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・2006 韓国・水原 5日間
11 「ナンタ (NANTA) と トケビストーム (Tokebi Storm)」
「ナンタ」(NANTA)は韓国を代表する舞台です。実際数年に渡るロングランを続け、ソウルの南北に専用劇場を持つほど。
「韓国の伝統リズムである「サムルノリ」をベースにキッチンでまきおこる様々な事件をコミカルにドラマ化した非言語劇。」(http://www.nanta.co.kr/jp/nanta/intro_pnote.asp)とあるように、台詞がほとんどないので子どもでも楽しめます。
日本のガイドブックにも必ず紹介されていますが、これ、文句なしに面白いんです。私も何回か見ていますが、毎回演出も少しずつ変えていて、観客を楽しませる努力を続けていることが分かります。ちなみに今回は、前回銃で撃ち落としたアヒルが"Take Out"品になっていました。やっぱり銃で仕留めるのはコミカルな演出には似合わなかったかな?
今回はちょっと気合いを入れてW60000のVIP席を取りましたが、小さな劇場なのでW40000のA席で良かったかも。後ろの方が舞台全体を見渡すのにはかえって良い気もしました。ちなみにS席はW500000、高校生までは20%割引、JCB/VISA払いで更に5%割引きです。
一方の「トケビストーム」(TOKEBI STORM)はと言うと…
「コンサート準備に余念のない4人組みの人間バンドチーム。(略)・・・瞬間雷が鳴り強風が吹いたかと思いきや、いつしか4人のメンバーたちは不思議な力に引きよせられながらトケビの世界へと吸い取られるように入っていく。光と暗闇、沈黙と音が共存する未知の空間・トケビの世界。そこで出会った4人のトケビたちは見慣れない異邦人たちに、自分たちとのリズムバトルに勝てば人間世界に帰れる秘密の門を開けてあげると脅す。(http://tokebistorm.com/brandnew/index_japan.html)
こちらもナンタ同様の非言語劇ですが、NANTAより「ウケを取る」笑いの量は少なく、サムルノリベースのリズムショーとしてより洗練されている印象を受けます。
今回は西大門駅近くの専用劇場(二つは徒歩3分の距離です)をハシゴしました。今まではナンタの方が面白いと思っていたのですが、今回は「トケビストーム」の方が楽しいと感じました。「ウケを取る笑い」の多いナンタは、回数を重ねるとやや飽きる、という側面もあるかもしれません。
こちらはA席W50000、B席W40000とナンタより少しだけ安め。やはり小さな劇場なのでB席でも十分楽しめます。ナンタ同様高校生までは20%割引、JCBカードで更に5%割引です。
まだナンタほど認知されていないせいかプロモーションもがんばっていて、公演後にトケビ達出演者とのサイン・撮影会、更にはお土産の当たるくじ引きもあります。運の良いことに我が家は当選者3人の中に入り、昨年に続きパンフレットを入手しました。次女はトケビのファンなので大喜びです。
「どっちが面白い?」と良く聞かれるのですが、笑いたいなら、あるいはどちらも見たことがないならナンタ、ナンタを見たことがあるならトケビストームをお勧めします。どちらを見ても後悔はしないことは保証します。節約一家の我が家が、合計3時間の公演に日本円で約5万円を使ってしまったのですから。これ、今回の韓国旅行の4泊の宿代より高いし。^^;
12 「春川タッカルビ」
韓国最後の夕飯は、鐘閣の"春川タッカルビ"でした。
これは妻の要望です。妻はタッカルビが大好物なのです。私も家族も嫌いではありませんが、これ、女性に妙に人気のメニューですね。同じ系統の味である「トッポキ」も韓国では女性の好物ということになっています。女心に訴える味なのでしょうか?
タッカルビの店は、探せばそこら中にあります。宿の近くに結構安くておいしい店があることも知っていました。それなのに、なぜわざわざ、ガイドブックにも載ってしまい値段もちょっと高い鐘閣の春川タッカルビなのかというと、実は深い理由があるのです。
タッカルビは実は結構辛いのです。大皿に盛られた鶏肉、野菜、餅などを鉄板に「豪快」に、いや、誰も言わないから私が言います、「雑駁」にぶちまけ炒めつつ食べるのですが、ぶちまけかき回してしまう都合上、次女が鉄板のどの部分のものも食べることができません。仕方なしに別メニューを注文することになりますが、タッカルビ屋の別メニューには、なかなか日本産お子さま向けの物がないのです。おいしい専門店ほどその傾向があります。
しかし、鐘閣の春川タッカルビには秘密兵器「サラダバーみたいなもの」があります。ここにはキムチ、ムルキムチ、野菜サラダというよりキャベツの千切り、それにマヨネーズ味のポテトサラダかマカロニサラダが置いてあり、食べ放題です。次女にとってここは「マカロニサラダと千切りキャベツの店」なのでした。
実は私もタッカルビは嫌いではありません。特に一人前W4000-6000という値段は大好きです。しかしやっぱりタッカルビのお楽しみは最後の焼き飯。ちょっと具の残っている時にご飯を注文して鉄板の上で焼き飯にするのですが、これが妙においしいのです。火加減一つで、自分好みのお焦げを作ることもできます。石焼きビビンバのお焦げに近い味で、これを行儀悪く鉄板からこそげ落としつつ食べるのも、韓国の楽しみの一つです。