日本で予約する青海チベット鉄道(青蔵鉄道)個人旅行記

食堂車、トイレ、車内販売など

中国の列車には食堂車があります。

日本では見ることができなくなった食堂車ですが、中国の多くの特快列車のほとんどには食堂車があります。また日本同様車内販売やホームでの買い物も可能です。日本で味わえなくなった車窓風景を眺めながらの食事も悪くありません。

また、中国の列車というと、長距離を硬座で移動した辛い経験を思い出す人も少なくないでしょう。
実際、一般の特快列車の硬座で2泊などの長距離を移動すると、体のきつさもさることながら、周辺の汚れ方(汚し方!)また、目もあてられなくなったトイレの惨状なども日本人には厳しいかもしれません。

しかし、そこは中国の誇る優等列車であるチベット青蔵鉄道、一般の列車とはかなり水準が違います。ここでは車内での食とトイレ環境について紹介します。あと、ついでといってはなんなのですが、ブログでは少し後に紹介をした車内の様々な計器の様子もあわせてどうぞ。

 

 

 

 

トイレ・洗面所の詳細
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 13)




知る人は知ることだが、中国のトイレは恐ろしい。
チベット青蔵鉄道を利用するつもりの人には、2泊3日のトイレ環境に恐れおののく人もいるかもしれない。なにせ列車の中では逃げ場がない。そこで今回はトイレや洗面所を紹介する。


トイレや洗面所は日本同様車両の端にある。
これを「あたりまえ」と言ってはいけない。私は過去マレーシアで、なぜか車両の中央にトイレがある寝台列車に乗ったことがある。

dust1.jpg



ここにはゴミ箱もあるのだが、なんと リサイクル可/不可の二つがある。
これは中国としてはかなり画期的なことと言って良い。

dustUP.jpg



洗面所は各車両に1個所。シンクは二つある。

wash1.jpg wash2.jpg




基本的には硬臥・軟臥同じ作りだが、軟臥にはペーパータオルがある。
もっとも紙はすぐになくなってしまうが。

paper.jpg



ちなみに硬臥にはコンセントが十分にないため、洗面所のコンセントでは常時誰かが携帯を充電している。

wash_Ktai.jpg



座席には魔法瓶があるが、ここには給湯器もある。
中国のお湯に対する情熱には頭が下がる。

hotwater1.jpg




さて、問題の個室だ。

個室は車両の両端にある。硬臥はどちらも和式、軟臥では片方は和式、そして乗務員室がある側は洋式になっている。出発後半日もしたら目も当てられない状況になるかと思いきや、これがどうして常時十分清潔だった。

wc_c1.jpg WC_w1.jpg




特に洋式は誰かが使うたびに掃除をしている。
さすが中国の看板列車。乗務員も他の列車よりは多少やる気があるようだ。「消毒済み」の紙が泣かせる。事実トイレには消毒用スプレー洗剤が常備してあった。

WC_w2.jpg WC_w3.jpg



北京オリンピックを前に政府ですら頭を悩ませている中国の「ニーハオトイレ」だが、少なくともチベット青蔵鉄道に関しては普通に使用できる水準を維持していた。これが中国全土にひろがるのは多分200年後だとは思うが。

 

列車内の食事環境
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 14)



チベット青蔵鉄道は中国の看板列車だ。
食堂車が現役の中国の他の列車同様、立派な食堂車があり、朝から夜まで連続して営業している。

DINE_1.jpg Dine_2.jpg





料理はやはり街よりは高い。
味は悪くはないが、街のレストランの5割り増しから倍といったところだろう。まぁ高度4000mを超えるところを走り、ご飯を炊くのにも普通の3倍の時間がかかる環境だ。あまり贅沢は言えない。また、料理の種類も10-20種程度と、やはり街の食堂に比べると少ないと言える。

