海外ツアーのメリットとデメリット
○ 価格が安い
一例として2006年5月、韓国ソウルに2泊3日出かけるケースを、海外ツアーと航空券のみの価格で比較してみましょう。 もちろん同じサイトを使ってです。
海外パッケージツアーは19400円から。ただしこれはキャンペーンのようなので例外と考えても良いかもしれません。次は2万円台前半。20000円から25000円の間に安めのツアーが多くあります。
次に航空券、いわゆる「格安航空券」を検索してみると、一番安いもので21000円からです。海外ツアーと航空券の価格差はないに等しく、海外ツアーの方が安上がりであることも少なくありません。ホテルだけではなく、空港からホテルへの送迎や簡単なガイドがついて、です。
○ 英語・現地語ができなくても苦労しない
海外旅行でまず目的地の空港で待っているのが、入国審査です。英語の苦手な方はちょっと緊張するかもしれません。行列に並びながら、頭の中で「3days for sight seeing,」と練習する方もいるかも。個人手配海外旅行では、荷物を受け取ってから街に向かうまで、タクシーで、ホテルで、この状況がずっと続きます。
しかし以下以外ツアーなら最低限必要な手続きは、現地係員が行ってくれます。飛行機を降りてホテルの部屋に入るまで、ホテルのロビーから帰国まで、言葉で苦労することはありません。
△ 家族の希望通りに過ごせない時間がある
価格も航空券とあまり変わらず言葉の心配も少ない海外ツアーですが、デメリットとして全ての時間を自由に使えない、ことがあります。空港からホテルに向かうまでの間、ホテルから空港までの間、あるいは到着日、あなたはバスに乗せられ希望の有無に関係なく「市内観光」と称する免税店、土産物屋周りに引き回されます。
これは、実はしかたがないことなのです。海外ツアーが航空券と同じ価格なのには理由があります。海外の現地オペレーターと呼ばれる会社は、ぎりぎりの価格で日本の代理店に現地宿泊や送迎を提供します。これだけでは赤字になることも少なくないため、提携先の免税店などに送客することによりキックバックを獲得し、それでやっと収支が合うのです。安いのにはそれだけの理由があります。「自分は海外旅行に慣れている」と言わんばかりにこういった「市内観光」「買い物」を拒否しようとする方もいますが、事情を知っていればそんなことは出来ないはず。安さの代償として、ちょっとだけおつきあいするのがマナーでしょう。赤ちゃんがいると、多少窮屈なのは仕方がありません。
赤ちゃんと海外パッケージツアーを選択するなら、「一都市自由滞在型」がお勧めです。