日本で予約する青海チベット鉄道(青蔵鉄道)個人旅行記

中国への航空チケット

青海チベット鉄道(青蔵鉄道)の始発地は7個所あります。

青海チベット鉄道(青蔵鉄道)といえでも、普通の特別快速列車なので、通過地点のどこからでも乗車することはできます。しかし、中国の鉄道切符入手事情を考慮すると、始発駅で買うのが一番確実です。始発駅には、先述した北京西、上海、成都、重慶、広州、蘭州、更に随時観光列車が出発する西寧です。Sim's Cosy で切符と入域許可証の手配をした私は、まず成都に飛ばなければなりませんでした。

日本から成都までの航空チケットは、閑散期で7万円前後、繁忙期では10万円を越えます。
そこで今回は、ノースウェスト航空のWorld Perksの30000マイルを使って、ビジネスクラスで広州へ、そして乗り継いで成都に飛びました。利用しか航空会社は、Worldperksパートナーである、中国南方航空です。ラサまでの直行も考慮しましたが、その便はありませんでした。しかし、シルクロードの主要都市であるウルムチまでも同じマイル数で飛ぶことができることを知ることができるというおまけもありました。次回はぜひ、マイルでウルムチまで飛んでみたいと思います。せっかくのマイルをソウルや香港などに使うのがもったいなく感じるほど、ワールドパークスでの中国南方航空での特典旅行は魅力的です。

同様にマイルを貯めているユナイテッド航空のMileage Plusでも、やはり20000マイルで中国国際航空のラサをのぞく全ての便が利用可能でした。しかし、以前中国国際航空のビジネスクラスを利用した時、機材のせいもあり(B757)あまり良い印象がなかったため、今回は今まで使ったことがない中国南方航空を試した、という事情もあります。

特典旅行ではオープンジョー(到着都市と帰路の出発都市を変えること)も可能です。
ラサからの鉄道切符は現地で入手するつもりだったので、万一列車が一杯の時には飛行機で移動しなければなりません。それを考えると素直に成都に戻るのが賢明なのですが、今回はあえて西安から帰国することにしてみました。西安に行ったことがなかったためですが、西安はラサ発の複数の列車が通過するため、比較的鉄道切符を取る可能性が高そうなこと、また空路も西安を含め近隣都市に少なくないため、最悪の場合でも帰国が可能だと考えたためです。

成田・広州・成都 / 西安・広州、成田というルートを取ったため、往路復路とも、広州で1泊することになりました。

 

 

 

中国南方航空と広州のホテル
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 3)


手持ちのマイルで中国・成都/西安のチケットを発行するには二つの方法があった。
ひとつはユナイテッドのマイレッジプラスで中国国際航空を利用する方法、もう一つはノースウェストのワールドパークスで中国南方航空を利用する方法だ。

もちろん他にも中国に行く手段はある。ユナイテッドもノースウェストも中国線を飛ばしているし、提携航空会社には全日空もあり直行便なら利用可能だ。またアシアナ航空のソウル経由便もなかなか使い勝手が良い。マイルは全てエコノミー20000/ビジネス30000だ。

成都にいくのにも選択肢はあったが、今回はあえて広州で1泊しなければならない中国南方航空を選んでみた。理由は「まだ乗ったことがない」から。そしてここの広州線はビジネス/ラグジュアリーエコノミー/エコノミーと、ファーストクラスなしの3クラス制になっていたためだ。こういう機材ならビジネスクラスでもファースト的な扱いが期待できる。事実この機材のビジネスクラスはリクライニング160°シートピッチ180cmとかなりゆったりしている。



成田空港のラウンジは日本航空のものを利用する。
日本航空はJGCなど常連客のサービスにウェイトをおいているのか、相変わらずビジネスクラスだとラウンジはぱっとしない。どうしてもシンガポール航空のロイヤルクリスラウンジと比較してしまうのはわがままなのだろうか? 時間帯的に混雑していなかったことだけが救いだ。



中国南方航空、CZ386便は定刻に出発した。
他の中国系キャリアの例に漏れず、この便も朝中国からやってきて乗客を乗降させたあと中国に帰る。成田でオーバーナイトすると高くつくためだ。

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食事はビジネスクラスとして標準クラスだが、シートピッチがゆったりしているのが良い。またこれは中国国際航空でも同様だったが、ブランケットが毛布ではなく薄い肌がけ布団なのも、地味に中国らしくて良い。少なくとも日系航空会社の古い767などより極めて快適だ。



5時間弱で飛行機は広州白雲国際空港に着く。

以前白雲空港は市街地に近く何かと便利だったのだが、2004年の移転で広州の街からかなり遠くなってしまった。トランジットの身にはやや不便だ。空港の中には Novotel も入っているが空港ホテルの例に漏れず高い。さほど混雑していないように見えるのだが、定価では900元近くするし、最も安いプロモーションでも500元は超える。




こういうとき中国ではホテル案内カウンターが便利だ。

到着ロビーのあちこちにある「最高7割引きから半額」と書かれた案内書で、一番安いホテルの値段を聞く。広州市内で160元(送迎なし)、空港ホテルで200元(送迎つき)が今日の底値だそうだ。明日の朝成都に飛ぶ身には空港ホテルが望ましい。

もっとも「空港ホテル」と言っても NOVOTEL ではない。
広州の北部、空港から車で10分ほど南に行った街の小さなホテルだ。しかし空港エリアに留まるよりは楽しいし食事なども安くつく。

カウンターでホテル代200元を支払いバウチャーを受け取り、案内の車に乗る。着いたのはここ「来利大飯店」だった。

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広州北部の小さな繁華街にある中級ホテルだ。
最上階には広州料理レストランもあり、週末には家族連れで賑わっている。ビジネスセンターなども一応ある、地域では一番のホテルなのかもしれない。フロントの職員も十分な英語を話すし、私の出発時間を尋ねて送迎バスの予約とウェイクアップコールの手配をしてくれる。新空港が出来て、寂れかけていたホテルも活気を取り戻したのかもしれない。



バスタブはないが部屋もまぁまぁだ。

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部屋に荷物を置いて周囲を探索してみる。
少しあるいて大通りに出ると、KFCが入っている規模のスーパーも何軒かある。

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食堂もいろいろある。空港の無機的なスペースで割高な食事をするより、こういう街の食堂で食べた方が美味しいし楽しい。とりあえず一番安そうな店で "快餐" (≒fastfood。出来合いの料理をご飯に載せるのが一般的) の夕飯。5元。中華人民の皆さんとテレビを見つつ美味しくいただく。

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少し足止めをくってしまったが、それも楽しい。明日は青蔵鉄道の出発地、成都だ。




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