険しく時間がかかるようだ。バス便は早朝発と夜行の2本だけという話もあったけれど、Balkan Viatorで検索をすると実際にはもう少し便がある。バス代は2500円から2800円、荷物を預けるとこれに加えて100円程の「荷物代」がかかるらしい。

移動費を節約したければバスを使うのが正解なのだけれど、今回はこの区間の移動に飛行機を使ってみた。かつてのユーゴスラビア国営JAT航空の流れを引く、エア・セルビアのベオグラード→サラエボ線だ。

JAT航空は、かつての社会主義国営航空会社にふさわしい機材は古くサービスは悪いという昔のアエロフロートのような状況だったのだけれど、2013年にセルビア政府が全資本の49%をUAEのエティハド航空に売却しエア・セルビアとして再スタート、航空会社としての再生を図った。

更に2018年1月には、予約時期やチェックインする荷物の有無によって値段が変わるLCC的な料金体系を発表、経営刷新に伴い割高になっていた運賃を見直し始めたのだ。

じゃぁその結果ベオグラードからサラエボまでの航空運賃がいくらになったかというと、手荷物8㎏までと私に相応しい最安の「エコノミーホワイト」で78ユーロ(≒9200円)。路線によってはドイツまで21ユーロなんてこともあるエアセルビアけれど、サラエボまではさほど安くはない。

そんなに安いはないのだけれど、、エアセルビア、そして少し前まで交戦状態にあった二つの国を結ぶフライトに興味があったし、バスで7時間弱の移動が55分で済むことにも魅力を感じた私は、予約を入れてしまったのだ。更に書けばサラエボ空港そのものにも関心があった。

市内からベオグラードの空港までは、到着時に利用した運賃300ディナール(≒300円)のA1バスの他、運賃150ディナールの72番の市バスがある。街にも慣れた帰路は、宿から近い旧ベオグラード駅からお安い72番のバスに乗ってみたい。ネットの情報では72番バスの始発は旧ベオグラード駅から700m程北の "Zeleni Venac" のはずなのだけれど、宿のスタッフは「駅前からも乗れるよ」と言う。

旧ベオグラード本駅は2018年6月に全ての列車の乗り入れが終了した。駅舎は保存しそれなりの歴史博物館にする計画はあるようなのだけれど、2019年の時点では駅舎内やホーム、残された車両を見ることができる程度で、ほぼ廃墟状態となっている。かつてはオリエント急行も停まった由緒正しい駅、ぜひ立派な歴史博物館にしてほしい。

駅前で空港に行くバスを探す。


時刻表発見…って、この時刻表はA1バスのものだし。やっぱり72番はZeleni Venacから乗るみたいだ。

3日ぶりのベオグラード・ニコラテラス国際空港。


出発ロビーにはちゃんとエアセルビアの自動チェックイン機がある。まぁそんなに高いものじゃないし人件費の節約にもなるし、自国の首都空港に導入しない手はないよなぁ。

ニコラテスラ・ベオグラード国際空港には、国際線出発ロビー/第2ターミナルに”BUSSINESS CLUB”というプライオリティパスが使えるラウンジがある。

シャワーこそないけれどそこそこの規模だし、ヨーロッパの空港ラウンジとしてはなかなかホットミールが充実している。ここでしっかりランチをいただき、航空券代とバス代との差額6000円埋める。われながらみみっちくてよろしい。

このラウンジでは11時から17時までがランチ、17時から19時30分までがディナー、そして深夜1時から11時までが朝食、ということになっている。唯一の空白時間である19:30から01:00までは何が提供されるのか、謎だ。

べオグラード発サラエボ行き、エアセルビアJU112便。機材はATR72。この日は機体の揺れが激しく機内では飲み物も配られなかった。お詫びのアナウンスがあったのだから、日頃は飲み物くらい配っているのだと思う。

JU112便は定刻にサラエボ国際空港に到着した。

サラエボ(サラエヴォ、以下サラエボに統一)はボスニアヘルツェゴビナの首都であり、ボスニアヘルツェゴビナ紛争時には4年近くセルビア人勢力に包囲され、空港は戦闘初期にはセルビア人勢力の支配下にあり、やがて国連の管理下に置かれた。

「現代の戦闘で最も長期に渡る都市包囲」であったサラエボ包囲下では、空港の滑走路を渡ることがサラエボを脱出する唯一の方法であり、脱出用のトンネルが完成するまでに約800人もの人がセルビア勢力の狙撃手に射殺されるという悲劇も起きた。私がサラエボまでお高い空路を選んだのは、そんな過去のあるサラエボの滑走路を見ておきたい、という気持ちがあったためでもあった。

紛争後空港が民間航空会社によって再利用されたのが1996年。サラエボオリンピックの12年後になる。社会主義国で最初の冬季オリンピックに沸いたこの年、誰がサラエボ包囲されこの町だけで12000人が命を失い5万人が傷つくことになる、などと考えただろう。

サラエボ国際空港から旧市街中心部までは、ネットでは空港敷地の目の前から出ているBASCARSIJA行きのバスが一番知られているけれど、このバスはあまりに本数が少なく、空港発が5:30、6:30、7:15、8:45、11:15、13:15、15:10、16:40、17:30、そして20:40と22:00、一日に12本しかない。しかも運賃も5マラカ(≒310円)とお高い。

そんな中私のスマホは、空港から13分歩いた Dobrinja skola B バス停から旧市街中心部にあるラテン橋までの108番のローカルバスに乗る、というオプションを示してくれた。

こちらは時間帯にもよるけれど5分ごとの運航で運賃も1.8マラカ(≒109円)、キオスクで事前にチケットを買えば1.6マラカ(≒97円)と便利でお安い。ただバス停までの13分の道のりがわかりにくいだけだが、住宅街にあるホテル・オクタゴン、そして Bulevar Mimara Sinana(ミマラシナナ通り)にある、Mercator Centar というショッピングモールを目指せば、なんとかなる。

Mercator Centar までは、まずは空港の敷地を出て、空港前を走る大通りを右折し、


ホテルのサインに従い、左折し、


ホテル前の細い道 Akifa Seremefa通りを北上してBrace Mulic通りに出たら右折すれば良い。

ショッピングモール、Mervator Centar手前が 108番バスの止まる Dobrinja B バス停だ。バス代は車内で払うと少しだけ高くなるので、空港か近くのキオスクでチケットを買っておく方が良い。これは節約というだけではなく、バスのスムースな運行を助けるマナーでもあるのだそうだ。

108バスはサラエボを象徴するミリャツカ川の南側を東に走り、旧市街エリアではほぼ河沿いかその1本南側を走る。空港からラテン橋までは約10km、所要時間はおおよそ30分だ。

ヨーロッパの火薬庫と呼ばれたバルカン半島、そんな中、第1次世界大戦の発端となり、世紀末にすら現代史の中でも最長の軍事包囲攻撃を受けたサラエボ。悲惨な戦争の傷跡を辿る街歩きが始まる。

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