日本で予約する青海チベット鉄道(青蔵鉄道)個人旅行記

西安へ、そして日本へ

ラサで1週間ほどを過ごし、私は帰国の途につきました。

先にも書いたように、今回は西安から帰国することにしてみました。西安に行ったことがなかったためですが、西安はラサ発の複数の列車が通過するため、比較的鉄道切符を取る可能性が高そうなこと、また空路も西安を含め近隣都市に少なくないため、最悪の場合でも帰国が可能だと考えたためです。

実際ラサの駅に行ってみると、西安行きの切符はいとも簡単に手に入りました。
西安へ、そして広州、日本へ。私の15日間の旅行は終わりを迎えます。

 


 

チベット青蔵鉄道、帰路
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 25)


私は帰路の航空券を西安からの予約にしておいた。

成都からラサまで列車のチケットは日本から予約を依頼できるが、ラサからのチケットはそうはいかない。素直に考えれば一番便の良い成都に戻るのが賢明なのだが、帰路も2泊3日列車に揺られて同じ街に戻るのもつまらない。そこで、いざとなれば飛行機の便もそこそこあり、また経由する列車が最も多い西安からにしてみたのだ。


ラサから西安までは1泊2日で到着するし、経由する列車も北京行きや重慶行きなど複数ある。行きは軟臥にしたので、帰りは出来れば硬臥を取りたかった。もちろん空席がなければ軟臥でも硬座でも良いし、列車が取れなければ空路で戻る覚悟もあった。西安までの空路すらなければ、バスなり飛行機なりで西安から遠くない街に行けば、あとはバスに乗れば済む。



ラサを出る3日前に駅に向かった。駅までは交通公司から1元のバスが頻繁に出ている。

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チケット売り場は、一番大きな建物の北側にある。
たまに売り場の外に行列が出来ていることがあるが、これは発売日の硬座を確保しようとする人たちの行列らしい。青海チベット鉄道(青蔵鉄道)は硬座から予約が埋まっていく。

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チケット売り場には、各地までの運行状況、運賃、空席の有無が電光掲示板で表示されている。

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春節前の閑散期とは言え、チケット売り場には行列すらない。
日付と行き先、そして"硬臥1人"と書いたメモを窓口に出すと、拍子抜けするくらい簡単にチケットを買うことができた。始発駅とは言え、列車の切符購入が何かと面倒な中国で、これほど簡単に買えたのは初めてだ。外国人の入域許可証さえ見ようとしない。切符と同時に、健康観察の書類が渡される。これは往路でも書いた。気圧の低い高地を走る列車であるため、体調などを申告するための書式だ。

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出発の朝、ラサには雪が降った。

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8時発の列車に乗るためには6時には宿を出たい。雪の朝だから尚更だ。
西にあるため朝の遅いラサでは、6時は真夜中だ。しかしタクシーだけは頻繁に北京東路を行き来する。多くの列車が出発するこの時間帯は、タクシーには稼ぎ時らしい。交通公司まで行けばバスはあるがそこまで行くバスはまだ走っていないからだ。強気な値段を言うタクシーを数台追い返し、1台3人合計45元で手を打つ。



待合室で改札を待つ。

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出発時刻の20分ほど前に改札が始まる。中国の列車はいつもぎりぎりまで改札をしない。

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もうすぐ8時だというのに、ホームはまだ暗い。そんな中自分の乗る車両を探す。

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しばらくすると車掌が切符を確認し、それと「換票証」なるカードと交換する。これは中国の列車では一般的なことだ。普通は金属の小さなプレートなのだが、青蔵鉄道ではプラスチックのカードだった。

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8時を過ぎ列車が走り出してもまだ車窓は暗い。夜の明けきらないラサに別れを告げる。西安までは1泊2日。明日の夜には到着する。1泊ならあっという間だ。

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西安
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 26)


ラサ発北京西行きのT28次特快列車は、ほぼ定時に西安に着いた。
寝台列車の旅行は、1泊だけならなんとも安楽だ。

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西安では成都で知り合った旅行者に勧められた "Bell Tower YH"に宿を取る。
ドミでも50元からと決して安くはないが、とにかくここは場所が良い。市内中心部である"Bell Tower"こと「鐘楼」の正面、郵便局の大きなビルの中にある。とりあえずベッドを確保するために、駅前に並んでいるバスの中から鐘楼を通るものを探し乗り込む。鐘楼は主要な交差点であるため、かなり多くのバスがここを通る。

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ドアには「シングル100元」の張り紙がしてあった。
中国では閑散期などホテルの入り口によくこのような張り紙をしているのを見る。どうやらYHは上の階のホテルを買い取ったらしく、部屋が余っているようだ。ドミに50元払うより、エアコンやシャワー、テレビ付きの部屋に100元で泊まった方が良い。当然のごとくシングルにチェックインする。