成都/ラサを走るT22次列車、アラカルトの夕食。
青椒牛肉絲が25元、野菜と木耳の炒め物が20元、ご飯5元、ビール5元。味は悪くない。

menu.jpg dine_meal1.jpg







こちらはラサ/北京西での「多菜」。
出来合いの料理によるワンプレート夕食だ。一皿25元。

dine_meal_xian.jpg



もちろん食堂車以外でも食事は出来る。

車内では飲み物、スナック、カップ麺、果物などを頻繁に売りに来る。カップ麺は5元。街のスーパーの安売りで2.5-3元なのでけっして暴利ではない。自分でカップ麺などを持ち込む乗客も多いが、売り子から買う乗客も少なくない。お湯は洗面所の給湯所を利用する。


また弁当の販売もある。
成都/ラサ間では、料理を何種類か入れたワゴンで皿におかずを載せた「丼(?)」を売りに来るが、ラサ/北京間の列車では容器に既に盛られた弁当の形で売りに来る。どちらも15元だ。

wagon_meal.jpg wagon_meal1.jpg


食堂車も悪くないが、通路のテーブルで15元の弁当を食べるのも楽しい。

wagon_meal2.jpg



また「駅弁」もある。

青蔵鉄道の停車駅は少ないが、それでも駅のホームには売店があり、トイレットペーパーから弁当まで様々な物を売っている。価格でいうとこれが一番安いし、ホームに降りて気分転換をするのも悪くない

駅のホームで売っていた弁当は10元。
一見味気ないぶっかけ弁当だが、実は鶏の腿肉がまるごと入っているなど、車内売りの弁当より内容は充実していた。

STN_SHOP.jpg STN_SHOP_meal.jpg



チベット青蔵鉄道に限らず、お金さえあれば中国の列車で飢える心配はない。

 

 

意味なく計器の写真いろいろ
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 17)



ゴルムドから先の写真を先にアップしてしまうと永遠にお蔵入りしそうなので、ここで撮りだめしておいた車内計器の画像などを紹介することにする。この種の画像が好きな人も世の中にはいると聞いたこともあるし、全く無意味ではないのかもしれない。(弁解)



まずは全車両にあるLEDの電光掲示板。

T22_ledsign.jpg
(T22次)

T28_ledsign.jpg
(T28次)

良く分からないが、大家さんも快適な旅を祈っているらしい。



T22次列車の車掌室室内。
これを撮るのは結構大変だったのだ。私が中国国内にいる場合投獄されたかもしれない。

T22_CA_room.jpg



車両内環境管理システムのコントロールパネル。
電力、水、空調などの様子が一目で分かるようになっている。ちなみにこれは廊下にあり誰でも見ることができる。パネルのアップも撮影してしまったが、国家機密ではないと思う。

car_ctrlpnel.jpg

LEDPANEL.jpg



メインパイプの気圧計。
ゴルムドからラサまでの間、車両は与圧される。そのための空気パイプの気圧を表示する。

airpress1.jpg



車両のドアと灰皿。
チベット青蔵鉄道では、ゴルムド/ラサ間だけが禁煙となっている。乗客が高度4500mでトイレの窓を開けて吸ったり、車両最後方で吸ったり、車掌さんたちが車掌室の窓を開けながら3人かたまりしゃがみ込んで禁煙区間でタバコを吸っていた、ということは、ない。とできたら言いたい。

smoke_door.jpg



消火器。各車両に普通の水と化学式のものがある。
消火器を充実させるのも良いが、だったら車内の喫煙状況をなんとかしたほうが…

fire1.jpg



高度計。こちらはT28次列車のもの。
数字が5000mを超えているのがご覧いただけるだろうか。

altmeter.jpg



ドアサイドの非常ブレーキ。
こんなものを中国で晒しておいて良いのか不安もあるが、青蔵鉄道の乗客は中国とは信じられないほどマナーが良いので、1時間置きに引っ張られたりはしない。

brake.jpg

.


このサイトはリンクフリーです。ご自由にどうぞ。またメールはこちらまでどうぞ

©2007 "日本で予約する青海チベット鉄道(青蔵鉄道)個人旅行記” all rights reserved.

[PR] 在庫整理!? 資金確保!? 1年365日福袋を買える場所があるんです!

[PR] [楽天カード]年会費・入会金永年無料全員にもれなく楽天市場で使える2,000円分のポイントプレゼント!