・2006 中国雲南省 17日間
この記録は、書き方も文体も今までと全く違います。
私的に旅行日記として少しずつ書いたものをまとめたためです。
おかしな書き方も目立ちますが、ご容赦ください。
3 「中国国際航空 B757」
数年前までは真性マイルヲタだった。
ボーナスマイルと聞けば使いもしないクレジットカードを作り、キャンペーンと聞けば意味のない遠回りをしたり、更にはボーナスマイル欲しさにソウル経由で福岡に行き取り調べを受けたり…。
インターネットの出現でおいしい航空券はどんどん消えて行ったけれど、当時の資産で今もなんとか家族旅行を何回かする程度のマイルは残っている。
タケノコ生活マイル資産はは主にユナイテッド航空のマイレッジプラス。2万マイルで東南アジア内を往復できるけれど今では予約もなかなか入らない。全日空の中国線も2万だけれど就航都市が限られている。なのでちょっと地味な街に行こうと思った場合、アシアナ航空か中国国際航空しか選択肢がない。雲南省の省都である昆明に行こうと思うと自動的に中国国際航空ということになる。
成田発の中国国際航空CA422便には簡単に予約が入った。朝一番の出発で夜遅く戻る理想的な時間のフライトなのにもかかわらず簡単に予約が入るのは、もちろん機材やサービスが良くないためだ。何しろ機材は国内線仕様のBoeing757。成田ではかなり少数派のナローボディ機。(通路が一本でその左右に座席が3席ずつ。ちょっと長い737をイメージすればほぼ正解ですね) 全日空でさえアジアスタイルなど中国線のシートには多少気をつかっているのに、ここではそんな気配もない。
http://superwombat.com/WBGallery.htm
ここに機材の画像があった。なかなか渋いでしょ?
(日本のページは無断転載どうのこうのとかうるさいことが書いてあるから、画像を探すのにちょっと手間取ったぞ)
ちなみにユナイテッドから送られてきた航空券には「なんだろうと一切の旅程変更はできないもんね」とか「遅れたり飛ばなかったりしてもワシらシラネ」など実に嫌なことがいっぱい書いた説明書きがついてきた。
朝イチの成田で、ダイソー1号を車両移動のないNewUSAパーキングに入れ、搭乗手続きを行う日本航空のラウンジにも入らずバスゲートに移動。眠いネムイと言いながら乗り込んだのがこのシート。これ一応ビジネスクラスですから。(苦笑)1機に8席しかないのに、5席の予約が簡単に入る訳だよなぁ。リクライニングさせようにも座席の厚さだけ倒したらもう壁。
あのぅ、このシート、眠れないんですけれど。。
「ちぅごくだから、しかたない…」
4 「麗江 雲南の小京都」
昔から「食べ放題」とか「今だけ5割引」とか「送料手数料はジャパネットタカタが負担」とか「世界遺産」とかそういう言葉に弱い。聞いたとたん胸がときめく。1996年の地震でかなりの被害を受けたとのことだが、麗江の旧市街も世界遺産に登録されている。昔から外国人旅行者には人気の街だ。
「中国雲南省、標高2400メートルに位置する麗江は、宋代の末期の1126年に、少数民族のナシ族によって建設された町です。瓦葺の屋根が軒を連ねる旧市街には、石畳の道が縦横に走り、水路が網の目のように張り巡らされています。水路には、玉龍雪山から流れる玉龍江の澄みきった水が、絶えず供給されています。」
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards035.html より。
「なるほど、良い所みたいだな」と、昆明から飛行機で移動。バスでも良かったのだけれど、たまたま通りがかった中国東方航空雲南公司で値段を聞いたら、半額までディスカウントしてくれるっていうのでその場で予約・発券してしまう。昔から街で割引航空券のカードは良く配っていたけれど、今は航空会社のカウンターでもまけてくれるのだな。中国語で電話をかけられない身としては大変ありがたい。
空港からタクシーに乗るが、車では旧市街に入れないので、近くの道から大荷物を引きずる。石畳はキャスターに優しくない。旅行情報ノートがある「サクラカフェ」を訪ねることにするのだが、地図を便りに大体の場所に着いて大笑い。その辺の店向こう三軒両となりプラスαがみんな「サクラカフェ」か紛らわしい名前を付けてる。ついうっかりその中の1軒に入ってしまったけれど、どうも様子がおかしいので周りを見てやっとこのTourist-Trapに気がついたというお粗末。あからさまなことをしてくれるものだなぁ。中国だから仕方ないけれど。
なんとなく割り切れない気持ちのまま宿にチェックイン。確かに玉龍雪山を始め周囲の景色は美しいし街も美しい。目に入る物は美しいのだけれど、同時にどうも胡散臭い空気も感じてしまう。なんていうか、ディズニーランドや「**の小京都」に漂う、あの類の胡散臭さだ。
宿のにーちゃんに「この辺に安くてうまい飯屋はあるか?」と聞いたところ「旧市街には1軒もない。新市街に行け」という心に浸みるアドバイスが返ってくる。なるほど、確かに旧市街にも飯屋は山ほどあるが、そのほとんどはちょっとおしゃれで異常な価格のカフェがほとんどで、普通の値段の店はあまりない。儲け第一の店じゃ味も期待できないだろうし、少しくらいうまくたって普通の5倍の値段じゃうれしくもない。
旧市街は土産物屋が沢山ある。2〜3軒に1軒は土産物屋ではないだろうか?そんなにあってつぶれないかと心配してしまうが、なんとかやっていけていると言うことは、土産物を買いたくて仕方ない客が多いか単価が異常に高いかのどちらかなのだろう。どちらにしても我々には用はない。
一部を人工的に再生した小綺麗な街並みとどこまでも続く土産物屋。うれしそうに記念写真を撮りまくる中国人団体観光客。そう、ここは「雲南の小京都」だ。美観地区だ。金を使いたくてたまらない観光客がうれしそうに札びらを切る場所だ。
場違いな所に来てしまったのかなぁ…