2006 タイ /バンコク・クラビ (Nasu 4歳)
11 クラビ・アオナンのレストラン "Bernie's Palace"
(2006.8 クラビ 11 natu4歳)
待望の夕食の時間だ。
一生懸命自堕落な1日を送った私たちは、空きっ腹を抱えて街に出る。なにせ、この時にために一生懸命好き勝手をしていたのだ。
しかしアオナンビーチにはあまり良い店がない。旨そうで安そうな飯屋があまりない。いや、はっきり言おう。どの店も外国人リゾート価格だ。店内をのぞいて「これは?」という店ではメニューを見せてもらうのだが、高い。やたら高い。高級ホテルのメインダイニング、という程ではないが、「えー、こんなにするの?」と思うような値段だ。
一例を挙げよう。ちょっとよさげなイタリアン。パスタ120-150B、アントレ150-200B。「お前の店なんか一生行かねーよ!」(´Д⊂
ちょっ遠くなるが、繁華街から少し歩くとタイ人相手の店もある。まぁまずそうではない。でもさー、ここ一応リゾートじゃん? やっぱ最初の夜くらいそういう雰囲気の店で食べたいよ、わしらだって。中庸という言葉だってあるじゃないか。自分は書けないけれど。
「なんだかなー」と冬にいた麗江の旧市街を思い出す。しかし我々は麗江でも最終的には勝利をしている。ましてや馴染み深いタイでの敗北は避けたい。と、なかなかの店を発見。
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"Bernie's Palace"
http://www.yourkrabi.com/flyer/flyer-restaurants1005.php
麗江に引き続き、ここも "All You Can Eat" 食べ放題店だ。ふっふっふ、我が家は食べ放題に強いぞ。( ̄ー+ ̄)
ここはバーベキューをメインに、タイ料理、パスタ、サラダ、アイスクリームなどが食べ放題でB190。その辺のレストランのスパゲティ単品より少し高いだけの価格だ。子ども料金(B75)があるのも良い。次女を指さして「この子はただでもいいよね?」と聞いたら、苦笑いしつつ頷いてくれたのも良い。更にはバーベキューを食べないベジタリアン価格(B100)まである。良い。
旅行者の言いそうな要求を先取りしている価格と内容だ。偉い。
我々はまずチキンとポーク、ソーセージ、ポテトなどを焼いてもらい、焼き上がるまでの時間を利用してタイ料理を襲撃する。チキンが焼き上がらないので第二次襲撃に出る。バーベキュー係は気が気ではないはずだ。
肉も思ったより質が良くおいしい。当然お代わりを焼いてもらう。待ち時間は第三次襲撃だ。こういう店では隙を見せたら負けだ。何が勝ちかは分からないが。とにかく血糖値が上がるまでの時間が勝負だ。
こういうバフェのレストランでは「一人前の食事を自分で整える」という誤った思想がある。特にホテルの朝食などで、トースト二枚に卵、ハムとコーヒーだけを食べている人物も少なくないと聞く。
はっきり言おう。それは誤りだ。
バフェ、ビュッフェ、バイキング、スモーガスボード、All you can eat、何でも良い。こういう店で「セルフサービスで1人前の食事を整える」ことは、食べ放題に対する侮辱と言っても良い。
バフェでは全ての料理を食べるのだ。そしておいしいものは食べられなくなるまで食べ続けるのだ。普通に満腹していてはだめだ。食べ終わった後「少しやりすぎたかな」と軽く後悔する程度でなければならないのだ。当然食べる量も「1人前」ではいけない。
「自分の限界か、そのちょっと上」まで食べるのが正しいバフェの在り方だ。
もう本当は食べたくないのに、デザートの果物と普通なら食べる訳がないアイスクリームも食べ、我が家は全員満足した。アオナンビーチ夕飯初戦は勝利と言って良いだろう。
しかし戦いはまだ5回残っている。気は抜けない。