世界、大人の社会科見学!

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youtube動画 クロアチア 旧ユーゴスラビア

2019クロアチア② 美しい城壁都市であるドブロブニクで、旧市街にキッチン付きのアパートを借りた件

2022/10/03

サラエボを朝7:15に出発したバスは、ほぼ定刻の午後2時ころ到着した。

サラエボなどからのバスが到着するドブロブニクの長距離バスターミナルは、旧市街正門とも言えるピレ門から3km少し離れた郊外にある。日の短いクリスマス休暇のこの季節、わかりにくい旧市街のアパートを探すためにも、明るい時間に到着できることは大きい。

今夜の宿である DIVINA Apartment  はピレ門から旧市街に入って250m。3km少しなら歩けない距離ではないけれど、そこは荷物もあるし素直に市内バスに乗ることにする。

ドブロブニクの市内バスには1(abc)から9、そして17の10路線(とその支線3路線)があり、そのほとんどはピレ門(PILE)を通る。地図を見ると、3番か7番の距離が短そうだが、路線によってはそんなに頻繁に走る訳でもないので、バスターミナル前の市バス停で、来るバス来るバスに「Pile?」「Pile?」と聞いて乗り込む方がてっとり早い。

賃は15クロアチアクーナ(≒233円)、キオスクで事前に購入すると1割りほど安くなるらしいのだけれど、私はここでクロアチアの物価の高さを思い知ることになる。サラエボのトラムは100円しなかったのに、だ。ATMはバスターミナル内にあるので、クーナが手に入らない、ということはない。

ちなみにここからタクシーに乗るとUBERですら55クーナ、夏の観光シーズンには気持ちよい程お値段が上がるらしい。クロアチアだし、大観光地だし仕方ないのだろうけれど、市内バスの重要性はますます高くなる。ここは市外バスターミナルだけではなくフェリー乗り場もある交通の要所なのだ。

PILE? PILE? と言いながらバスを待つと、運良く30-50分に1本程度の7番バスがやってきたので乗り込む。まぁ、3や7じゃなくとも座ってピレ門に行ければそれでいいんだけどね。


1979年に世界遺産に指定された「アドリア海の真珠」ことドブロブニクの起源はローマ帝国時代にまで遡るが、13世紀にはラグサ共和国として自治権を獲得し、14世紀には当時隷属関係にあったハンガリー共和国から独立を果たす。海と壁と赤い屋根が美しい城壁都市で、日本では「ジブリの『魔女の宅急便』のモデルになった街」と言う人もいるけれど、そういうことって実際には分からないよなぁ、と思わないでもない。雰囲気は似ているけれどね。

ピレ門の前には観光案内所があり、食料品も扱う小さな雑貨店がある。クリスマス休暇のこの時期、ドブロブニクの旧市街で外食をしようなどと思うと笑ってしまうような金額になるので、営業している店のチェックは大切だ。とにかく門をくぐって、旧市街へ。

城壁に囲まれた旧市街には基本自動車などの乗り入れは禁止されている。フェリー乗り場やバスターミナルからタクシーに乗ったところで、城壁外のどこかで降りるしかないわけで、大荷物の人は大変なんだろうな、と思う。


私の宿に至っては、路地、というより階段の前にあった。その名も”Divina Apartment Dubrovnik”。

ドブロブニクだからといって旧市街に泊まらなきゃというわけではないのだけれど、この時期ここは最上階のデラックススタジオで5000円程とまずまずのお値段だったし、何よりキッチンがあることが気に入って予約をした。エアコンのある部屋は22平米とまずまずの広さで、Wifiも十分な速さだ。


ちなみにこのキッチンも「世界遺産の一部」ということで、好き勝手に改装することができないのだそうだ。これはこれでいろいろ大変、だな。

ここはgoogleマップを使ってもたどり着くのはなかなか難しい。しかもスタッフが常駐しないアパートなので、オーナーさんとはメールで連絡を取り待ち合わせをした。部屋を案内してもらいながら、周辺のスーパー事情を尋ねると、大きな店は旧市街の中にはないけれど、「ちょっとしたマーケット」なら近所にある、とのこと。クリスマス休暇なので早く閉まるかもしれないと、話を聞いてからすぐに食材を買い出しに行く。

ドブロブニクの旧市街であることを差し引かなくとも、クロアチアとしては十分に普通のお値段だなのだけれど、サラエボやベオグラードに比べればやはりお高めだ。特にサラエボでは5-60円で買えたビールがここではどんなに安くとも倍はする。クロアチアの物価は西欧なみ、と聞いていたけれど、なるほどな、だ。

せっかく明るい時間に到着できたので、街中を歩いてみる。



大変に絵になる。都市国家としての独立と自治を維持するための城壁都市だったけれど、城壁が必ずしも街を守りきれた訳じゃない。チトー軍に侵攻されユーゴスラビアの一部となり、そのユーゴ崩壊時にはサラエボ同様7ヶ月に渡って包囲され砲撃も受けた。1991年12月の砲撃では19人の死者と60人の負傷者も出ている。既に世界遺産に登録されていた旧市街は、ユネスコのガイドラインに従って修復をされてきた。

大通りも良いけれど、路地裏も良い。

日が傾いてきた頃、海に出てみた。

絵になる、どころか出来すぎだ。しかし、夜の旧市街も夕日に負けないくらい「出来すぎ」だった。


間違っても私が入ることがないけれど、営業しているレストランも複数あり、大通りにはクリスマスマーケットの露店も出ている。そして広場では、コンサートも行われていた。


実はドブロブニクにはイベントが多く、夏の観光シーズンには毎日のようにコンサートが行われているのだそうだ。なるほど、大観光地、だ。

大観光地ドブロブニクにはお高い入場料の施設も多く、例によって「お得」な共通入場カード、ここはもちろんドブロブニクカードなのだけれど、これが1日200クーナ。城壁や教会の内部が見られるのだけれど、旧市街に関して言えば、特に興味や知識のない私のような人間は、無理に入場料を支払って施設巡りをしなくても良い気がする。街を歩くだけでもラグサ共和国の空気は十分に感じられるのだから。

街のレストランはお高いけれど、自炊すれば食事だって安い。

Divina Apartments Dubrovnik

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