世界、大人の社会科見学!

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クロアチア 旧ユーゴスラビア

2019クロアチア⑦ ザグレブの主要な観光スポットを半日で見て回った件 その1、イェラチッチ広場とドラツ市場とザグレブ大聖堂

前回はザグレブ観光の話が、いつのまにかザグレブの魔女狩りの話にシフトしてしまったので、今回はきちんと市内観光について書いてみる。

よく「ザグレブの市内観光は有名どころ見るだけならば半日で済む」と言われるが、これは本当なのかというと、まぁ、おおよそ本当だと言って良い。都市圏としてのザグレブは東西約20km/南北約10kmの広がりがあるけれど、主立った観光スポットは1辺500mほどの旧市街に集中しているため移動の効率も良く、見学に殊更時間のかかる大博物館や大遺跡もないため、その気になれば2-3時間で一回りすることだってできてしまう。

ザグレブの中心とも言えるイェラチッチ総督広場を起点に旧市街の主立った観光スポットを回っても、その距離は1.9km、ゆっくり歩いても30分かからない距離なのだ。

1. イェラチッチ広場 Ban Jelacic Square

イェラチッチ広場は、旧市街の南端であり、市の中心部であり多くのトラムが停まる交通の要所でもあり、市内観光のスタート地点として分かりやすい。

古くからの広場ならではの賑わいもあるし、カフェや土産物店なども多い。かつてこの広場で商売をすると30%税金「ハルミッツア」が課税されたため、「ハルミッツア」と呼ばれた時代もある、歴史と伝統のある広場だ。

イェラチッチ総督の騎馬像、その尻尾の下はザグレブ市民の待ち合わせ場所として有名とのこと。カフェや土産物屋なども大く、観光客の集まる場所でもある。前回紹介した「魔女の集まった場所」の一つであったとも言われるマンドゥシェヴァッツ噴水もこの広場にある。ザグレブの歴史的な見所は、おおよそここより北にあると考えて良い。旧市街観光を開始するのにもってこいの場所だ。

2.ドラツマーケット Dolac Market

イェラチッチ広場から数十メートル北にある ドラツマーケット(Dolac Market) は生鮮食料品扱う大きな市場で、市民で賑わっている。


建物の内部には生鮮食料品の店が多いけれど、建物外の露店にはクロアチア名産の蜂蜜やドライフルーツ、干しキノコやローカルワインなども売っていて、そういう趣味の人にはなかなか興味深いと思う。

多分サン●オの承諾を得ていないだろうハローキティのスパークリングワインだかフルーツドリンクだか。きっと甘ったるい味がするに違いない。

3.ザグレブ大聖堂 Cathedral of the Assumption

ドラツ市場を北西に100m程歩くと、そこにはザグレブ最大の観光スポットであるザグレブ大聖堂がある。

ザグレブ大聖堂こと Cathedral of the Assumption (聖マリア被昇天大聖堂)は、クロアチアで最も有名な建物だとも言われる。2つの尖塔の高さは105mあり、かつてはクロアチアで最も高い建造物だった。その歴史は11世紀に遡るが、現在のネオゴシック様式の建物は、1880年の大地震と大火の後建て替えられた。

キリスト教の盛んな土地での観光名所と言えば大聖堂、確かにお金も時間もかけられた素晴らしい建築物かもしれないけれど多少見飽きた、という人もいるかもしれない。しかしザグレブ大聖堂には、ここならではの見所がある。まずはこの謎の文字列。

この文字はグラゴル文字といい、9世紀、聖書などをスラブ諸語に訳すため、正教会の知識人であるキュリロスとメトディオスによって作られた、スラブ語圏最古の文字と言われる。スラブ語圏ではキリル文字の原型となり、クロアチア語の表記には近代まで使われた。こんな文字初めて見たぞ、だ。

そしてもう一つ。一般の大聖堂の場合、一番奥の正面の祭壇にはキリストの肖像や像があるけれど、ここザグレブ大聖堂の正面奥ににあるのは人形の置かれたガラスケースになっている。実はここはザグレブの大司教だったアロイジエ・ステピナツの墓所なのだ。

アロイジエ・ステピナツ波乱の人生を送った聖職者だった。

第2次世界大戦を生き抜いた彼は、ベオグラードの最高法廷でクロアチアのファシスト政権であったウスタシャ政権に協力した、またセルビア人正教徒のカトリックへの強制改宗を許可した、として16年の懲役を宣告され、1952年にはローマ教皇によって枢機卿に指名され、ヨハネパウロ2世は彼を殉教者として宿列した。

旧ユーゴスラビアは長年デリケートな民族・宗教的な問題を抱えていて、通りすがりの旅行者があれこれ言うことは難しいのだが、ステピナツの受難は旧政権と対立したためとも言われている。実際1990年代クロアチア政府はステピナツの投獄などを批判し、1998年には彼の記念硬貨を発行している。

クロアチアではステピナツは英雄であり、彼がザグレブの大聖堂に葬られることに異議を唱えるクロアチアのカトリック信徒はいないのだろう。2007年には大聖堂の隣にはステピナツ博物館(Muzej bl. Alojzija Stepinca) が開館し、ステピナツ使っていた品々や記録を見ることができる。

このステピナツ博物館は「大聖堂の隣」と書いたが、正確には大聖堂を囲う城壁の南西端にあると言う方が正しい。1512年から1521年にかけて、大聖堂はオスマントルコの侵攻に備えて要塞としての城壁で囲われた。

19世紀末の大修復で、西側正面の城壁は取り壊されたが、残りの部分はヨーロッパでも最も保存状態の良いルネッサンス様式の建築物の1つでもある。城壁とは言いながら一部は単なる壁ではなく部屋もある「建物」であるため、一見ただけでは「城壁」には見えないが、これは今でも大聖堂の3方を囲んでいる。

もちろんザグレブ大聖堂は、教会としても美しい。クロアチア最大のカトリック教会だけのことはある。

ここまでイェラチッチ広場をスタートして、ドラツ市場とザグレブ大聖堂とザグレブでもメジャーな観光スポットを3カ所紹介したけれど、実は総移動距離は500mそこそこ、その気になれば10分以下で歩くことだってできてしまう。このペースで行けば、旧市街を半日、いや、2時間で巡ることも全然無茶ではない。

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