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手荷物軽量化 旅の道具 雑件・その他いろいろ

春秋航空利用に備え、重さ760gの新しい機内持ち込み用2wayバッグを購入した件

2017/03/29

先日、春秋航空のバーゲンで佐賀に行ってきた。

2年前の帰路ははケア皆無のフライトキャンセル、そして今回の帰路は5時間の遅れと、個人的にはLCCの悪いところを見せつけられ続けているのだが、それでも私はついつい利用してしまう。理由はもちろん「安いから」だ。700円台は広告を兼ねた激レアで確保は難しいとしても、1000円台や3000円台のバーゲン運賃なら結構取れてしまうことが多く、ついうっかり手を出してしまうのだ。

 

春秋空港日本の名誉のために付け加えれば、この会社の機材(B737)はLCCとしては新しい方だし、CAさんの接客は中国系とは思えないほど素晴らしい。っていうかJALの匂いがぷんぷんする。多分、教育スタッフやCAさんの中にJAL出身の方がいるのだろうな。今回は機内でぐすりそうな小さなこどもに絵本を配っていたのだけれど、本国の春秋じゃありえない光景だと感じた。日系LCCの中でもCAの質は最上クラスだと思う。しかし、少ない機材をかなり無理して運用しているのだろうか、他のLCCに比べ遅延率が高い気がするので、国土交通省の最新データを見てみた。

 

http://www.mlit.go.jp/common/001147404.pdf より引用)

航空会社の遅延や欠航は、天候理由、特に台風シーズンの沖縄線などが大きく影響すると聞いたのだが、春秋航空は沖縄便を飛ばしていないのであまり影響がないのかと思いきや、下の欠航率を見ると天候による欠航率は春秋航空日本(SJO)が抜きんでて高い。他社が0.00%から多くても0.33%なのに、春秋航空日本だけが1.15%と突出している。

これは春秋航空のパイロットが慎重というより、広島空港でのアシアナ航空機事故でも話題になったように「パイロットがCAT3の資格を持っているのか」とか、それ以前に春秋航空日本という会社自体が、国土交通大臣による「特別な方式による航行」の許可を受けているのか、とか、そういった疑問も沸く。パイロットがベテランでCAT3の資格を持っていても、航空会社自体に許可が下りていない可能性だって制度的には否定しきれないからだ。私は春秋が遅延や欠航をする中、他社の飛行機がどんどん飛んでいくのを、この目で見てきた。

更には機材繰りによる欠航を見ると、これもまた春秋航空日本が抜きんでて高い。他社が0.07%から高くても0.85%なのに対し、春秋航空日本だけが1.48%なのだから、これも突出して高い、と言える。機材繰りの遅延率ではピーチが一番高いけれど、ここは沖縄便や千歳便も飛ばしているし、なにより欠航率は春秋の半分以下で、なんとか欠航だけは避けている。春秋は乗り入れ空港が少ないから、他の空港にダイバードしにくい、といった事情もあるのだろうな。

多分、私の想像では、春秋航空日本はCAT3などカテゴリーが高度なILS離着陸ができず、機材が少ないのだ。

 

 

そして、この春秋航空日本は、機材を増やす前に、乗客の機内持ち込み荷物の重さを厳しく制限した。以前7kgまでだった持ち込み手荷物の重さを2015年の秋から5kgとしたのだ。しかもPCなどエアアジアあたりなら別扱いの荷物込み、でだ。

バニラやピーチが10kg、ジェットスターが7kg、社長が「トイレの利用を有料にしたい」といったあのライアンですら2個まで10kgなのだから、B737を運用する航空会社としては、世界最低クラスだと言って良い。確認はしていないけれど、世界的には「どんなに厳しくても737/A320クラスなら7kg」が主流なので、もしかしたら春秋航空、春秋航空日本の基準は本当に世界最低の基準かもしれない。要は「荷物を5kg以上持ってうちの飛行機に乗りたかったら、別料金払ってチェックインしてね」ということだな。

仮に10kgの荷物をネット予約で預けたら1500円x2=3000円、空港カウンターであずけたら3000円x2=6000円。これが見込めるのなら、多少チケット本体を安くしても稼げるのかもしれない。実際、春秋のカウンターではこの辺の事情を良く知らずカウンターで追加料金を支払っている光景を、毎回確実に見る。いきなりあれだと、せっかくの旅行も楽しくなくなるだろうな、といつも思う。

(これは今はなき7kg時代の高松空港。せっかくなので記念に)

 

しかし、それでは私は、もう少しすると春秋航空に乗る。理由はもちろん「安かったから」だ。遅延や欠航のリスクや、トラブル時の対応の貧弱さを考慮しても、その分チケットが安かったら私はこれからも春秋航空日本を利用する。日本航空や全日空が同じ値段なら間違っても乗ることはないし、他社LCCに競合路線があって同じ値段ならそっちに走ることは間違いないけれど、デメリットに目をつぶれる価格なら利用する。資本主義下での健全な売り手と買い手の関係だ。荷物の料金?そんなもん、これで対応だ。


CABIN ZERO 44L 2way バッグAmazonでも売っているけれど、セールや送料、ポイントを合わせて考えると、多分ここが一番安い。価格そのものが最安でAmazonより80円安い上、ポイントが12日までなら3倍つく。ちなみに私はポイント3倍なしで買ったので、今多少動揺している。

エントリーでポイント3〜最大22倍!12/12 9:59まで CABIN ZER...

