いよいよ青海チベット鉄道(青蔵鉄道)/青蔵鉄道の旅の始まりです。。往路のチケットは前述の通り、Sim's Cosyでラサ行きの軟臥(1等寝台)を予約しておきました。運賃は約1000元と安くはありませんでしたが、2泊3日の旅になるため、せっかくの新しい列車、快適な環境を味わってみたかったのです。成都発ラサ行きの特快列車はT22次という名前でした。 |
ラサへ出発!
青蔵鉄道 T22次列車乗車 - 成都駅
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 9)
夕方5時15分、Sim's Cosy の車で成都駅に向かう。
ついにラサ行きのチベット青蔵鉄道、T22次に乗る時が来たのだ。ただ乗り物に乗るだけのことで、これほどの高揚感を感じるのは久しぶりだ。
中国の鉄道駅では、乗客以外は駅舎内に入れないことが少なくない。特に大きなターミナル駅でその傾向は強い。成都駅もそうだったが、ここにはラサ行きT22次列車の専用入場口があった。乗客はまずここで切符のチェックを受ける。
中に入ると、こんどは荷物のX線検査を受ける。
駅の専用入り口はこのラインに直結している。周囲を見回すが、他の列車の乗客には検査をしている様子がない。やはり中国の看板列車ならではの厳しさなのだろうか。
荷物検査が終わって初めて待合室に入ることができるのだが、T22次に関しては待合室がない。切符チェックの入り口やX線検査のゲートは、そんなに早くから開かないのだろう。他の列車については「第1待合室で待て」的な案内があるのに、T22次に関してはこの先はもう改札になる。「無駄に待たせない」と良い意味にとらえることもできるが…
もちろんここは中国。空港のゲートでもなぜか行列をつくって押し合う国だ。改札口には既にたくさんの人が行列を作っている。もちろん飛行機もこの列車も座席指定なので、特に並ばなければならない理由は全くない。
ここで初めて切符にはさみが入れられる。
そして短い通路の先に待っているのが、チベット青蔵鉄道、成都発ラサ行きT22次列車だ。往路は切符を確実に取るために、軟臥(1等寝台)を取った。ちょっと贅沢な私の2泊3日の鉄道旅行が始まる。
全車両内部の画像 青蔵鉄道T22次列車
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 10)
成都発18時18分、ラサ行きのT22次列車は15両編成、ということになっている。
実際列車全体を見ていると確かに15両の車両がある。電光掲示板を見ると、硬臥(2等寝台)が8両、軟臥(1等寝台)が2両、硬座(2等座席)が4両、食堂車が1両となっている。しかし常時全ての車両を稼働する訳でもないらしい。軟座(1等座席)の設定はない。
この編成は隔日で成都/ラサ、重慶/ラサを往復しているが、混雑状況によって閉鎖する車両もあるようだ。実際、私が乗ったT22次列車では、9両の車両しか使われていなかった。
まずは全ての車両の全体の雰囲気を画像でご覧いただきたい。
最後尾になる1号車。2等寝台(硬臥)。
2号車。同じく2等寝台(硬臥)
3号車。2等寝台(硬臥)
4号車。2等寝台(硬臥)。あんまり写真の雰囲気が変わらないので、通路の座席をアップで。
5号車。1等寝台(軟臥)。
軟臥は定員4人のコンパートメントになり、各室にドアがある。
6号車。同じく1等寝台(軟臥)。
7号車は食堂車になる。
8号車と9号車は硬座(2等座席)だ。ここでの写真撮影はちょっと目立ちすぎ2両分の撮影ができなかったが、様子は全く同じだ。
10号車から前方へのドアは閉鎖されており、進むことはできなかった。車内の電光掲示板が正しければ、あと4両の硬臥車両と1両の硬座車両があることになる。
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