2006 北タイドライブ (Nasu 4歳)
15 「チェンマイ動物園のパンダ 」
メーホンソンでテレビを見ていると、チェンマイ動物園のパンダ館で何かイベントがあったようで、パンダ舎の中にパンダの着ぐるみが徘徊するという、なかなかシュールな映像が流れていた。
そんな話をしていると次女が言った。
「パンダ、見たことない」
え?そーなのか?
祖父母の家は上野だ。小さい頃からさんざん動物園には連れて行ってもらっている。上野動物園にパンダがいなかった時期があったような気もするけれど、見てないと言うことはないんじゃないか? しかし次女は主張する。
「パンダ、見たことない」
まぁ小さくて記憶にない、ということもあるのかもしれない。しかたがないので、動物園に行くことになる。
http://www.chiangmaizoo.com/Main_E.asp
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動物園の切符売り場には "Adult B100 / Chilren B50" と英語で書いてある。しかしこれはタイによくある2重価格で、ちょっと見えにくいところにタイ語とタイ数字で "大人50バーツ、こども30バーツ"と書いてある。大変納得がいかない。
悔しいので「大人50バーツでいいんでしょ?」と言ってみるが、私のタイ語は現地の2歳児と手に汗握る勝負ができる水準だ。「簡単な会話でぎりぎり通じる部分もある」と言えば分かりやすいかもしれない。外国人だと言うことは瞬時にばれ、英語で「タイで働いていない人は外国人料金でお願いします」とかわされる。恒例の敗北だ。
外国人価格+車乗り入れ料金を支払いパンダ舎に向かう。
この動物園は大変に広く、車がないと1日がかりのピクニックになってしまいかねない。しかし、パンダ舎は入り口からそう遠くないところにあった。パンダはここの目玉なので良い位置にあるのだろう。
とここで、再び入場券売り場を発見。パンダは別料金なのだ。冷房完備の立派な建物なので、維持費もかかるだろう。別料金は、まぁ、しかたない。しかしここでも外国人はタイ人の2倍の料金を支払わされる。
をい、またかよ!
パンダは、所属の中国政府から10年の期限付きでレンタル移籍されているらしい。日本でも初めてパンダが来た時には大騒ぎだったのだから、タイでも人気なのだろう。見学コースには "お静かに" と書かれたプラカードを持った係員が、見学者がハイになることを戒めている。ゴルフのギャラリー扱いだ。
とりあえず見物する。確かにパンダだ。着ぐるみではない。次女も集中して見ている。
しかしわざわざタイに来てまで、しかも忌々しい外国人価格(大人総額200バーツ)を支払わされてまで、我々はパンダを見なければならなかったのだろうか?
正直、未だに釈然としていない。