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"Bell Tower YH"こと「都市春店酒店」は決して安い宿ではない。
少し歩けば似たような価格帯のホテルはあった。しかし、ロビーで英語が通じることや海外からの個人旅行者が集まり情報交換がしやすいため、やはり人気がある。ちなみにロビーにはインターネットサービスやレストランもあるが値段は高く、更に言えば食事もまずい。ここでは中国で一番まずい炒飯を食べさせられてしまった。

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西安は中国随一の古都であり、そして大都会だ。
その気になれば観光する場所はたくさんあるのだが、どうもあまりそういう気持ちになれない。北部にある楊貴妃の墓や沐浴池などにも関心が沸かない。それでもせっかくだからと東南にある兵馬俑だけは見ておくことにする。駅前から306番のバスで小一時間だ。

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バスは途中始皇帝陵の横を通り、ちらりと陵墓の姿を見ることができる。しかし関心が沸かない。どう見てもピラミッド型のただの山だ。

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さすがに兵馬俑には確かに迫力がある。

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しかし、あまり感動を感じない。
まるでテレビや本で見たことのある名所を確認作業しているような気分だった。もしかして私の心は、まだラサに未練があったのかもしれない。




結局西安で一番心に残ったのはこれだ。

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鼓楼の裏、イスラム商店街にある「一分利面館」の西紅柿蛋面。大4.5元、小3.5元。
これは旨かった。3日間通い続けたが飽きることはなかった。私の脳裏には「西安=西紅柿蛋面」としっかり焼き付けられている。

 

 

中国南方航空で帰国
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 26)



帰国の日がやってきた。
とはいっても、今回はノースウェスト航空のワールドパークス特典旅行で中国に来たため、中国南方航空での帰国となり、広州に1泊しなければならない。ユナイテッド航空のマイルを使えば中国国際航空で接続の良い日程も取れたのだが、一度南方航空のビジネスクラスに乗ってみたかったので、今回に限って言えば文句はない。


西安の空港へは市内からバスで1時間程かかる。
ベルタワーユースホステルは、その出発地であるメロディホテルにも近い。

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西安から広州までの機材はA320だった。
2時間程度のフライトだが、機内食も映画のサービスもある。中国南方航空は、大陸の航空会社としてはなかなかサービスが良い方かもしれない。

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往路同様、広州空港内のホテル案内所で空港送迎のある一番安いホテルを尋ねる。

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往路では広州北部のちょっとした繁華街にある200元のホテルが最安だったが、帰路には160元のホテルがあった。状況は常に変わるのだろう。「とにかく送迎があって一番安いホテル」ということで、広州市北部の人和鎮風和村という高速道路出入り口に近い「台東酒店」というホテルを手配してもらう。周辺には何もないエリアだが、トランジットの1泊にはなんの問題もない。

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翌朝、ホテルの無料送迎バスで空港に向かう。

中国南方航空は広州白雲空港をハブにしているため、ラウンジには多少期待していたのだが、それほど充実したものではなかった。しかしとりあえず出発までコーヒーを飲んでくつろぐ程度はできる。

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成田への機材は、往路と同じB777だ。
この機材は、ビジネス/プレミアムエコノミー/エコノミーの3クラス構成になっているため、ビジネスクラスが機体最前部のAコンパートメントにある。往路同様、シートピッチやリクライニングもゆったりしていて、中国国際航空のB757のビジネスとは雲泥の差だ。

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ビジネスとしては平均点程度のミールを食べながら、今回の旅行を振り返る。


噂になっていた2007年からのチベット入域許可証廃止はなかった。

しかし事実上チェックはなくなってきているようで、許可証を持たずにラサに入ってきた旅行者は少なくなかったし、3月から廃止になるという新しい噂もあった。国内線を手配した時、許可証を求められなかったという話まで聞いた。中国のことなので、規則と運用が現実的に違ってくることもあるだろうし、本当に廃止は近いのかもしれない。



青海チベット鉄道(青蔵鉄道)も、時期さえ選べばもう「プラチナチケット」ではなくなっていた。

以前に比べ列車の本数が大幅に増えたせいもあるだろう。その気にさえなれば、もう誰でもチベット青蔵鉄道の旅を楽しむことができる。予約や切符、入域許可証の手配も日本からネットで行うことが可能だった。誰でも行ける。これが正直な感想だ。



中国政府も、チベットを"観光地"として世界に大々的に売り込むつもりのようだ。
青海チベット鉄道(青蔵鉄道)はその一端を担うし、今ではシンガポールから直行便が飛ぶなど、状況は数年前とままるで変わってきている。これをチベットの"漢民族国家化政策"と考えるのも間違いではないだろうし、観光振興が経済発展に寄与することも間違いない。


この点については、私にも私なりの思いがあるが、通りすがりの外国人がどうのこうの言いにくいところもある。青海チベット鉄道(青蔵鉄道)開通のメリットやデメリット、チベット観光開発が人々に何をもたらすかは、外国人としての立場を弁えつつ、これからも見つめて行きたいと思う。

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