世界、大人の社会科見学!

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2019モンテネグロ② 世界遺産コトルではまず岩山の救世聖女教会に登り、その全景を眺めた件

2022/10/03

アドリア海沿岸、「ヨーロッパ最南端のフィヨルド」(本当はリアス式海岸)コトル湾の最奥部にある街、コトルの人口は約13500人。あまりに地理条件が良すぎて古代ローマ時代から争奪の対象となってきたけれど、今の街並みの多くは15世紀から18世紀のベネチア共和国時代に作られた。

そしてその美しい自然と街並みは「コトルの自然と文化歴史地域」として1979年に世界文化遺産に指定されている。最初の世界遺産12ヶ所が指定されたのは前年の1978年、1979年の指定は世界遺産としては2番目とかなり早い時期であって、最近の「どこもかしこも」世界遺産とは格が違うし、それに相応しいほど中世の街並みが良い状態で残されている。今回のツアーのハイライトと言って良い。

ツアーのワゴン車は、旧市街から400m程北に行ったショッピングモール前の駐車場に入る。バスターミナルから歩くより半分の距離ですむし、何よりScuda川と川に沿って続く旧市街の城壁と北西の角にあるKampana Towerが見られるのが良い。まぁタワーと言っても下の写真(赤いリボンのある場所)にあるようにそんなに高い訳じゃないのだけれど。


城壁に囲まれた旧市街の内部へは、事実上の旧市街メインゲートと言っても良い”海の門”から入る。近くには観光案内所があり、日本語を含む各国語の無料地図があるので、忘れずにもらっておきたい。城壁内部は見通しがきかないので、地図なしだと素敵な迷子ライフを楽しめるのだけれど、2時間と限られた時間ではそうもいかない。

ガイド、というよりドライバーは「まずは、あの山の上の教会を目指せ。街はその後見れば良い」という。


うぉー、あそこまで登るのかよ!

ドライバーは「体力に自信があるなら、教会からもう少し歩けばKotor Fortressまで行けるぞ」とも言う。しかし、彼の口調からはかなりがんばって往復しないとならないようにも聞こえる。つまりは、まずは教会まで行ってみて、そこまでの所要時間や疲れ具合で判断しろ、ということなのかな?

まぁ、まずは言われたとおり教会を目指すとしよう。教会の名前は、”Our Lady of Health”、日本語だと「救世聖女教会」と言うらしい。街の奥から歩道があるとのことなので、サインにしがたい歩く。



途中料金所のような場所があったけれど、誰もいないし集金をしている様子もない。後で聞くと、夏にはコトル城壁への入場料としてお一人様8€を徴収しているとのこと。救世聖女教会もコトル城壁の一部、ということらしい。私にとって8ユーロはただ事じゃない大金なので、シーズンオフのこの扱いはありがたい。

救世聖女教会 (Our Lady of Health、あるいは Church of Our Lady of Remedy) 。旧市街からは15分か20分か、まぁそんなに遠くはなかったけれど、それなりに息は切れる。



教会が建立されたのは1518年。それなりに歴史のある教会なのだけれど、実体は牧師もいない岩山の城塞にある小さな祈祷所に近く、観光客の関心は教会よりここから見えるコトルの光景だ。


なるほど、これは良い。体力と好奇心がたっぷりある見学最初のタイミングでここに来たのは正解だった。さすが運転手さん「ここに最初に行っておけ」とは良く分かってる。赤い屋根に白い岩山、そして青い海と空。コトルに来てこの景色をみないのはもったいない。

教会から更に上を見上げると、そこにはコトル城塞がある。


深い入り江であり天然の良港だったコトル湾、その一番奥にある城塞都市コトル。城壁都市の後ろ、海抜250mの場所にあるコトル要塞は、聖ヨハネ要塞、またはサンジョバンニ城、聖イヴァンなどいくつかの呼ばれ方をしている。記録によると イエリア時代(Illyrian times)には既に要塞化されていた、とあるのだが、なんだよ、そのイエリア時代って!

調べて見ると、どうやら Illyrian の定義は地味に曖昧のようで、なんだかよく分からないし。まぁ、大昔からってことで、あとは放置する。そんなよく分からない時代からある山の城壁を眺めるのも悪くないけれど、訪れる多くの人は、そこから見えるコトル湾の景色を楽しみに歩くようだった。でも限られた時間のコトル観光だし、この先もっと山を登るのは疲れそうだし、迷う。

そこで上から降りてきた人に聞いてみた。

 私:                 (疲れた顔で)「fortressからの景色どうでした?」
 降りてきた人:  (笑いながら)「ここからでも十分だと思いますよ」

下山決定。

実際にgoogle map で Kotot Fortress からの風景をチェックすると、こんな感じになる。

良い景色だとは思うし城塞にも興味がないではないけれど、ここでもう少し山登りするより、ベネチア共和国の城壁都市に時間を割こう。世界遺産「コトルの自然と文化歴史地域」の城壁都市は、エリア的には広くはないけれど、本気で見始めたら残り90分じゃまるで足りないくらいだ。

コトル

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