 

実はこのバッグを知るまでは、ディスカウントショップで3000円もしない黒いナイロンのバッグを買おうと思っていたのだ。軽いし安いし、使い捨て気分で、と、そんな考えだったのだ。しかしこの Cabin Zero は安価なくせに知る人ぞ知る機内持ち込みに特化した英国ブランドのバッグであり、これが7000円台、しかもポイントつきと知って私は飛びついた。

 

私は、「機内持ち込みが可能な最大サイズで最軽量クラスで丈夫なもの」を探していた。しかしCABIN ZERO の機能は、私の期待を上回った。まずはカバンのタグを見ていただきたい。

・ほぼ全ての航空会社に持ち込める 50x40x20cmのサイズ。44リットル。

・荷重に耐えうる強靱さの超軽量(760g)。

・国際航空会社標準のトラックタグ。

・強化縫製と複数構造の重ね生地。

・10年保証。

1万円以下としては破格の、機内持ち込みに特化した、最大サイズの超軽量バッグなのだ。

まず、760グラムという重さは極めて画期的だ。私が日頃1泊程度の旅行に使うのは既に生産中止となったtimbuk2のバックパックなのだが、造りはしっかりしているとは言え、30リットル程度の容量で1kgを超える重さだ。しかし、Cabin Zero は44リットルの容量で760グラム。縫製もかなり良い。
もちろん鍵も装着できる。

軽量バッグでは、時折ファスナーに鍵がつけられないものがある。「その気になれば切り裂くことができる布バッグ」などと言う人がいるが、それは大きな誤りだ。カバンに施錠をしておくことの防犯効果は大きい。Cabin Zero には外側にメインとポケットの二つのファスナーがあるが、その両方を上のように一つの鍵で施錠することが出来る。これはとても重要なことだ。

 

そして、Cabin Zeroは、ロストラゲージにも対応している。OKOBAN対象製品なのだ。

 

OKOBANとは、「2200以上の空港を含む世界最大の遺失物事務所のネットワーク」だ。上の画像にある”PLEASE ACTIVATE” と書かれたシールをはがすと、下には12桁のID(UIDと呼ぶ)があり、それをOKOBAN.COMに登録すると、荷物紛失時にこのIDで検索が出来る。2009年に日本とアメリカでスタートし他サービスだ。ただし、18歳未満は利用ができない、善意に基づくシステムなので「これがあれば大丈夫」というものではない。しかもUIDは対象商品でしか利用できない、制限も少なくないシステムなのだが、少なくとも CABIN ZERO は対応している(。

  ( https://www.okoban.com/ja/ より引用)

 

CABIN ZEROは50x40x20cmとそれなりの大きさをもつカバンだが、軽量化のためか、荷室は一室構造となっている。ある程度堅めの素材なら一室構造でも「入れておけばいいや」なのだが、全体的にソフトバックに近いので、パッキングには多少の配慮が必要となる。まぁ、下に重いもの、大きなものを入れ、小物は小袋に入れる、程度だけれど。ちなみに背板側は一応クッション加工がされていて、PCなどはこちら側のポケットに入れることになる。Macbook Air なら、平行に2台は入る大きさで、まぁPC類は下に行くけれど、その気になれば大き目のポスターなども入れることができる。学会ポスターでA3を多用する人などには、もしかしたらかなり便利かもしれない。

 

蓋側には内部の上にメッシュのポケットと下にファスナーポケットがあり、これは上下に分割された1/2サイズ、外側には大きめのフルサイズポケットがあり、こちらにはファスナーがある。頻繁に使うのはこちら側のポケットだと思うのだが、大きすぎて書籍程度しか入れない気がする。こちらが背板側だ。

 

背負わないで手持ちするときには、こんな感じになる。大きさをわかりやすくするため、Macbook Air (11) を並べてみた。

結構大きいのがおわかりいただけるだろうか。ただ、ストラップで締め上げることができるので、内容量が少ないときにはかなり薄くもできる。また、フレームが入っていないので、その気になれば背板ごと二つ折りにすることもできる。サイズ計測の枠にも、ぐにゃりと入るという訳だ。

しかしいろんなものを詰め込んだら、あっという間に5kgどころか10kgにもなりそうだ。こんなサイズは入らないという人には28リットルサイズもあるけれど16リットルも小さくなる割りには重さは600グラムと160グラムしか軽くならないので、個人的には今まで通りTimbuk2を使うと思う。

待ってろよ、春秋。このカバンで重さを5kgどんぴしゃにして、重慶に行ってやるからな!

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