2017スリランカ8 ダンブッラの石窟寺院は入場無料にもかかわらず大変見応えがあり、日没も美しかった件
2017/09/27
1990年にコンクリートで作られた黄金(色)の仏陀像と博物館で多少くじけたけれど、気を取り直して裏山に続くの階段を登る。もちろん世界遺産である石窟寺院を見学するためだ。
繰り返しになるが、世界遺産に登録されたこの遺跡の名前は ”Golden Temple of Dambulla” (ダンブッラの黄金寺院)なのだけれど、やっぱりこれは誤解が生じやすい言い方だと思う。英語版のwikipediaには、”Dambulla cave temple also known as the Golden Temple of Dambulla is a World Heritage Site in Sri Lanka”、「ダンブッラの黄金寺院として知られるダンブッラ石窟寺院」とあり、こちらの方が分かりやすい。
石窟寺院のある岩山の標高は160メートル以上、そこまでの階段は地味にきつい。お金持ち用のツアーだと途中土産物や飲み物を売っているあたりまで車で連れて行ってくれるらしいのだが、宿からのスリーウィラーにすら乗らない貧乏人の私はてくてく歩く。
地味にきついけれど、明日行くシーギリアはこんなものではない、と気合いを入れる。20分程度歩いて、寺院の入口に到着する。
南アジアの寺院では当たり前のことだけれど、敷地の中では靴を脱ぐ。靴を盗まれたくない人は25Rs支払って靴を預ける。
さて、ここで気になるのは石窟寺院の入場料だ。この件については様々な情報が飛び交っており、外国人は1500Rs(≒1090円)説から無料説まで様々ある。しかも恐ろしいことにこれらの全てが実際に石窟寺院に行った人の報告だ。つまり、状況はころころ変わる、ということのようなのだ。
お金を払うのが大嫌いな私は最新の注意を持ってチケット売り場、あるいは集金人を探す。しかし、見当たらない。
結論から言うと、2016年12月30日日没1時間前の時点では、入場は無料だった。
素晴らしいじゃないか、石窟寺院!
ダンブッラの石窟寺院の起源は、紀元前1世紀にまで遡る。紀元前3世紀には既に大きな僧院だったこの石窟が寺院になったのは紀元前1世紀、シンハラ朝19代王のワッタガーマニー・アバヤが、ここを僧院から寺院に転換したらしい。そしてここには5つの石窟がある。
第1窟 "Devaraja lena" (神の王の洞窟)、ここには長さ14mの寝釈迦が納められている。
五つの石窟の中で最大の第2窟「大王の洞窟」には、16の立像と40の座像が納められている。
第3の石窟「大新僧院」には50の仏像と一体の王の像がある。また、この石窟は Kirti Sri Rajasinh による典型的キャンディ様式の壁画も見学できる。18世紀のものらしい。
第4窟と第5窟は上の三つに比べてかなり規模が小さい。3窟まで写真を撮りまくった私はさすがに撮影に飽きたようで、カメラには4-5窟の写真が残っていなかった。申し訳ない。
のんびり寺院を見学して、西の地平線を見下ろす岩に座る。
実はこの時間に石窟寺院にやってきたのは、サネムロビラでおいしい朝食を作ってくれるニシャンティさんのアドバイスがあったからだ。「石窟寺院からの日没はきれいよ」の言葉にしたがって、日没にあわせてやってきたのだ。
ニシャンティさん、アドバイスありがとう。この時間に来て良かったよ!
まぁ、帰りは夜道を2km歩くんですけどね。