正規航空運賃での海外発券
海外発券を一番簡単に行うことができるのが韓国です。日本と韓国の間には約30%の方向間格差が存在します。それを利用してみることを考えてみますが、その前にノーマルチケットのルールをおおよそ理解しておかなければなりません。
・正規航空券は、発行から1年間以内に出発可能、
かつ使用開始から1年間有効です。 ・規定の距離(MPM)を超えなければ、途中の都市に何回でも立ち寄ること (S/O、ストップオーバー) ができます。 ・A-B-Cと飛んだ時、B-C区間の運賃がA-C区間の運賃を上回った場合、A−C間の運賃はB-C間の運賃まで引き上げられます。(HIFチェックルール) |
それでは、実例を考えてみましょう。ソウル発東京行きのノーマルチケットの価格は往復790ドルです。ノーマルチケットですからどの航空会社のどの便にも自由に乗れますし、GWでも閑散期でも330日前から自由に予約を入れることができ、キャンセルも無料です。2006年のGWは5月7日に終わりますから、この日のソウルー東京便の予約を好みの航空会社に入れます。そしてソウルでは東京までの片道ではなく、往復航空券を購入します。
日本に帰ってきたあなたの手元には東京-ソウルの片道航空券が残ります。これは使用開始日から1年以内、つまり2007年の5月6日まで使うことができます。そこで2007年のGW初日である5月3日の予約を入れます。(この時一緒に5月6日の帰国便も予約してしまいましょう。) あなたは手元に残った東京ーソウルの航空券で出かけ、またソウルで往復航空券をかって帰国します。毎年GWのどまんなかにソウルに行っても、航空運賃は790ドルです。これは正規運賃なので、あと少し予算を追加すればビジネスクラスも同様に利用できます。ちなみに、日本発の5月3日の「格安航空券」は5万円から7万円です。
更にHIFルールを意識しながら寄り道を検討しましょう。ソウルからただ帰ってくるのではつまらないので、ソウル-福岡-大阪-東京と3フライトを利用するとします。国内線運賃の消費税分が少しだけ加算されますが、航空券の価格はほぼ変わりません。復路のチケットでソウルに戻る時は、小松(金沢)経由にしてみましょうか?やはり価格は変わりません。規定の距離(MPM)は25%まで越えても越えた分だけ追加料金を払えば発券可能です。ソウルの帰り鹿児島に寄ってから東京に戻ることもできます。
まだ面白いことはできます。ソウルと札幌までの料金は片道460ドル、往復920ドルです。ソウルから戻り、東京で仕事をして、お盆や年始年末に札幌まで往復します。(東京でストップオーバーします) そしてまたソウルに遊びにいくのですが、これは1年以内に自由に予約を入れることができます。東京に住んでいるとすれば、GWにソウルに遊びに行き、お盆に北海道に遊びに行き、航空券代の総額が920ドルというのは、なかなか魅力的ではありませんか?
問題は初めの一歩、つまりどうやってソウル発の航空券を買うためにソウルに行くか、なのですが、お勧めはもっとも安い時期に最も安いツアーで行くことです。そして帰路のフライトをキャンセルしてソウル発のチケットを買って帰ってくれば、「海外発券 ソウル編」の始まりです。
同じ手法はソウルのみならずバンコクなど航空運賃の安い国ならどこでも使えます。