日本で予約する青海チベット鉄道(青蔵鉄道)個人旅行記

ラサ、街の風景と食事

私はチベット料理があまり好きではありません。

正直なところ、私はチベット料理があまり好きではありません。
旅行者なのですから、何でも文句を言わずに食べる習慣は出来ていますが、やはりおいしい物を食べられる方がうれしいのは言うまでもありません。チベットは必ずしも豊かな土地ではなく、食事も決して豪華ではなく洗練されてもいません。そんな中で私は、こんな街のでこんなものを食べていました。

 

 

 

ラサのレストラン
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 23)



正直なところ、チベット料理はあまり好きではない。

旅行者なのだからどんな物でも文句を言わずに食べようとは思うのだが、あまり食指が動かない、というのが本音だ。代表的なチベット料理というと、バター茶、ツァンパ、モモ、トゥクパなどだろうか。モモは水餃子や饅頭だとも思えるし、トゥクパはスープ麺なので抵抗は少ないが、過去おいしいと思うものに出会ったことがない。麦の粉を炒ってバター茶で練るツァンパは正直食事という気がしないし、バター茶に至ってはカップ1杯を飲み干すことができない。



そこでどうしても普通の麺粥屋や小食堂で中華的なものを食べたり、外国人用のレストランに逃げ込んだりする。例えば朝食は、宿のそばにあるお粥屋で済ませることが多かった。

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旅行者向けのレストランとして個人旅行者に有名なのがタシケント1だ。
「1」というからには「2」もある。どちらも外国人旅行者をターゲットにした店で、外国人好みのメニューやローカルメニューを出し、「日本食」メニューもある。ジョカンの近くと場所も良いため、いつもそこそこの客が入っている。

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日本食といっても、30年前のバンコク北京飯店よりその水準は低い。例えばこれが親子丼。「親子」と称してはいるが肉はヤクなので、どう考えても親子ではない。懐かしさで食べるのも悪くないが、正直あまりおいしくはない。

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ここの「名物」はヤクバーガーとチーズケーキ、ということになっている。チーズケーキは実際の味以上に絶賛されているようにも思うが、まぁ旅先の味覚はいろいろだ。私はケーキ類に関心はないので、ヤクバーガーにチャレンジしてみる。

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なるほど、いろんな料理に入ってくるヤクの肉をパテにするとこうなるのか、といった感じだ。脂肪分が少ないので、かなりバサバサした食感でとりたてておいしくはないが、これも経験だ。



現地で会った旅行者の間ではあまり評判の良くないタシケント1レストランだが、ここには1回足を運ぶ価値はある。ここには日本語メインの情報ノートがあるのだ。ラサに着いた日本人旅行者は一度はここに足を運ぶようで、最新の情報が手に入る。メモを取りながら一読するために、ぱっとしない食事を一度我慢する価値はあるはずだ。

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トゥクパは結構どこでも食べることができる。
が、これを食べるならモスリムレストランの麺を食べた方が絶対においしい。これもチベット料理経験と割り切った方が賢明かもしれない。

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モモも比較的どこでも食べることができる。
蒸したもの、茹でたもの、焼いたものなど形態はいろいろだが、正直中国の水餃子等に比べるとかなり味は落ちる。

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ファストフードが懐かしくなった人には、市内2個所に"Dico's"という店がある。

決して安くはないが、それでも地元の人で賑わっているところを見ると、ファストフード自体がひとつのおしゃれな食事スタイルと思われているのだろう。チェーン店だけあって、トイレがいつでも清潔なのがうれしい。ヤクのバターの臭いに食傷した時の良い逃げ場になる。

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旧市街を歩くと、肉屋が目立つエリアがある。
運良く(?)そこに肉を運び込む場面に出くわすことができた。

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生前のお姿が目に浮かぶような形態だが、肉を食べると言うことはこういう事だ。これが適当な大きさに切り分けられ、肉屋の店頭に並ぶ。

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ラサには日本料理店はない。が、ラサで多少和食を感じさせる店で食べることができる。韓国料理の店だ。



この「阿里郎焼肉城」は焼肉店であり韓国料理店だ。タシケントレストランのような怪しい外国食がはびこるラサで、この店は韓国人店主がなんとか韓国の味を保とうと努力している。タシケントの親子丼を食べるより、こちらで韓国料理を食べた方が粘りのあるジャポニカ米や塩気などへの飢えを満たすことができる。

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焼き肉でビールを飲みご飯を食べるとかなりの満足感がある。



これも悪くないが、私のツボにはまったのが「テンジャンチゲ」と呼ばれる韓国風の味噌汁定食だった。唐辛子とニンニクの利いた辛めの味噌味鍋、といったところだろうか。これをすすりながらジャポニカ風味のご飯を食べると、食のホームシックはかなり治まった。和食と韓国料理の親近性に感謝しつついただく。

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ただこの店の店主は愛想が悪いことで有名らしい。
私は特に何も感じなかったが、特に日本人旅行者の間では「あの愛想の悪いおやじの焼き肉屋」と話題になることが多かった。店主の機嫌次第なのかもしれないので、多少このことを頭に入れて出向いた方がよいのかもしれない。

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ラサ、街の風景
(2007.1 チベット青蔵鉄道旅行記 24)



ラサはそれほど大きな街ではない。
もともとこの街は北部が生活エリアで、南部が宗教的なエリアだったようだ。従って今でも北部に旧市街があり、長い間ここがラサの中心街だったが、現在ではポタラ宮のある南側に大きな建物が増え、新市街となっている。今やそこそこ規模の大きなスーパーマーケットもあるくらいだ。

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ポタラ宮より少し南に向かうと、薬王山がある。
昔山頂にあった学堂などは破壊されてしまい、今ではテレビ等が建っている。チベット「開放」や文化大革命の痕跡を垣間見ることができる場所だ。

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更に南に向かうと、中国政府が立てた西蔵博物館がある。
ここにはもちろんチベットの文化や風俗についての展示もあるが、いかにチベットが「友好的」に中国の一部となったかを「証明する」資料もある。

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新市街と旧市街は北京路というメインストリートでつながってる。

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歩いていて楽しいのは旧市街だ。
やはりハイライトはジョカン(大昭寺)を囲むバルコル(八角街)と呼ばれる道だろう。巡礼者や観光客を相手にした土産物屋などが軒を連ねていて、いつも人通りが絶えない。土産物以外にも結構生活必需品なども売っていて、眺めているだけでも楽しい。

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バルコルを離れ、ジョカンの北側の裏道を歩くと、旧市街の生活エリアに入る。ここにはイスラム教徒も少なからず住んでおり、数多くのチベット仏教寺院に混じってモスクもある。裏町でチベット寺院と共存している、という印象を受ける。

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旧市街はあまり広くはない。

観光的な施設は保護されているが、生活エリアは再開発のためにどんどん狭くなってきている。この地域の住民は、市郊外西部に引っ越しはじてているらしい。寺院と生活エリアの入り交じる旧市街は、また少しずつ形を変えていくのかもしれない。


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