2006 北タイドライブ (Nasu 4歳)
5 「ドンムァン空港でレンタカーを借りる」
タイで初めてレンタカーを借りたのは15〜6年くらい前だと思う。
それまでは借りてもバイクだったのだけれど、結婚して家族が増えると流石ににバイクと言う訳にはいかなくなった。私にはタイ人のように100ccのバイクで5人乗りをするほどの技量はない。
ただ、借りるといっても、拠点になる街に着いてから現地で借りることがほとんどで、バンコク到着時空港から借りるなどということは、数年前まで考えもしなかった。街中の混雑や、疾走する大量のバイク、更にはあの車間距離が極端に短い流れの中、市内を自分で運転しようなどとは思わなかったのだ。
ところが数年前、地方で借りた車でうっかりバンコク市内に迷い込むことがあり、地獄の渋滞で有名なパートナム(プラトゥーナム)界隈をタクシーで覚えていた裏道で脱出するという奇跡が起こった。
あれ?やればできるのか??
「高速で市内を抜けちゃえばなんとかなるんじゃないか?」と、空港チェックアウトを試みたのが3〜4年前のことだ。その時は、車でそのままコ・チャン(チャン島)まで行き、車の便利さを改めて感じた。それ以来バンコクドンムァン空港でレンタカーを借りることは定番となってきている。何しろ、5人家族ともなるとレンタカーで移動した方が安上がりなことは少なくない。
バンコク・ドンムァン空港にはレンタカー会社が何社か入っているが、国際チェーンは AVIS と Budget だけだ。他の空港では National を見たこともあるのだけれど、バンコクの空港では見あたらなかった。予約はネットで簡単にできる。
http://avisthailand.com/home/index.php
http://www.budget.co.th/
ローカルの会社もあって多少値段が安かったりもするけれど、レンタカーとなると、事故や保険のことも考えてどうしても大手を選んでしまう。多分現地の会社だってきちんとしているとは思うのだけれど、老舗の看板はこういう時強い。
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ホテルを少しレイトチェックアウトさせてもらい、送迎バスでドンムァン空港の AVIS に着いたのは午後だった。予約確認のプリントアウトを係員に渡す。1週間(24時間 x 7)保険込みで約8600バーツ。日本円で2万5000円ほど。免責が5000バーツ。更に、デポジットとして20000バーツをクレジットカードでインプリントする。(これは、無事故で返却すれば全額戻ってくる。)
「もし良かったら」、係員が言う。
「保険をフルにしませんか?」
「それはいくら?」
「2650バーツです」
あのなぁ、5000バーツの免責をなくすために2650バーツ払う間抜けがどこにいるんだ??
あきれつつ空港到着ロビー前の駐車場に向かう。前回最安値だったBudgetでは、空港の立体駐車場の中で手続きをしたが、AVIS は 到着ロビー前に駐車スペースを持っている。車の傷を確認し、鍵を受け取り、出発!
(私たちが借りた一番安い車。撮影は別の場所です)
タイは日本同様車は左側通行だし、道路事情もかなり良い。かなりの田舎に行っても多くの道は舗装されている。(↓)
これはタイ人の「サバーイ(快適)」志向と、米軍駐留の影響だろう。バンコクから米軍基地のあった街へは、多分戦車が通っても問題のない道がつながっている。日本の国道16号、横須賀-横田間などと似たような事情だ。
しかしここはタイ。左側通行で道路が快適でも油断はできない。なにしろ車の10台に1台、バイクの5台に1台が、事情は分からないけれど常時フルスロットルブレーキなしで走る国だ。(多少誇張あり)
遅い車が悪い、抜かせない車が悪い、車間距離を取る車が悪い、どっちが悪いか分からない時には高い車が正しく安い車が悪いなどなど、ローカルルールは山ほどある。これから8日間の間、この戦場のような道路で、私は家族の命を預かるのだ。ま、「マイペンライ」精神で走るんだけれどね ^^