tg家ではキャンピングカー購入以前は、３列シートのワゴン車に乗っていました。

　５人家族なので２列シートでも乗車は可能でしたが、やはり３列シートの余裕が魅力だったのです。事実３列目のシートは、遊びに疲れた子どもや運転に疲れた親が体を横にして休憩できるスペース、として活用されていました。しかし、このワゴン車も走行12万�qで10年目の車検を終え、まだ「10万�qで車は寿命」だと考えていた私は、次の車の検討を始めました。

　 ワゴン車を経験した方なら分かると思いますが、一度広い空間を味わってしまうと後戻りはできません。
当然次期候補車も、３列シートのワゴン車、だと思っていました。

　ところがある日、ショッピングセンターに買い物に行くとその駐車場にキャンピングカーが。
　 「え？キャンピングカーで買い物に来てるの？」
今考えれば当たり前のことなのですが、その時にはちょっとしたショックを受けました。

　 その頃の私は「キャンピングカーはお金持ちが乗る高価なおもちゃ」だと考えていて、存在は知っていても自分が買うことなど想像もしていませんでした。ところが軽い気持ちでキャンピングカーの専門誌を買ってみると、決して手の届かない値段ではないことが分かりました。と同時に、ワゴン車に加え、キャンピングカーも次車の候補に入ったのです。　キャンピングカーに興味を持った私は、毎晩のように雑誌やネットで装備や価格、更にユーザの声など情報を集め始めました。その結果、どうもワゴン車を買うくらいならキャンピングカーを買った方が面白いのではないか？、という結論に達したのです。

　装備の充実した広いワゴン車の代表と言えば、アルファードやエルグランドでしょうか。どちらも素晴らしい車ですが、新車を購入すると代表的なグレードの車体価格だけでも400万前後です。上級グレードにしたりオプションをつけたりすると、500万円台になることすらあります。　 それではキャンピングカーはと言うと、人気の国産キャブコンであるコルドバンクスでも税込みで約478万、様々なオプションをつけても500万円台です。上級グレードのワゴン車を買うなら、あと少し出せば装備充実のキャンピングカーを買うことができるのです。
もちろんワゴン車に普及グレードがあるようにキャンピングカーにも普及グレードはあり、新車で200万円台のものもありました。

　ワゴン車はメーカーの作った物にほとんどそのまま乗るだけですが、キャンピングカーは家族が眠るだけではなく、自分の色に染めていく楽しみもありそうです。前述したように、自分の部屋がなく「もう一つの部屋」を書斎にしたい、という思いもありました。

　この時点で私の心は決まりました。「次の車はキャンピングカーだ！」だと。