2017スリランカ16 観光都市キャンディの食事事情
2017/10/16
キャンディは大きな街ではないが、中心にはかなり小綺麗なショッピングモールがある。Candy City Cemter と言う。大都市をほとんど見ないでキャンディについたためもあり、スリランカで初めて見るショッピングモールだった。
特定の店舗の買い物客ではなくとも快適で小綺麗な空間で過ごすことが出来るこの種のショッピングモールは、私には経済的な豊かさの象徴にも見える。「スリランカは豊か」とは言わないけれど、少なくともこういう商業施設を作る程度の経済力はあるようだ。インド某所のそれのように、入り口での厳しいセキュリティチェック(≒実質外見による入場制限)もない。
中にはスーパーマーケットもあり値札を見ながら買い物ができるし、
子ども向けの屋内遊園地もあるし、
小綺麗なフードコードもある…
…あるのだけれど、このフードコート、大変にお値段が高い。スパゲティが650Rs~700Rs(≒460~494円)というのは、現地の人が普通に食べられる価格ではない。
スリランカの食事に飽きていた私は、ついバーガーキングに飛び込んでしまったのだが、ワッパーミールは950Rs(≒670円)だった。日本でも880円、最低賃金が時給18.29オーストラリアドル(≒1590円)のオーストラリアでも1000円前後なのに、平均月収が255ドルのスリランカで670円というのは、実に容赦のない価格だ。バーガーキングはどの国でも現地の物価をあまり考慮しない気がするけれど、これは原価が土地代と人件費以外あまり変わらないせいなのだろうか。
もう少し安めの食事どころはないのかというと、実はショッピングモール裏手の駐車場に、オープンエアーのフードコートがあり、こちらではスリランカ料理が現地価格で提供されている。シティセンターのフードコートと違い、いつも人でいっぱいだ。
ただここはどちらかというとスナック的なメニューが多い。もう少ししっかりした食事をこぎれいな店で安く食べるのなら、ショッピングモールから3分ほど歩いた場所にある BALAJI DOSAI も悪くない。
時間帯によってメニューは変わるけれど、例えばカレーのランチが170Rs。安食堂でも食べても100Rsはするし、衛生面も味も間違いなく BALAJI DOSAI の方が上だ。
旅行者に人気のキャンディのレストランには 市場上の公園に出店する "Licence to Grill" という店、という大変人気の屋台もあるのだけれど、
事前に焼いて置いた肉をほぐしてラップで巻いたものだった。これはスリランカ料理に飽きたパン食文化圏の皆様が喜ぶのだろう。日本人の私は、ここ「東京さくら食堂」に期待していたのだが、残念ながら休業中だった。
ここ、東東京さくら食堂は、ちょっと面白い背景を持つ。北極圏のスバールバル諸島、南太平洋のニウェ、クロアチアのドゥブロヴニクに日本料理店を持つ和田さんという方がオープンさせた和田さんという方が作った4軒目の店なのだ。この4カ所をひとりで営業するのは同考えても無理だろうけれど、少しでもその背景の話が聞けたら、と考えていたのだけれど。残念。
そんな日は、素直に宿近くの安食堂で焼き飯でも買って寝てしまおう。