2006 北タイドライブ (Nasu 4歳)
11 「首長族」の村へ」
「首長族」と書くのには多少抵抗がないでもない。
アジアやアフリカあたりだと「タイ族」「ラオ族」など「族」と呼ぶことが少なくないが、これがヨーロッパあたりだと「イギリス族」とか「フランス族」等とは呼ばない。「族」という言葉には「未開地の」といったニュアンスがあるような気もするのだ。
まぁあんまり細かいことを言ってもしかたないので、ここでは「首長族」と呼ぶことにする。実際には山岳民族であるカレン族であって、一部の女性が首にリングをはめている。やっぱり見た目にはインパクトがあるので、首長族、と呼ばれてしまう訳だ。
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私たちは首長族の村を目指して車を走らせる。
メーホンソン周辺にはいくつかの首長族の村があるが、ツアー会社の写真などで一番規模の大きそうな村のあたりをつけておいた。目的地は "Ban Nai Soi" というメーホンソン近郊の村からそう遠くない。
"Ban Nai Soi" までは細いとは言えちゃんとした舗装路を快適に走ることができたが、目的地まで3キロ程度のところから道は極端に悪くなってきた。
こんな道や
こんな道 (と呼んでいいのか?) を、
恐る恐る走らなければならない。
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悪路を半分ほど走ったところで、地元の農家の男に声をかけられた。
「ここから先は道が悪くなるので、あなたの車では走れない。良かったら私の車に乗り換えないか?往復200バーツだ。」
げ! いい加減悪路をなんとか乗り越えてきたのに、これ以上道が悪くなるのか? それは困る。ここまでもかなりゆっくり走って轍を選んでも、ちょっとデフをこすっている。一応レンタカーなのであまり無理は出来ない。弁償は嫌だ。免責5000バーツも嫌だ。
200バーツとはあまりに高いのでちょっと迷ったが、結局その男の4WDに乗り換える。上の子どもたちは荷台だ。荷台に載るのが楽しいらしく妙にはしゃいでいる。
我々を乗せた4WDは「悪路」を走る。
確かに悪路だ。さっきまの道より穴も多く段差も激しい。でも、この程度の道なら、少し気をつけて走ればなんとかなるんじゃないか?
4WDに乗り換えて約5分、我々は首長族の村に着いた。そしてそこで目にしたものは…
駐車場にいっぱいのワゴン車。
なんでー!普通の車でもちゃんと来られるんじゃないか!!
はい、我が家はまたタイに負けました。これで3敗です。
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