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クロアチア 旧ユーゴスラビア

2019クロアチア⑪ ザグレブ郊外の町サモボルまで足を伸ばし、名物のクレムシュニッタを食べただけで満足し、最も重要なもサモボル城を見ないで帰ってきた件

2020/08/04

今回の旧ユーゴスラビア旅行は、ここザグレブでとりあえずおしまいとなる。私はこの年の大晦日をウィーンで過ごすつもりでいた。

ザグレブからウィーンまでは鉄道便もないではないけれど、最低でも3回は乗り換えることになり9時間以上かかるので、現実的にはバスか航空機の利用となる。航空機は150€程度から、バスは25€程度からなので、当然ここはバス便を選択だ。

毎度おなじみのFLIX BUSなのでチケットはネットで買えるのだけれど、出発はまだ空の暗い12月の朝7時、トラムが無料のうちにバス乗り場を確認しておこうと、中央バスターミナルまで行ってみる。ホステルビューローや旧市街の中心部であるイェラチッチ広場からは、6番のトラムが一番便利なようだ。

FLIX BUSのブースが空いていたので、バス乗り場を尋ねて確認しておく。まぁ実際のところここまでする必要があるのかと言えば、朝少し余裕を持って出かければそれで済むのだけれど、せっかくのトラム無料だもんな。


私にはもう一つ目論見があった。

ザグレブから西に20km程行くと、そこにはサモボルという歴史の古い小さな町があり、そこには「クレムシュニッタ」というたいそうおいしいお菓子があるのだと言う。

正直ヨーロッパのお菓子に強い関心があるわけではないけれど、サモボルのクレムシュニッタはカフェで食べても1個1€程度のお値段らしい。何€も出してお高いお菓子を食べたいとは思わないけれど、郊外への日帰り旅行を兼ねて、1€なら食べてみてもいいかな、だ。

そのサモボル行きのローカルバスも、ここ中央バスターミナルから発車する。バスはおおよそ20-30分毎に1本あり、運賃は28クーナ’(≒460円)。所要時間は「バスにもよるけれど1時間弱」とのこと。せっかくだからサモボル、行ってみようじゃないか。


どれどれ、この黄色いバスだな。

バスは高速道路を通り、45分程でサモボルのバスターミナルに到着した。バスターミナルから村の旧市街中心部までは1km少し、のどかな田舎町を歩くことになる。

サモボルの人口は2011年で3万7633人、クロアチアでは人口による「市/City」や「町/Town」的呼称の違いはないらしいのだが、感覚的には「町」に近い。

それでもザグレブ郡郊外の1つの自治体として、ちゃんと旧市街や教会に面した広場がある。まぁこれくらいものがなければ、ケーキの有名なカフェは成り立たないかもしれない。

どれどれ、クレムシュニッタはどこだ?

クレムシュッタで有名なカフェ、ウ・プロラズ(U PROLAZU)は、サモボルの旧市街中央広場にある。サモボルのバスターミナルから1.2km、16分歩いた場所だ。

ウ・プロラズ(U PROLAZU)。クロアチアの田舎町のカフェ、というよりはむしろ立派な観光名所であり、クリスマス休暇のこの時期でも営業していて、更には結構混んでいる。

お持ち帰りも寂しいので、空席を待ち、コーヒーとクレムシュッタをお願いすると「クレムシュッタは1つでいいの?」との返事が返ってくる。どうやら一人で2つ、あるいはそれ以上食べる人もいるようだ。いやいや、私は1つで十分です。日頃ケーキなんておつきあい以外じゃ食べないしね。

噂のクレムシュッタは、確かにおいしい。結構ふんわりとした生地にふんわりとしたクリームが乗っていて、甘すぎないのも良い。

お値段も8クーナだったか9クーナだったか、コーヒーと合わせて20クーナ以下。事実上の観光名所なのに高くない…というより、お安い。なるほど、人気な訳だ。クロアチアに行ったらぜひとも、とまでは思わないけれど、サモボルの町と組み合わせれば、十分にザグレブからの小旅行の動機にはなり得る。

サモボルは1242年から帝国自由都市としての記録があり、19世紀にはナポレオン統治下のフランス帝国でもあった。手工業が盛んでクリスタルガラスのカッティングが有名であり、同時に風光明媚な土地柄からリゾート地としても人気の場所だったらしい。ザグレブの高尾山、みたいなものかな?

サグレブから約25kmという距離も、「ちょっとしたお出かけ」には良い場所だったのかもしれない。大きな目的であるクレムシュッタもいただいたし、町を眺めてみることにする。とはいっても、サモボルは狭い町なので、小一時間あれば一回りできてしまう。

町の中心は、聖アナスタシア教会 (St. Anastazia) だと言って良い。13世紀には教区があり14世紀には教会建立の計画があったらしいのだが、実際に完成したのは1675年。初期バロック様式なのだけれど、クロアチアで初期バロック様式の教会は少ないらしい。

もちろん私が見てもその価値はよく分からない、っていうか、ザグレブで教会はお腹いっぱいなのだ。

町には小さいながら博物館もあった。

ここはクロアチアの国歌改革派だったフェルドリバディッチの元邸宅であり、イリヤの歌「ジョシュ・フルヴァツカ・ナイ・プロパラ」(クロアチアはまだ倒れていない)が初めて歌われた邸宅であり、更にはリストがピアノ演奏会を行った場所なのだそうだが、私はリストしか知らない。

サモボルの歴史的な資料が一番集まっている場所でもあるようなのだが、個人的には外観を見るだけで十分だ。


個人的には、旧市街をだらだら散歩したり、


いかにも「旧ユーゴスラビアでございます」といった、がんばってデザインしてみたもののどうしても垢抜けないスーパーを見る方が面白い。

観光地図を見ると、Samobor Castle というものもある。

旧市街から歩いて1km少し、旧い城塞の廃墟と言うことで、モンテネグロのコトル城塞を思わせる。地図を見ると坂道っぽい感じで「山登りになったら嫌だな」と行くことを避けてしまったのだが、今考えると、これは大失敗だったようだ。

wikipediaにはこうある。「サモボル城はサモボル市内中心部のヴグリンシュチャク小川の上にある絵のような遺跡です。城の修復のプロジェクトが存在するにもかかわらず、チャペルの壁だけがこれまでに改装されました。その修復には、廃墟となった城の部分の石、セメント、消石灰が使われました」

ここ、サモボルに来たら、ケーキ屋なんかに行く前に行かなきゃ行けない場所じゃん!

そんなことも知らなかった私は、「いやぁ、サモボル、なかなかいい街じゃないの」と、バスに乗って脳天気にザグレブに戻っていた。

行き当たりばったりのお出かけも楽しいけれど、やっぱり最低限の下調べはしないと、こういうことになる。

クレムシュッタ

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